昔、ダミーロードの材料と言えば筒状の無誘導抵抗というヤツでしたが、近頃は大きめのチップ抵抗一つで250W定格というようなものが、ヤフオクやeBayなどで手に入ります。FLORIDA RFの32A2056Fというタイプの50Ω抵抗器を使って、ダミーロードを製作しました。
250Wフルで使えるかどうかは別にして、50WのJT65Bで使えれば良しとして適当なヒートシンクで取りあえず作ってみました。出力50Wという仕様に設定したので、コネクタはPCBに容易に取付できるSMA型としました。セミリジッドケーブルなら50W位は大丈夫でしょう。板厚1.5㎜のガラエポ(FR4)製片面銅張PCBに幅2.8mmにカットした銅箔テープを貼れば特性インピーダンスが50Ωのマイクロストリップラインになるので、これを利用して給電しました。
抵抗器はヒートシンクにビス止めしましたが、間に銅箔テープを挟み込んで、PCBの銅箔と半田付けしています。（製作時には、先にPCBと銅箔テープを半田付けして、それを挟み込んでビス止めしました。）VNAuhfを使って1MHz～1200MHzの周波数特性を測定しました。SWRは1.25以下に収まっていますので、430MHzまでのハムバンドでダミーロードとして使うには十分実用になると思います。
