432MHzで月面反射通信を行うために、パワースプリッター(分配器)を製作していましたが、1回目の試作を経て2個製作しました。思った以上に良好な特性だったので、製作記事としてまとめることにしました。
まずは、2つの分配器のSWRなどの周波数特性を以下に示します。1号機と2号機の特性が若干異なるのは、素人の工作精度の甘さ故です。
1号機2号機共にSWR<1.02@432MHzです。EME用として432MHz近傍で使用する目的で設計しましたが、430~440MHzでも十分使用できると思います。
1号機と2号機の完成写真を以下に示します。
内部導体を中心に保持するために、3Dプリンターでセパレーターを製作しました。また、防水のために、アルミ角パイプの両端に差し込むエンドキャップも3Dプリンターで製作しました。
内部導体として長さ173㎜の12φ真鍮丸パイプ1㎜厚を使用します。内部導体の接触部分はコネクタの端子と干渉しない程度にヤスリがけしました。N型コネクタの取付穴はφ2.5の穴を1つのコネクタに付き2ヶ所明けて、M3タップをたてました。2ヶ所でも穴が合わずに苦労するので、4つなんて無理です。
コネクタと内部導体の接続部の写真を以下に示します。
未だ半田付けしていませんが、SWR測定はちゃんとできました。送信パワーを入れて本チャンで使用する前には半田付けするつもりです。奥の方にセパレータが見えます。
以下に図面を示します。CADはSIEMENSのSolid Edge 2021を使用しています。
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