創造的深化

より納得のできる未来を、考えてみるには・・・

普遍宗教とは

2015-12-06 16:20:11 | 宗教
普遍宗教とは
 宗教が世界性をもつには、どうすればよいか。キリスト教でも仏教でもいいのですが、世界宗教といわれて人類史に延々と根付いて生きていける宗教とはなにかということです。たとえば、日本の各地には地域の宗教がありますが、決まった仕来たりや儀礼、あるいは所作があります。地域の人々の習慣ともなり、あるいは風俗、掟、規範になってもいます。ただ、そうした宗教は地域性が強く、他の地域に移ると通用しない仕来たりであったり、儀礼であったりします。つまりそうした土着の宗教は儀礼が強いほど信仰の対象が限定的で、普遍宗教、つまり地域を超えて、あるいは時代を超えて拡大していく宗教にはなりにくいものです。 では、なぜ仏教やキリスト教は普遍宗教ともいわれるほどに種族を超えて、時代や地域を超えて人々の心をとらえているのでしょう。それは、種族性や地域性を切り離して、人間の内面へと深く入り込、心を支配するだけの思想へと到達しているために、内面を律して支配する宗教性を獲得していったといえます

普遍宗教とは

2015-12-04 15:19:37 | 宗教
普遍宗教とは
 宗教が世界性をもつには、どうすればよいか。キリスト教でも仏教でもいいのですが、世界宗教といわれて人類史に延々と根付いて生きていける宗教とはなにかということです。たとえば、日本の各地には地域の宗教がありますが、決まった仕来たりや儀礼、あるいは所作があります。地域の人々の習慣ともなり、あるいは風俗、掟、規範になってもいます。ただ、そうした宗教は地域性が強く、他の地域に移ると通用しない仕来たりであったり、儀礼であったりします。つまりそうした土着の宗教は儀礼が強いほど信仰の対象が限定的で、普遍宗教、つまり地域を超えて、あるいは時代を超えて拡大していく宗教にはなりにくいものです。 では、なぜ仏教やキリスト教は普遍宗教ともいわれるほどに種族を超えて、時代や地域を超えて人々の心をとらえているのでしょう。それは、種族性や地域性を切り離して、人間の内面へと深く入り込、心を支配するだけの思想へと到達しているために、内面を律して支配する宗教性を獲得していったといえます。

宗教解読の方法

2015-12-02 14:14:30 | 宗教
宗教の解読
 宗教を解読するとは、宗教性としての精神内容から入り、それを内在的に宗教ごとに構造や特性を含めて宗教の普遍性を抽出することを意味している。類人猿の時代から現代にいたるまで宗教心の内的理解と宗教性の経路を修行をも含めて理解する。こうして宗教哲学研究はヨーロッパを含めて世界的にはかなり進んでいる。
 現代の世界の宗教学や宗教哲学をこうした方法で解剖し、さらに人間の普遍的な宗教性を解明する端緒をつかむことは、日本という領域を超えて精神内容の構造にメスを入れることができるだろうと思う。それを実行している人物もいる。

宗教の意識の起源

2015-10-11 08:01:27 | 宗教
宗教は、物や物の集合体の範疇の次元から離脱しようという志向性があった。それは無意識の領域を掻い潜って精神の領域を扱えるように超脱したといえる。つまり物から離れて思念が独り歩きし始めることができたことが、宗教の意識の起源といえる。

親鸞思想

2015-09-16 14:09:14 | 宗教
親鸞思想
 マルクス主義が無効だといわれているひとつには、エリート出家主義がある。オウム真理教も出家主義であり、本来は浄土真宗はオウム教義と戦わなければならないはずであった。しかし、ただ世論に迎合するような立場を取った。親鸞が仏教を解体したといわれている。それは信仰することもしないことも、同じ地平であり、信じることも信じないことも同等であると考えたことだ。身分の高い者も身分の低い者も同等であり、富める者も貧しい者も同等の価値観に基づいて、確立する思想が親鸞思想であった。悪人も善人も同等であり、すなわち悪行も善行も同等である。しかし、こうした思想を、作り上げることができるか。親鸞により仏教は内部から揺さぶられ、日本仏教は解体を強いられたといえる。念仏は10回唱えるのも、1回唱えるのも同じである。当然一念義は無念義も生み出した。無念義は宗教の全否定でもある。彼は、その一歩手前でとどまり、非僧非俗の位置にたたずんだ。