Blog満賊亭

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おもてなしとホスピタリティの違い

2013年11月11日 | ホスピタリティ
昨日トルコみやげを渡しに友人を訪れた際に、「おもてなし」「ホスピタリティ」の明確な違いに気づいた。

久々に訪れた友人は「少しでもあがっていってよ」と招き入れてくれる。
かわいいお嬢ちゃんに形ばかりのお土産を渡しつつ、イスタンブールの話やそれぞれのシゴトの話など旧交を温める。すっかり話が弾んでしまい、ちょっとのつもりが数時間も長居してしまったのだが、その間に、ケーキやフルーツをいただき、帰るときには逆にお土産まで頂戴してしまい、なんだか申し訳なく思ってしまったのだが、

あぁ…すっかりもてなされてしまったなと確かに感じた。

「おもてなし」とは、自分の家(ホーム)に訪れてきた客に対し、予め場所を整えたり、気遣い、心配りする行為であって、そこには当然、金銭などの対価や見返りを求める行為としては行われない。そしておもてなしを受けた側はそこの心遣いに感謝し、親交が深まっていく。
この対価を求めないという点、相手を気遣い、心配りを行う点はホスピタリティとよく似ているが、ホスピタリティとの決定的な違いは「場所」が大きく違うのではないだろうか?
おもてなしを行う場所は会社や公共の場ではなく、自分の家(ホーム)で行うコトやモノとなる。ホスピタリティには相手への気配り・心遣いは当然含まれるが、我が家で行うものをホスピタリティとは言わないだろう。

整理すると
■おもてなし
特定の友人や知人を客として家に招き、モノ(場所や食事など)やコト(気遣いや心配り)を示す行為
■ホスピタリティ
不特定の人に対し、公的な場所でコト(気遣いや心配り)を示す行為ということになる。ホスピタリティが行われる場所は会社や客先、道端において実施される行為ということか。


写真:3.11が起きた後のバンコク
チャリティTシャツ。直接的な行為ではないが、これも心遣いのひとつか。見た瞬間泣きそうになった



東京オリンピック招致のプレゼンにおいて、滝川クリステルさんのとった、「お・も・て・な・し」あのパフォーマンスは大きなインパクトを与えつつ、その後オリンピック開催が日本に決定したことを思えば7年後の日本において(福島のコントロールとともに)当然実現しなければならない事象になるなるのだが、先の解釈で行くと、東京をひとつの家としてとらえ、海外の様々な文化や価値観をもった諸外国の方々を迎え入れることになる。
途方もない話ではあるが、画一的なサービスが蔓延するなか、ホスピタリティ力を高め「おもてなし」ができるココロを養っていくことは決して悪くはないと思う。
課題は、どうやって身に付けていくのか?である。何か国で全国ホスピタリティ検定でも実施してくれるのかしらん?
企業においてホスピタリティ力をどう身につけるか←実は今ココが一番の悩みどころ^^;


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