●道新の全道世論調査では内閣支持40%、不支持54%
【内閣支持率、横ばい40% 全道世論調査
北海道新聞04/14 07:00
北海道新聞社が8~10日に行った全道世論調査で、安倍晋三内閣を「支持する」と答えた人の割合は、内閣支持率の調査で前回に当たる2015年8月の調査と同じ40%だった。「支持しない」と答えた人の割合も変化がなく、58%だった。
男女別では、男性の支持率が44%、不支持率54%。女性が支持率36%、不支持率62%となった。年代別では30代以下で支持率が5割程度あるものの、40代は3割にとどまった。職業別では、自営業は6割近くが支持。民間企業従事者と公務員・団体職員はいずれも7割近くが「支持しない」と答えた。】
●全道では文句なく池田の完勝だが…
(GG:全道という前提で、男性の支持率でさえ44%に対し不支持は54%。ましてや女性は支持36%、不支持は62%。文句なく池田の完勝を予感させる結果だが…)
●政策論争では池田の完勝も人気投票では?
【北海道5区補選 苦戦の自民が最後にすがる3人の“集票力” 日刊ゲンダイ2016年4月15日
自民党と野党が激突している北海道5区の補欠選挙。野党陣営は押せ押せムードだ。当初、ダブルスコアの差をつけられていたのに、4月上旬、地元紙の世論調査で〈自民40 野党45〉と初めて逆転し、ついに自民党の調査でも〈自民35 野党38〉とリードしたからだ。まだ数字は横一線、大接戦だが、勝てるはずのない選挙で当選の可能性が出てきたことで、野党陣営は一気に勢いづいている。
逆に、負けるはずのない選挙で苦戦している自民党は焦りまくっている。北海道5区補選は、自民党議員だった町村信孝氏の弔い合戦。しかも、万全を期して町村氏の娘婿である和田義明氏(44)を擁立している。普通は絶対に負けない。
「自民党候補の和田さんは、世論調査の数字にショックを受けているようです。三菱商事出身のエリートだけに、挫折を知らず、簡単に当選できると思っていたのでしょう。ショックが大きすぎたのか、朝はゆっくり出てきて、夜は早く帰ってしまうようです。もともと、和田さんは頭を下げるのが苦手なタイプ。陣営は士気が下がることを心配しています」(自民党事情通)
危機感を強める自民党は、国会議員や秘書など100人以上を現地に送り込み、総力を挙げている。安倍首相自ら、道議や市議、道内の経済関係者など100人以上に「安倍晋三です。選挙はぜひお願いします」と直接、電話をかけている状況だ。
この先、自民党陣営は、集票力のある3人に頼るつもりだという。
「12日間という短い選挙期間なのに、自民党は党内一の人気者、小泉進次郎氏を2回も現地に入れる予定です。進次郎氏が応援演説すれば聴衆が集まりますからね。メディアも取り上げる。しかも、党の農林部会長だから、農家へのアピールにもなります。陣営が頼る2人目が、亡くなった町村信孝さんです。娘婿の和田さんは、初めは自分の力で当選できると思っていたのでしょう。町村姓に変えることも拒否していた。ところが、プライドを捨てたのか、選挙戦初日から『亡くなった義父とともに全力で戦っていく』と、町村さんの名前を連呼するだけでなく、町村さんの遺影を手に持って演説している。もはや、当選12回を重ねた義父の名前で票を集めるしかないのでしょう」(政界関係者)
自民党陣営が最後に頼りたいと考えているのが、歌手の松山千春だという。確かに、もし千春が街宣車の上に立って歌えば集票効果は大きい。
「松山千春は、鈴木宗男さんの親友です。今回、宗さんは和田義明を支援している。宗さんを通じて、千春さんに応援してもらえないか、と支援者の中から待望論が上がっています」(地元関係者)
野党候補の池田真紀氏(43)は、有権者と会えば会うほど票が増えるタイプらしく、主婦や学生などの勝手連が次々にできている。4月17日(日)には、安倍首相が現地入りする予定だが、果たして自民党の組織戦が威力を発揮するのかどうか。】
●話題性の勝負になってきた?
