建築家・片山東熊が今の迎賓館を設計し、質素倹約をモットーとする明治天皇にご覧に入れた際、
華美に過ぎる。
とバッサリやられ、ショックを受け憔悴し結果亡くなった、という逸話がありますが、きっとこちらの鍋を明治天皇がご覧になったらきっと色々とお叱りになられるコトでしょう。
裏渋屋
前回会社の女子パイセンに紹介され来てみて美味かったこちら。またそのパイセンから華美に過ぎる鍋があると聞いてやって参りました。
お店に入り名前を告げると席に通されます。予め14周年コース(先着300名)を予約していたもので既に何故やらが用意されてました。
んじゃ、乾杯!
まずは前菜。一番手前の豚タンの焼豚はお口の熱でトロ〜と解けて美味★★★★☆ですが、後の野菜らのピクルス達は凡庸で無い方がマシ★☆☆☆☆
続いて華美な演出でこちらの炙り肉
極薄のこちらは先程の豚タン同様にお口に入れた瞬間に春の淡雪の如くスゥーっと消えます。美味しいけど、もっと食った感が欲しいかな★★★☆☆
そんな風にブー垂れておりますと鍋が配せられまして
お肉がやってきて
からの
フォアグラ様
そう、本日のお目当てのフォアグラ鍋でございます。
店員さん(奥様?)によってお鍋の中へご登壇。すると秒で脂が溶け出します。
そこに追い討ちをかける様にフランベ
じゅうじゅう流れ出る脂を
ネギに吸わせちゃうというお作法です。一渡りネギに脂が回りましたら、期待に胸を膨らませてご本尊をいただきます。
アレ?????
話の流れ的には「華美に過ぎるぅ〜」とやりたいトコですが残念ながら出来ません。フォアグラってこんなもんだったっけ???脂だけがベッタリと重く味も香りも消え入るように弱いです★★☆☆☆
それはお肉で包んで食べるというやり方をしても同じ。つか、お肉もなんだか様子が変です★☆☆☆☆ イベリコ豚に期待するあの奥深い風味がありません。
確かめるためにお肉単体で焼いて食べてみますが
うーん、やっぱり期待してる味のレベルではありません。。。
悶々としてるトコに今度は味変とかで豆乳がザァーっと流し込まれます。
でも、まぁ感想は変わりませんわな。もはやただの豆乳豚しゃぶです。フォアグラの効果はさっぱり認められません★★☆☆☆
脂を沁み込ませた筈のネギもただの豆乳豚しゃぶに入っているネギです。
こりゃ酔っ払わないと気が治らないな、というコトで鏡月をボトルでいただきます。
しかし、その後も
豆乳スープにパスタとチーズを入れてカルボナーラ風とかいう手垢のついたコトやっちゃったりとちょっとちょっとどーしちゃったのよ?って感じでございました。前回が素敵だっただけに、また期待していただけにショックは片山東熊級です。
そうそうそう言えば、迎賓館。時局柄ガラガラでしたよ。オススメですが自己責任でお願いいたします。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます