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長野周辺の山歩きと山野草

長野県北部を中心に山歩きと野草の開花状況を報告しています。植物の不思議な生態についてもレポートしています。

夢農場~桜仙峡(池田町陸郷)

2013年04月22日 | 風景
2013年4月17日 池田町の夢農場から陸郷山桜トレッキングコースを歩いて来ました。

夢農場
 ラベンダー畑と桜




夢農場の売店
 古めかしい巨大なスピーカーがあります。最新型というのも便利でいいですが、こういう所にこんなスピーカー。いい感じです。時折クラッシック音楽が流れていました。
 売店ではラベンダーグッズなどが売られています。ラベンダーのエッセンシャルオイルとラベンダーのてるてる坊主を買ってみました。池田町というとてるてる坊主ですからね。童謡「てるてる坊主」の作詞者、浅原六朗の出身地。
ここで散策マップを入手。


ラベンダー畑のお地蔵様
 一体の首があらぬ方向に・・・誰かいたずらした?


右奥に見えるのが豊盛公民館のある桜仙峡エリア?




ままこ落しの土柱
 夢農場から天崎に上って「ままこ落し」まで行きました。案内板には「心のけがれを落とす 魔々心落し」と書かれていましたが、侵食された堆積岩で高度差のある絶壁だから、語源は「継子」だろうなと思っていたらやはり恐ろしい伝説が。田ノ入城の若君を継母がここで突き落としたという言い伝え。ここには信頼出来る人としか来てはいけません。
 土柱は美しい円錐状になってます。


絶壁
 一脚にカメラつけて手を伸ばして撮りました。この角度から肉眼で見ようとすると真っ逆さまに転落死です。
 もっと広角、いや魚眼で撮りたかったですね。高度感と恐怖を表現するのには、1枚の写真では難しい。動画のほうが良いようです。 


桜仙峡の「癒しのスポット」から
 豊盛公民館からの眺めもいいのですが、公民館と登波離橋の間にある「癒しのスポット」からの眺めが格別。しかし、いまいち天気が。さらに、今年の桜は色が良くないらしいです。こんな写真になっちまったという次第。天気と光線と花のピークが一致した時に来ないと美しい景色は見られない??ガイドには山肌一面に桜が散りばめられている写真が載っています。


登波離橋近くのねしょうべんの神様?
カレンダーの裏紙に「ねしょべんの神様」と油性ペンで書かれていました。由来は何?


夢農場に戻って来た頃にようやく日が差してきました




戸隠展望苑のそば畑と森林植物園

2012年09月23日 | 風景
2012年9月9日 戸隠のそば畑と森林植物園に行って来ました。


戸隠山とそば畑
 戸隠展望苑近くから撮影
 

一夜山とそば畑
 一夜山は戸隠連峰の西端にある山です。標高1562mで戸隠・西岳より500m近く低いですが突出した山なので目立ちます。


作付されなくなった元そば畑
 展望苑の奥の方の畑。以前はここもそばの花で真っ白になっていたのですがね。一面雑草に。黄色い花はコウゾリナ(キク科コウゾリナ属)。


ノコンギク(キク科シオン属)
 野生にしておくにはもったいないくらいの美しい花です。


ゴマナ(キク科シオン属)
 花がたくさん咲いた大株でした。


桑の葉のアマガエル
 眠そうにじ~っとしていました。
  アマガエル 空見て何を 考える 幸せ運ぶ 水色の雨


アズマレイジンソウ(キンポウゲ科トリカブト属)
 アズマレイジンソウもこのエリアにたくさんあります。上萼片のトップ部分が後ろに曲がるのが特徴。トリカブト属の花は、盗蜜を避ける工夫がされていて最も進化したと言えるかもしれません。蜜を分泌する花弁を上萼片と側萼片でカバーし、虫が正規のルートから進入しないと蜜が吸えないようになっています。


ツリフネソウ(ツリフネソウ科ツリフネソウ属)
 この花も面白い形をしています。花弁三枚、萼片三枚からなる花で、袋状になっているのは、萼片の一枚です。渦巻きになっている所に蜜を溜めています。


サラシナショウマ(キンポウゲ科サラシナショウマ属)
 ブラシのような穂状花序で大きな群落を作って咲いていました。近づくとかすかに甘い香りがします。大型の植物なので、葉っぱを入れて撮ろうとすると背景がボケにくく雑然とした印象になりがちです。
 これと共に、オオバセンキュウ(セリ科シシウド属)も多数の個体で群落を作っていました。

この他、ヤマトリカブト、タチアザミなどが咲いていました。タチアザミは終盤。

寝覚の床(上松町)・奈良井宿(塩尻市)

2012年06月05日 | 風景
2012年5月21日、諏訪湖で金環日食を観察した後、木曽の寝覚の床に行きました。


新緑の寝覚の床
 新緑が美しいということは紅葉も期待できるということです。寝覚の床は木曽川が花崗岩の岩盤を長い年月にわたって侵食してできたもので国の史跡名勝天然記念物に指定されています。岩盤に見られる方状節理やポットホールは、日本でも代表的なものです。


