日本資本主義政府の行き詰まり
「長い16世紀」のスペイン帝国が戦争を繰り返したのは、当時、社会の構造が転換しようとしていたにもかかわらず、そのシステムの変化と構造から新しい道を見つけることができずに、過去のやり方を強化することでなんとか危機を乗り越えようとしたからです。
例えば、フェリッペ4世のもとで実権を握っていたオリバーレスは1622年に中央
集権的絶対王政の実現、つまり帝国制度の強化を企てて大構造改革を断行しました。しかし、それり素以後のあがきで大失敗に終わったというわけです。つまり既存の制度が機能不全へと陥っているにも関わらず、従来の方法や過去の歴史に回帰して維持・強化しようとすれば失敗するのは明らかです。それ以後、スペインは歴史の表舞台から姿を消しました。
現在の、日本資本主義政府も非常によく似ています。安倍政権の経済政策は、すでに行き詰っており、積極財政政策は過剰な資本ストックを一層か上にし、雇用なき経済政策は人件費の削減以外に抜け道が見いだせないでいます。もはや機能不全に陥っているときに、従来のパターンで経済を強化しようとする方法論では、いかなる構造改革でも危機を乗り越えることはできません。 つづく
「長い16世紀」のスペイン帝国が戦争を繰り返したのは、当時、社会の構造が転換しようとしていたにもかかわらず、そのシステムの変化と構造から新しい道を見つけることができずに、過去のやり方を強化することでなんとか危機を乗り越えようとしたからです。
例えば、フェリッペ4世のもとで実権を握っていたオリバーレスは1622年に中央
集権的絶対王政の実現、つまり帝国制度の強化を企てて大構造改革を断行しました。しかし、それり素以後のあがきで大失敗に終わったというわけです。つまり既存の制度が機能不全へと陥っているにも関わらず、従来の方法や過去の歴史に回帰して維持・強化しようとすれば失敗するのは明らかです。それ以後、スペインは歴史の表舞台から姿を消しました。
現在の、日本資本主義政府も非常によく似ています。安倍政権の経済政策は、すでに行き詰っており、積極財政政策は過剰な資本ストックを一層か上にし、雇用なき経済政策は人件費の削減以外に抜け道が見いだせないでいます。もはや機能不全に陥っているときに、従来のパターンで経済を強化しようとする方法論では、いかなる構造改革でも危機を乗り越えることはできません。 つづく
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