長野周辺の山歩きと山野草

長野県北部を中心に山歩きと野草の開花状況を報告しています。植物の不思議な生態についてもレポートしています。

寝覚の床(上松町)・奈良井宿(塩尻市)

2012年06月05日 | 風景
2012年5月21日、諏訪湖で金環日食を観察した後、木曽の寝覚の床に行きました。


新緑の寝覚の床
 新緑が美しいということは紅葉も期待できるということです。寝覚の床は木曽川が花崗岩の岩盤を長い年月にわたって侵食してできたもので国の史跡名勝天然記念物に指定されています。岩盤に見られる方状節理やポットホールは、日本でも代表的なものです。


岩でくつろぐ夫婦
 岩場に降りて行けます。怪我をしないように十分にご注意を。


ポットホール
 岩の窪みに小石が入り、激しい水の流れでその石が回転することで岩が削られ、丸みを帯びた穴になったものです。侵食の影響で川面が下がったので、このポットホールは水面よりかなり高い位置に見られます。右側のホールには角張った大きな岩が入っていますが、この岩はポットホールを造った石ではなくて、のちに穴に転がり落ちた岩なのでしょう。

 この近くに、等間隔に規則正しくあいた穴も見られます。こちらは人工的にあけられた穴で、なんらかの建物跡のようです。
 

浦島堂の床には・・・
 浦島太郎を祀っている浦島堂の床板には賽銭が挟み込まれています。浦島太郎が玉手箱を開けたのは寝覚の床の岩の上と言い伝えられているそうです。


岩を降りて最下段から1
 岩場は少し移動しただけでも大きく風景が変わります。動きまわっていろいろな景色を堪能しましょう。


岩を降りて最下段から2


下流方向
 下流は方状節理が消えて普通の河原になります。この写真のさらに下流にも「裏寝覚」と呼ばれる方状節理の探勝ゾーンがあるらしいのですが、現在遊歩道は落石などで危険なため通行禁止となっていました。


臨川寺から寝覚めの床を見下ろして
 線路は中央本線。寝覚の床は電車からも見えるのです。中央少し右の青い点は浦島堂です。屋根が傷んでブルーシートが掛けられているので青いのです。上流は方状節理が消えています。寝覚の床の独特の方状節理はかなり限られた範囲の地形ということがわかります。




木曽の大橋
 奈良井川に架けられています。樹齢三百年以上の天然木を使った総檜造りです。


奈良井宿
旧楢川村の宿場です。かつて木曽路で一番の賑わいをみせた奈良井宿は、現在も当時の姿を残し独特な家造りが見られます。奈良井宿では、毎年6月の第一日曜日に奈良井宿場祭りが行われます。江戸時代、徳川家へ献上される宇治茶が中山道を行列した「お茶壷道中」を再現するそうです。今年はもう、終わってしまいましたね。

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