フラット♭が好き!

働くお母のひとりごと

思い出のアンネ・フランク

2015-02-08 | おすすめ本

「思い出のアンネ・フランク」(文春文庫)

中古で手に入れました。

アンネたち8人の潜伏生活を支援し続けたミープ・ヒースの記録です。

1984年~1年4か月の間に

アリスン・レスリー・ゴールドというジャーナリストの

熱心な説得と少しずつのインタビューで

ミープ夫妻から聞き取ったことが、まとめてあります。

 

ミープという大人の目から見たそれぞれの人物像と

「アンネの日記」に書かれている人物像のギャップが興味深く、

それぞれの人となりが立体的に浮かんでくるようでした。

 

それにしても、ミープのなんと献身的なことか…。

自分たち夫婦と、隠れ家の8人、そしてまた別に、自宅にまで1人かくまっていたとは…。

 

「自分たちはヒーローでもなんでもない、あの時代に、ほかにも二万人以上のオランダ人がおなじことをしていた」

「あの立場にいたなら誰でもしたであろうことをしたにすぎない」

「人間として当然のことをしたまで」

「とくに勇敢にふるまおうと意図した結果ではなかった」

 

ここでも、また二種類の人間が出てきました。(「夜と霧」にも二種類出てきた)

「ナチに協力するものと、抵抗するもの、二種類の人間がいるだけだった」

 

アンネの日記とあわせて、是非たくさんの人に読んでほしい本です。

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