中田真秀(なかたまほ)のブログ

研究について、日常について、その他。

AndrOpen Office (A port of Apache OpenOffice on Android)

2013-10-29 13:42:52 | 日記
すごいもの発見
AndrOpen Office

説明
AndrOpen Officeは、世界ではじめてのAndroid版OpenOfficeです。
Apache OpenOfficeのすべての機能を使いながら、オフィスドキュメントの閲覧、編集、エクスポートが出来ます。

AndrOpen Officeは、6つのコンポーネントから構成されます。

●Writer(文章)
●Calc(表計算)
●Impress(プレゼンテーション)
●Draw(図形描画)
●Math(数式)
●Base(データベース)

※AndrOpen Officeは、Apache OpenOfficeのフォークプロジェクトです。
Apache OpenOfficeプロジェクトとは、関係ありません。


■サポートするファイルフォーマット

読み込み、書き込み可能なファイルフォーマット:

●Microsoft Word (DOC / DOT / RTF)
●Microsoft Excel (XLS / XLT)
●Microsoft PowerPoint (PPT / POT)
●OpenDocument (ODT / ODS / ODP / ODG / ODF)
●Text (TXT / CSV)
●Adobe Photoshop (PSD)
●Scalable Vector Graphics (SVG)
●Windows Metafile (EMF / WMF)
●Tagged Image File Format (TIFF)
●Data Interchange Format (DIF)
●SYLK (SLK)
●Portable Anymap Format (PBM / PGM / PPM)
●OS/2 Metafile (MET)
●Sun Raster Image (RAS)
●Mac Pict (PCT)
●X PixMap (XPM)
●StarView Metafile (SVM)

読み込みのみ可能なファイルフォーマット:

●Microsoft Word 2007 (DOCX / DOTX)
●Microsoft Excel 2007 (XLSX / XLTX)
●Microsoft PowerPoint 2007 (PPTX / POTX)
●AutoCAD (DXF)
●T602 Document (602)
●Computer Graphics Metafile (CGM)
●Truevision Targa (TGA)
●X Bitmap (XBM)
●Zsoft Paintbrush (PCX)
●Kodak Photo CD (PCD)

書き込みのみ可能なファイルフォーマット:

●Portable Document Format (PDF)
●HyperText Markup Language (HTML)
●PlaceWare (PWP)
●Macromedia Flash (SWF)
●JPG / GIF / PNG / BMP


■機能

●ドキュメントの閲覧
●ドキュメントの編集
●PDFへのエクスポート
●他のファイルフォーマットへの変換
●オブジェクトの埋め込み
●パスワード付きドキュメント
●国際化
●ローカライズ
●デジタル署名


■入力の割り当て

端末からの入力(タップ、マウス、ペン、トラックボール)は、X Window Systemのマウス入力に割り当てられます。

●シングルタップ=左ボタンのクリック
●ダブルタップ=左ボタンのダブルクリック
●ロングタップ=右ボタンのクリック
●スワイプ=ドラッグ&ドロップ

いくつかのジェスチャーは、アプリケーションの動作に割り当てられます。
●ピンチアウト=ボタンの非表示
●ピンチイン=ボタンの表示
●Xボタンの長押し=強制終了


■ローカライズ

以下の言語をサポートしています。

Asturian / Chinese (simplified) / Czech / Dutch / English (GB) / English (US) / Finnish / French
Gaelic (Scottish) / Galician / German / Greek / Hungarian / Italian / Japanese / Korean
Portuguese (Brazilian) / Portuguese (European) / Russian / Slovak / Slovenian / Spanish / Tamil

(Asturianu / 简体中文 / Čeština / Čeština / English (British) / English (US) / Suomi / Français
Gàidhlig / Gàidhlig / Deutsch / Ελληνικά / Magyar / Italiano / 日本語 / 한국어
Português (do Brasil) / Português (Europeu) / Русский / Slovenský jazyk (slovenčina) / Slovenski jezik (slovenščina) / Español / தமிழ்)


■ドキュメントの編集

ドキュメントの新規作成、編集が出来ます。
ソフトウェア・キーボードは、自動的に開きます。
もし、任意に開きたい場合は、"Key"ボタンを押して下さい。


■既知の問題

●アスキー文字以外のファイル名で保存できません。


■制限項目

●マクロ


■バグ報告

バグが見つかりましたら、以下のメールアドレスまでご報告下さい。
andropenoffice.bugreport@gmail.com


■Apache OpenOfficeについて

"Apache OpenOffice"は、Apache Software Foundationの商標です。
(http://openoffice.apache.org/)