岩でくつろぐ夫婦
 岩場に降りて行けます。怪我をしないように十分にご注意を。


ポットホール
 岩の窪みに小石が入り、激しい水の流れでその石が回転することで岩が削られ、丸みを帯びた穴になったものです。侵食の影響で川面が下がったので、このポットホールは水面よりかなり高い位置に見られます。右側のホールには角張った大きな岩が入っていますが、この岩はポットホールを造った石ではなくて、のちに穴に転がり落ちた岩なのでしょう。

 この近くに、等間隔に規則正しくあいた穴も見られます。こちらは人工的にあけられた穴で、なんらかの建物跡のようです。
 

浦島堂の床には・・・
 浦島太郎を祀っている浦島堂の床板には賽銭が挟み込まれています。浦島太郎が玉手箱を開けたのは寝覚の床の岩の上と言い伝えられているそうです。


岩を降りて最下段から1
 岩場は少し移動しただけでも大きく風景が変わります。動きまわっていろいろな景色を堪能しましょう。


岩を降りて最下段から2


下流方向
 下流は方状節理が消えて普通の河原になります。この写真のさらに下流にも「裏寝覚」と呼ばれる方状節理の探勝ゾーンがあるらしいのですが、現在遊歩道は落石などで危険なため通行禁止となっていました。


臨川寺から寝覚めの床を見下ろして
 線路は中央本線。寝覚の床は電車からも見えるのです。中央少し右の青い点は浦島堂です。屋根が傷んでブルーシートが掛けられているので青いのです。上流は方状節理が消えています。寝覚の床の独特の方状節理はかなり限られた範囲の地形ということがわかります。




木曽の大橋
 奈良井川に架けられています。樹齢三百年以上の天然木を使った総檜造りです。


奈良井宿
旧楢川村の宿場です。かつて木曽路で一番の賑わいをみせた奈良井宿は、現在も当時の姿を残し独特な家造りが見られます。奈良井宿では、毎年6月の第一日曜日に奈良井宿場祭りが行われます。江戸時代、徳川家へ献上される宇治茶が中山道を行列した「お茶壷道中」を再現するそうです。今年はもう、終わってしまいましたね。

高遠城址公園の桜・伊那梅苑

2012年04月27日 | 風景
2012年4月24日 高遠城址公園と伊那梅苑に行って来ました。

朝、7時半頃着きました。駐車場にはすんなり入れました。「平成24年 高遠城址公園 さくら祭り交通規制・駐車場案内図」というパンフがあるので事前に手に入れるといいです。私は下調べが不十分で行ったので、誘導されるままに有料駐車場へ。700円。坂道を上るのは全然苦ではないので、本当は三峰川・河原の無料駐車場にしたかったのです。
この時間でも既に大勢の人が来ていました。6時以降なら城址公園に入れるのですね。入園券は500円。当日限り何度も出入りできます。それに高遠美術館と高遠町歴史博物館の割引券もついていました。へ~、知らなかった。書いている今気づきました。そしてそして絵島囲み屋敷って何?


池と桜雲橋
小さな池に桜が映ってきれいです。良い写真が取れそうな感じなのですが、人が多すぎて・・・平日の朝だというのにすごい!!高遠の桜って人気なんですね。


本丸のしだれ桜
 人に酔いそうになる中、見あげれば青空と桜。ふぅ~と一息ついているとパラグライダーが飛んできた。空にも人がいるのかぁ。
 勝間薬師堂にも有名なしだれ桜があるのですね。せっかくだから行けばよかったなと。パンフレットをもっとよく見ておけばよかった。


問屋門
 何枚か撮って合成すれば人が消せるかなと思ったもののひっきりなしに人がとおっているので無理でした。


本丸の桜
 この左方向に太鼓櫓が、右方向に新城藤原神社があります。


高遠公園碑
「高遠之城 拠信山東陬・・・」という漢文が記されている石碑です。建てられたのは明治14年(1881年)。その内容は、地理的歴史的考察と公園地に決定されるまでの沿革についてだそうです。当時は後世の人々に広く分かってもらうために建てた石碑でも、実際、後世の人々はほとんど白文を理解できません。



若木の根が親株の周りを下って地面に入っている状態のようです。これもひとつの新旧交代なのでしょう。


タカトオコヒガンザクラ
 赤みが濃いのが特徴。なので満開の木の下はかなりピンクに色かぶりしてます。


桜と中央アルプス1
 桜の中に雪を頂いた伊那前岳・中岳・木曽駒ヶ岳が。人が多いのでなかなか好きなアングルから撮れません。


桜と中央アルプス2


桜と中央アルプス3


桜と市街


ごった返す白兎橋
 白兎とは文政の頃、公共のために尽力した廣瀬治郎左衛門氏の俳号です。その曾孫、省三郎氏が法幢院曲輪を買い上げ公園として寄付した時、南曲輪へ通じる橋に白兎橋と名付けました。この橋の上からも中央アルプスがよく見えます。そのため少々渋滞気味です。


