BLOG ㈱中元建築設計事務所

建築設計・監理、構造設計、耐震診断、補償コンサルタントの仕事をしております。

木造耐震

2012年06月01日 | 耐震・構造関係
先日あるお宅の耐震診断をさせていただきました。
診断結果はやはりNG。
診断をした場合、S56以前に建てた殆どのお宅はNGとなるでしょう。

しかしNGが出たからといって、絶対にに壊れると決まっている訳ではないので、必要以上に心配する事はありません。

「どうせNGになるのなら、診断をしたって意味がないのでは?」と思われるかな?

診断をすることにより、その家のウィークポイントが解ります。
先日のお宅も結果はNGでしたが、逆に耐震性に優れている部分も明らかになりました。
この建物はこういう理由でここが弱い。こうなっているからここはしっかりしている。等。
そう言うことを知っていれば、いざという時に身を守るための対処法をあらかじめ考えておくことが出来ます。
出来ればさらに補強まで出来れば良いのですが、どうしても工事費がかかるので…。
そう言う事からも、現状の建物の特性を知っておくだけでも為になると思います。

昨日病院へ行ってきました。
先生方はしっかりと体を診て、診断してくださいました。
我々は建物の先生…と言うと、おこがましいですが、依頼を受けた建物はしっかりと診断して行きます。