(GG:確かに小泉進次郎と松山千春は喚起力があるのを否定できない。故町村の影響力も田舎ではまだ残っているだろう。これ以上は無いほどの三枚看板を押し出して激突している。政策で争われるべき選挙が個人の人気投票に化けようとしている。これは自民ペースだ。別掲のように北海道では安倍内閣の支持率は40%に対し不支持率は54%と圧倒している。政策論争を避ける自公の選挙戦術がここに根拠がある。そしてそれは的を射ているように見える。池田を支持する女性票が激破できるか?勝負は”話題性の大きさ”になってきたようだ)
●小泉・今井VS玉木・安住 人気投票なら勝敗は明らか
【北海道5区補選、人気者や論客続々現地入り 農業政策訴える小泉氏/TPP追及する玉木氏
北海道新聞04/15 06:50
24日投開票の衆院道5区(札幌市厚別区、石狩管内)補欠選挙は13、14の両日、与野党が人気者や論客を街頭演説などに投入した。自民党新人の和田義明氏(44)には小泉進次郎・自民党農林部会長(35)や、同党の参院選比例代表候補で女性ボーカルグループ「SPEED」のメンバー今井絵理子氏(32)らが応援に入り、無党派対策を強化。無所属新人の池田真紀氏(43)には民進党の玉木雄一郎衆院議員(46)や安住淳国対委員長(54)らが駆け付け、政権与党を批判した。
「日本の農業、漁業は北海道がなければ成り立たない。和田さんなら、その魅力、価値を世界へと伝えてくれる。そういう男にきっとなる」。小泉氏は14日、厚別区の大型店前を埋め尽くした大勢の有権者の前で和田氏への支援を訴えた。
小泉氏を見ようと開始1時間前から待っていた人や、買い物途中で足を止めた人も多く、演説前後には小泉氏に握手を求める人だかりができるなど、その人気ぶりを印象付けた。
小泉氏に先立ち、江別市で行われた今井氏の演説にも、親子連れの有権者らが集まった。今井氏が「和田さんには、凛(りん)とした力強い北海道をつくるという気持ちがある」と評価すると、大きな拍手が起きた。
和田陣営は大票田の厚別区、江別市での無党派層の掘り起こしに狙いを定める。陣営幹部は「党内1番人気の小泉氏と、若い世代に知名度が高い今井氏の応援はありがたい。大きな弾みになる」。17日には安倍晋三首相、21日には再び小泉氏が現地入りするなど、引き続き知名度と発信力を生かした「空中戦」を展開する構えだ。
玉木氏は13日、石狩管内当別町と新篠津村の農協前などで応援演説。大半が黒塗りで開示された環太平洋連携協定(TPP)交渉過程の資料を手に「この通り真っ黒。一体どのような経緯で決まったのか」と安倍政権の対応を批判した。
玉木氏は衆院TPP特別委員会で政府に情報開示を迫り、西川公也委員長が交渉の内幕を描く著書を出版予定だったことを追及した論客だ。集まった農業者に「安倍農政は間違っている」と声を張り上げ、池田氏の農業政策を後押しした。
14日には安住氏が北広島市での集会で安倍首相や小泉氏、和田氏らが「世襲議員・候補」だと指摘。「国民の気持ちが国政に反映されない。池田さんは皆さんを代表する資格がある」と池田氏への支持を訴えた。
陣営幹部は「与党が攻められたくないところを突く」と強調。16日には「保育園落ちた」ブログを国会で取り上げた民進党の山尾志桜里政調会長や、かつて自民党に所属し安全保障関連法に反対している無所属の亀井静香元金融担当相らが応援に入る。(報道センター 藤本卓郎、仁科裕章)】
●池田が孤軍奮闘しているようだ、民進党の熱意が疑われる!
(GG:選挙が政策論争か人気投票か? で争われているような感覚を覚える。投票日の天候にもよるが人気投票なら自公が一枚上手だ。松山千春も自公が投入となれば一層和田は有利だろう。自公はフワフワとした浮動票を集めに掛かっている。池田が孤軍奮闘しているようにもGGには見えて仕方がない。安住を送り込んで事足れりとするのは民進党の熱意が疑われる戦術だ。共産党も北海道では弱くはなかった。民進党に気兼ねしているようでは今後の野党共同候補の先が懸念される。)