高遠町歴史博物館と桜


桜と三重塔?
 美術館の塔なので、高遠城址公園案内図には紹介されていません。


高遠湖
 発電・灌漑用のダム湖です。湖畔にも桜が咲いているのが見えました。


高遠ダム
 昭和33年三峰川総合開発事業の一環として建設されました。総貯水量2,310,000立方メートル 堤高30.9m 堤長76.1m
 ダムが斜めっていますが、これは写真のせいで、実際はちゃんと水平がとれているはずです。


高遠城址公園の桜(三峰川対岸から)


グランド(大型バス駐車場)近くから
 左から濁沢大峰~伊那前岳~中岳~木曽駒ヶ岳

平年ですと満開は15日くらいでしょうか。今年は例年になく遅い満開となったようです。



三峰川(みぶかわ)

三峰川の桜堤
 毎年のように氾濫する三峰川に対し堤防を強くするためにたくさんの桜が植えられていたそうです。ところが、昭和20年代後半に始まった三峰川総合開発の工事用道路とするために多くの桜が切り倒されてしまいました。ダムが完成し洪水の危機は薄れましたが、そのことを学んだ小学生から桜堤を復活させたいという願いが起こり、多くの協力を得て桜が植えられました。平成6年以降の事業なのでまだ桜は若いです。
 この写真は、その桜とは別の古木です。


堤防の一部は霞堤となっています。霞堤にあった桜の大木。



伊那梅苑

入園料500円
ウメはだいぶ散っているようにも見えました。蕾がついた木もありました。桃がこれから咲くそうなのでそれが咲いてからもよいのかもしれません。


展望台の上から
 レンギョウはよく咲いていましたが、梅が寂しい感じがします。


ウメとレンギョウとスイセン


ウメとスイセン
古びたバードバスがあったり、鳥のいない鳥小屋があったり、神社に埴輪があったり、階段の途中で終わっている展望台があったりとなんか面白い。中途半端感は否めないですが人を呼びたいという感じは伝わってきます。

諏訪湖 御神渡り

2012年02月06日 | 風景
2012年2月5日 再び諏訪湖。4年振りという御神渡りを見に行きました。


船渡川の東、旧六斗川河口付近
 諏訪市豊田の舟渡川河口~岡谷市湊~下諏訪町東赤砂の筋など・・・という情報を得て来たわけなのですが・・・う~む。何でしょう。


原田泰治美術館と旧六斗川河口の間付近で
 氷の上に最初に進出する勇気ある人をフロンティアとすると・・・


氷の上に大勢が
 フロンティアから間もなく大勢が氷の上を歩き始めるのでした。心理学的に面白い現象です。でも、しばらくして係員に危険だからと呼び戻されていました。私は・・・というと、滑るのが、大学落ちて以来嫌いになったし、慎重な性格なので行きませんでした。今年、既に落ちた人がいるらしいです。
 船渡川河口近くには氷に丸い穴が開いていて水がこんこんと湧いているところがあるのですよ。温泉ですか?むやみに氷の上を歩くのは危険です。


氷の模様
 氷にできた不思議な模様。こんなのも面白いです。ワカサギのため息が凍ったんですかね。


諏訪湖漁協・漁業センターと呼ばれる建物付近から
 御神渡りってこれですか?う~む。


氷の破片が
 氷の破片が突き出ていました。溶けたり凍ったりでこんなこともあるのです。


立石公園から
 御神渡りがよく分からないので、高いところから見て見ることに。諏訪湖の東、高台にある立石公園から。事態がよくわからないときには一歩引いて見ることも大事。先ほどまでいた豊田付近を筋がいくつもあって御神渡りはっきりしません。
 公園ではオオワシの話をしている人がいました。越冬のために飛来するオオワシに「グル」っていう名前をつけているのですね。17歳の雌だそう。


下諏訪岡谷方面
 右の雪をかぶった山が乗鞍岳らしい。写ってはいませんが右手に穂高連峰が見えました。ほぼ全面氷結の諏訪湖です。ワカサギ釣りで送り迎えするために舟の道ができていました。双眼鏡で見ると、岡谷市湊辺りで人が集まっている所がありました。なので、すぐさま急行。


ワカサギの穴釣り
 湊付近は路上駐車の車があったりで渋滞してました。湖畔の駐車スペースに停めて、現場まで歩きました。


御神渡り?
 人が集まっていたところはこんな感じ。曇ってしまったのは残念。朝、こちらに来ればよかったかな。


御神渡り?
 御神渡りとは、諏訪大社上社の建御名方命(たけみなかたのみこと)が、下社の女神・八坂刀売命(やさかとめのみこと)に会いに行った足跡と言われているそうです。千鳥足の神様ですかね。神様といえども飲み過ぎに注意。


御神渡りなんですか?
 高さ・5~10cm位か。これが御神渡りとすると、大人の事情が感じられなくもない。もっとせり上がることを期待。ひざ上から腰くらいまで高さがあると想像してました。今日6日、氷の筋を見て農作物の出来や気象を占う拝観式が執り行われるそうです。


雪だるま
 誰が作ったか雪だるま。親子の雪だるま。


水鳥
 氷の模様に水鳥でデザイン画。 


ワカサギを狙いたいけど氷結して途方に暮れるアオサギさん
 オオワシは見られなかった・・・。残念。