■スペシャルサンクス

この製品は、多くのGPLを除くオープンソースが含まれています。
オープンソースを提供してくださっている方々に感謝します。

Cambridge、Issac Newton Instituteで講演してきます。

2013-10-13 09:39:20 | 日記
Isaac Newton Institute for Mathematical Sciences. Quantum Marginals 14 - 18 October 2013
で招待講演、ということで今日からイギリスへ。

今回の話題は、どちらかというと量子情報、量子物理、です。量子化学のテーマなんですが、深いつながりがあります。計算手法という観点では、若干量子化学のほうが進んでいた気がします。ただ、最近むちゃくちゃ進んだのと、言葉が違うため、コミュニケーションには苦労しそうです。

招待講演者はそうそうたるメンバー、まぐれとはいえ列席させてもらえるのを光栄に思います...

日常:GPU講習会楽しくも疲れた

2013-10-12 11:04:16 | 日記
GPU講習会、NVIDIA森野さんにきていただいてやってもらった。
内部構造についてのかなり詳しいこと教えてもらった。オープンになってる情報だけでも
噛み砕くと、なるほど、知らないことが多い。こういう風に情報インプットしてもらえるのは
ありがたい。

為替関連でデジタルフィルタの話をGPUで、ということを森野さんにリクエストしてたのであるが、
思ったよりなかなか奥が深いようである。僕は総和だけを考えてたらいいのではないかとか
思っていたのだが(たかが総和と思われるかもしれないが、実は総和だけでも奥が深い)、更に使い回しまで
できる、たしかにその通りで、まだまだチューンできそうである。

参加していただいた方たちの話も興味深く、ついてゆくだけで相当頭を使ったらしく
倒れ込むように寝落ちた。

夢はなんか腹減ってたのか(?)ポテチとかジャンク食べ放題?みたいな気分の悪くなるような感じの
夢を見て、Siggraphのプロシーディングスを眺めたというようわからんものを見て、今頃やっと起きた。


本物の四倍精度 (IEEE 754 2008, binary128) は最近のgfortranで使えます。

2013-10-11 10:46:39 | 日記
on Mac, using macports
$ cat test.f

      implicit none
      real*16 a

      a=1.0Q0/3.0Q0

      print *,a
      end

$ gfortran-mp-4.8 test.f -o test ; ./test
  0.333333333333333333333333333333333317


on FreeBSD 9.1/amd64


$ gfortran47 test.f
$ ./a.out
0.33333333333333333333333333333333332


Ubuntu 12.04.2, gfortran-4.6

$ gfortran-4.6 test.f ; ./a.out
0.33333333333333333333333333333333332

4倍精度、サポートされています。

Windows, mingw

$ gfortran.exe --version ; gfortran.exe test.f ;./a.exe
GNU Fortran (GCC) 4.8.1
Copyright (C) 2013 Free Software Foundation, Inc.

GNU Fortran comes with NO WARRANTY, to the extent permitted by law.
You may redistribute copies of GNU Fortran
under the terms of the GNU General Public License.
For more information about these matters, see the file named COPYING

0.333333333333333333333333333333333317


ということでgfortranでも多くのプラットフォームでIEEE754 2008のbinary128はサポートされてます。

ノーベル化学賞:QM/MM

2013-10-09 14:22:07 | 日記
DEVELOPMENT OF MULTISCALE MODELS FOR COMPLEX CHEMICAL SYSTEMS だそうです。

QM/MMというと、分子動力学と量子化学という両極端をつなげたみたいな方法で、量子化学は重い計算、分子動力学は軽いけど何万もの分子を追えるということで、現在よくやられています(アナウンス原文だとqunatum physicsとなっているが、quantum chemistryですよね)。

計算精度はともかく、現象がつかめるということで、生体分子の研究だとポピュラーです。

階層的な、または分割方法というと、アナウンスでも述べられている通り諸熊先生のONIOMも、Fragment MO法、またはQM/MM法の一つとしてのCar-Parinello法も大変有名です。

QM/MMというと理論としてはあまり美しい...とは言いがたいものであります。1998年のKohn先生のDensity functional theoryはKohn-Sham法、Hohenberg-Kohn定理と、しっかりとした美しい定理があります(審美感は個人的なものです)し、ONIOMもFragmet MO法もQM/MMよりかはずっとはっきりとた根拠を持つ理論であります。

FMOやONIOMとなると、電子状態理論での貢献も大きな中辻先生も、となると、Roos亡きあと、どちらかとプラグマティズムを重視されたのかなと思います。