中田真秀(なかたまほ)のブログ

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(旧)SUN K. K.のOpenOffice.org日本語プロジェクトへの貢献と配置転換(iv)

2010-10-31 07:09:55 | 日記
(旧)SUN K. K.のOpenOffice.org日本語プロジェクトへの貢献と配置転換(III)の続きである。

最後は石村さんである。石村さんは古くからOOo日本語プロジェクトに参加してくださっていた。たぶん最初にMLに出てきたのは、2005/2であり、その役目の最後は2010/5Oracleに買収されるまでの、5年の長きにわたって
OpenOffice.orgに貢献してきた。役割は「TCM l10n テストコーディネート、l10n バグ
フィックス、及びテストケース作成」つまり、リリース前のベータバージョンのテストだ。l10n TCMテストと呼んでいる。定まるまで呼称にぶれがあった。

何かともう少し詳しく言うと、
> l10n TCM テストは、 OpenOffice.org の UI やヘルプについて、日本語への翻訳の問題を見つけるために行うテストです。翻訳が正しく行われているか、UI 同士や UI とヘルプで翻訳が一致しているかなどを確認します。
> このテストは、機能追加が行われるバージョン(OpenOffice.org 3.0, 3.1, 3.2 など) の開発途中に行います。リリースのための品質判断をするテストではありません。

となっている。

石村さんはこれをバージョン2が出る前からコーディネートしていた。たとえば、SRC680_m79のテストである。

私はl10n TCMテストに一度だけ参加したが忙しくて結果を出せなかった。二度だったか合わせていただいた。一度はサンのオフィス@横浜、次はJavaのイベント。爽やかな感じの方で、メーリングリストでも飄々とした感じが好感が持てる方だった。当たり前だがとても優秀なので、ほんと、議論してても、仕事の結果を見ても、プロ中のプロというものだった。
プロジェクトの役割が終わったのは本当に痛手で、まだ回復しきってはいない。

「(旧)SUN K. K.のOpenOffice.org日本語プロジェクトへの貢献と配置転換シリーズ」まとめ

(旧)SUN K. K.のOpenOffice.org日本語プロジェクトへの貢献と配置転換(III)

2010-10-30 16:14:18 | 日記
(旧)SUN K. K.のOpenOffice.org日本語プロジェクトへの貢献と配置転換(II)の続きである。

次は、大隈裕子さんである。2008/9から、2009/4/1なので、半年強だった。役割は、日本語 l10n テスト、l10n バグフィックス、及びテストケース作成だった。私は、品質保証プロジェクトを2008/11/19から立ち上げたので、彼女は即戦力だった。僭越ながら、とてもとても優秀で、品質保証がいま日本語プロジェクトで動いているのは、彼女との基礎固めがあったからである。

一番重要だった基礎固めは、いわずもがな、Wikiのことだ。石村さんがやってきた、l10n TCMの結果を、wikiにまとめてもらったことだ。l10n TCMが、これでどれだけ役に立っているか一目瞭然となったのだ。これは石村さんが品質保証の一環としてやってくださっていたから、ちょうどSUNの方にやっていただくのがよかったというのもある。
例、

などなど...

さらに、フォーラムから、メーリングリストから、さまざまなissueを書いて、報告してきた。

私は一度Javaのイベントで、彼女にお会いし、食事をさせていただいたことがある。いろいろお話した。本当に楽しかった。これからもずっと続くと思ったし、OpenOffice.orgのために、がんばってほしかった。がんばりたかった。人事とは非情なものであった。

「(旧)SUN K. K.のOpenOffice.org日本語プロジェクトへの貢献と配置転換シリーズ」まとめ

(旧)SUN K. K.のOpenOffice.org日本語プロジェクトへの貢献と配置転換(II)

2010-10-30 15:46:55 | 日記
(旧)SUN K. K.のOpenOffice.org日本語プロジェクトへの貢献と配置転換の続きである。

三人、SUN K.K.から来ていた人が配置転換等でいなくなった(理由は個々それぞれ)

歴史的に見て、まず表野さんがいなくなった。2009/2/4のことである。OpenOffice.org の日本語製品の翻訳コーディネート、として参加されていたが、それをOOo 3.1の翻訳が終了した時点で返上となったのだ。

> こんにちは。
> 昨年から、OpenOffice.org の日本語製品の翻訳コーディ
> ネート、という役割で参加させていただいている、表野です。
>
> この度、Sun 社内での私個人の担当業務変更に伴いまして、
> 上記の役割を滞りなく進めるための時間が十分にとれなく
> なってしまいました。中田さん、平野さんの了解も得まして、
> 3.1 翻訳が終了した時点で、この役割を返上させていただ
> くことになりましたことをお知らせします。
>
> これからも OOo の日本語プロジェクトに継続参加させて
> いただきますし、私にできることがあれば、できるかぎり
> お手伝いさせていただきたいと考えておりますので、
> 今後ともよろしくお願いします。
>
> 表野

表野さんは、翻訳プロジェクトの活性化に本当に役立ってくださった。
しかし期間は大変短く関係を作るには時間が足りなかったと思う。
表野さんは、2008/5位から、2009/3月くらいまで、OOoにかかわっていた(最初のほうはあまり私からも見えなかった)。10ヶ月位と、短かった。とても残念だった。

「(旧)SUN K. K.のOpenOffice.org日本語プロジェクトへの貢献と配置転換シリーズ」まとめ

姫野科研費:第3回 大規模計算ワークショップ

2010-10-28 11:22:38 | 日記
第3回 大規模計算ワークショップ~ マルチプラットフォームの大規模数値シミュレーションを支援するフレームワークの構築 ~
に参加、発表してきた(ちょっとだけローカルアレンジメント手伝いました)。@理研池の端研究棟

その中で、姫野先生のプレゼンがとても良かったので、ご公開の許可をいただき、置かせていただきました。
ペタスケール時代に必要となるミドルウェア開発への期待
と題して発表されました。
(修正しました:Top 500のグラフが間違っているとご講演中自分で指摘されていました、修正いただき次第再アップロード
します)


  • 0.ワールドワイドの状況
  • 1. ペタスケール時代の計算機ハードウェア
  • 2. どんな計算が出てくるのか
  • 3. ユーザーのプログラムに必要なこと
  • 4. 計算機側で用意するソフトに必要なこと
  • 5. エクサ・スケールを見据えたミドルウェア開発



次世代スパコンの中身など神戸の様子もふくめ、どんな結果がでるか、色々語っていただきました。
いやーこれぞボス、という感じのプレゼンで好評でした。

参加者も20名程度と予想以上に多く、質疑はとても活発で、私も全部、興味深く聞かせていただきました。
それに企業の方たちもたくさん参加されていたのは、とても良かったです(nVidiaの人も来てたのにはびっくり)。