長野周辺の山歩きと山野草

長野県北部を中心に山歩きと野草の開花状況を報告しています。植物の不思議な生態についてもレポートしています。

9月の千曲川

2008年09月14日 | 千曲川
9/4 9/9と長野市・坂城町の千曲川の河原を歩いてきました。

秋の花がいろいろ咲いていました。


マルバヤハズソウ(マメ科ヤハズソウ属)
マメ科の典型的な形をした花です。小さく目立ちにくいのですが、マクロ撮影でなかなか味のある写真が撮れました。


カワラナデシコ(ナデシコ科ナデシコ属)
秋の七草の一つです。カワラナデシコの花は、淡紅紫色のきれいな色と細裂する花弁がおもしろいのです。


オオイヌタデ(タデ科タデ属)
荒れ地や河原などに普通に見られます。イヌタデより花の赤みが少ないので群生していても美しさはあまり感じられまん。


アレチウリ(ウリ科アレチウリ属)
北アメリカ原産。一年草ですが、成長と繁殖力が極めて旺盛なので河川敷を埋め尽くすほどです。低灌木などは覆い尽くされて枯れてしまうこともあり、在来植物を駆逐することから有害な特定外来生物に指定されています。このように広く繁殖しているアレチウリでも寒さには比較的弱く、10月上旬には葉が黄色くなり衰退を始めます。


アレチウリの雄花
雄しべは?雌しべは?と戸惑ってしまいます。アレチウリは、花序によって雄花と雌花に分かれています。この写真は雄花で雄しべが中心で合着して一本となり、まるで雌しべのようにも見えます。雄しべの根元は平らなテラスのようになっており、蜜で光っています。この豊富な蜜を求めてアリがたくさん集まってきていました。


オオオナモミ(キク科オナモミ属)
2個の痩果を包んだ総苞を果苞とよんでいます。オナモミの果苞は鈎状の棘がたくさん生えていてイガイガとした感じに見えます。皆さんも子どもの頃オナモミの実を服に着けて遊んだことがあると思います。多くの人に馴染みのある植物です。この鈎状の棘のおかげで動物の毛(あるいは人の服)について種が運ばれ、分布域が拡大していくのです。


センニンソウ(キンポウゲ科センニンソウ属)
花はかすかに良い香りがします。これもつる性の植物で日当たりの良いところに咲いていました。白い花が多数咲いて優しい感じがしますが、葉と茎に毒を含み、植物から出た汁に触れると皮膚炎起こすこともあるそうです。要注意です。

これらの他、メドハギやムシトリナデシコ、サボンソウが咲いていました。サボンソウは種ができ黒く枯れかかっていました。最後の花をつけている感じでした。

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1 コメント

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カワラナデシコ (あおいとり)
2018-06-09 12:25:31
こんにちは
突然のコメントをお許しください
あおいとりと申します。
坂城町でカワラナデシコをご覧になったとのことですが、どの辺りでしょうか?
御返信くださると嬉しいです。
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