長野周辺の山歩きと山野草

長野県北部を中心に山歩きと野草の開花状況を報告しています。植物の不思議な生態についてもレポートしています。

戸隠森林植物園

2008年05月24日 | 草花
5/23 戸隠森林植物園に行ってきました。
と言いますのも、日中気温27度を越えて、無性に冷たいざるそばが食べたくなったので。
戸隠までのドライブはとても爽やかでした。窓を開けて走ると空気がおいしいです。

戸隠森林植物園はというと・・・ちゃぽちゃぽと流れる小川。そしていろいろな小鳥の声が静かな空間に響き、ヒーリングCDのように癒されます。何故かノスタルジーを感じました。


戸隠森林植物園の駐車場入り口付近
コキンバイ(バラ科コキンバイ属)
3枚の小葉が十分展開しないうちから花は咲いています。コキンバイとカタクリの群落がありました、カタクリは見頃終盤でした。


みどりが池
水の中で立ち枯れた木にどこからか種が飛んできて新たな植物が生長していました。


みどりが池のミズバショウ
多くのミズバショウは花を終えていましたが、咲き遅れた株も幾つか見られました。
 

タチカメバソウ(ムラサキ科キュウリグサ属)
この花を見てエゾムラサキを思い出しました。上高地のエゾムラサキも今が盛りでしょう。上高地や乗鞍高原には長い間行っていません。また訪れたいと思います。


シラネアオイ(シラネアオイ科シラネアオイ属)
山中で思いもよらずこの花に出会うことができたら感動ものです。最近は植物園でしかお目にかかっていません。
背景の白い花はサンカヨウです。


ニリンソウ(キンポウゲ科イチリンソウ属)
植物園の所々で群落をつくり満開となっています。日中晴れていれば花が開いて白のじゅうたんできれいです。


アカハラ
道上を「チョンチョンピタッ」と歩いてミミズなどの餌を探しています。
ここは小鳥の種類がたいへん多いと言えます。15mくらい離れた枝にアカショウビン。人が通っても逃げていきません。2m先の杭の上でミソサザイが大きな声でさえずり、シジュウカラが近くに来てこちらの様子を「観察」していきました。小鳥好きには絶好の場所でしょう。是非双眼鏡を持って観察しましょう。小鳥のいろいろな仕草を見ているとおもしろいです。
 日本の雷鳥は人を恐れないといいます。それは、人々が山の神の使いとして敬い崇めていたからだといいます。人に危険を感じなければ小鳥も人に近づいてきてくれるのでしょう。戸隠ではそれが現実になりつつあります。これからもここを訪れる人々が小鳥を驚かせたり、危害を加えたりしないように願っています。また動物を連れ込んだりするのも避けていただきたいものです。先日、この湿地で猫を見たのですが、木に登れる猫は小鳥の天敵でしょうね。

 小鳥の撮影のために大砲のようなカメラを持った人をよく目にします。私のカメラでは鳥はうまく撮れないことを悟りました。アカショウビンも撮ったのですが小さく写ってなおかつピンぼけでした。このアカハラも顔が黒く写ってしまって失敗。小鳥の撮影、機材を充実させて修行しなければならないようです。

上田市・前山寺 弘法山

2008年05月14日 | 草花
5/12 上田市塩田平の前山寺に行ってきました
 
前山寺ではこの時期、藤の他ツツジやボタンも咲き色とりどりです。拝観料200円。

 よくある構図。これは境内の外から撮りました。重要文化財の三重塔は南にあります。曇りでは三重塔が黒くつぶれ、空が白く飛んでしまいます。晴天の朝か夕方がよいのかもしれません。
 この三重塔は「未完成の完成塔」と呼ばれています。二層と三層には扉や廻縁などが無く、各柱の下部からは長い貫が四方に突出したままで未完成なのですね。でも完成品と言えるほど安定と調和を保っているからそう呼ばれているそうです。建立は室町時代。


藤の前で記念撮影。この斜面に作られた藤は人気があります。




塩田城跡 この付近アジサイがいっぱいです。花の見頃は7月中下旬です。ここから弘法山に登りました。


北条国時の墓
ここから上はやや急登になります。樹木が倒れていたり道が荒れていました。


登山道上唯一展望の良いところ。
塩田平は干ばつに悩まされていた土地なので多くの農業用ため池が作られています。手前の池は舌喰池で奥は山田池です。右手の山は子檀嶺岳(こまゆみだけ)。


弘法山の山頂? 一体の石仏が大きな岩の上に乗っていました。




下山後、前山寺の裏手にある「塩田野パノラマライン」にある展望台に行きました。前山寺から歩いて30分くらい。立派な展望台が設置されていました。眺望が大変良いです。
 塩田平にはその他散歩コースもあります。「塩田平ウォーキングマップ」という案内を入手しましょう。

安曇野(堀金物産センター・大王わさび農場他)

2008年05月07日 | 風景
5/6 安曇野の堀金物産センター 烏川・大水沢の滝 「水色の時」道祖神 大王わさび農場etc.に行ってきました。
点々と訪問。折りたたみ自転車を持って行けば良かったと思いました。
 

堀金物産センター横の菜の花畑
菜の花は見頃終わりに近いものでした。花序の最上部まで咲き上がっていました。背景の山は常念岳。


多くの水田には水が張られ、早い所では田植えが終わっていました。
 



「早春賦」の歌碑の所から穂高川と有明山~北アルプス
吉丸一昌作詞・中田章作曲の早春賦は大正二年、信州の夏期講習会の教材に作られた「新作唱歌第三集」におさめられていました。安曇野の遅い春を待ちわびる心を歌ったものと言われ、昭和59年4月に建立されたということです。
早春賦のMIDI


昭和50年放送のNHKドラマ「水色の時」に登場した道祖神。須藤賢氏作製。
大小2体あります。これはそのうちの大きい方。
 


道祖神近くのれんげ畑。
やや荒れていて、一面のれんげではありませんが日光に輝き美しく咲いていました。ミツバチもうれしそうです。
 


水田に水が張られ各所でこんな風景が見られます。北アルプスの東に広がる安曇野なので美しい山を写したいなら午前中でしょうか。




大王わさび農場の水車小屋
黒澤明監督の映画で使われた”有名な”水車小屋。川の水が透き通っていてきれい。


わさび田
定番のアングル。 わさびの花はほとんど終わっていました。
わさび収穫後の土壌を「火炎放射器」みたいなので焼いていました。消毒していたのでしょうか。

佐久バルーンフェスティバル

2008年05月05日 | スナップ
5/4 佐久バルーンフェスティバルに行ってきました。
AirBのサイト

長野市から佐久まで一般道で2時間弱ですが、私、朝起きられそうもないので夜中出発という涙ぐましい努力。というのも、会場から青空に向かって一斉に飛び立つ気球を撮りたかったのですよ。でも霧が立ちこめて。。。この日の競技は会場外から飛んでくるというものになりました。年に3日間のイベント。澄んだ青空に恵まれて、風もちょうど良く、会場から飛び立つ競技内容で、かつその朝会場にいなくてはいけないという厳しい条件。今年は残念ながら希望は叶いませんでした。


霧は晴れて良い天気の中の競技。オンターゲット
会場は千曲川スポーツ交流広場。背景は浅間山連峰。
 


南東方向から飛んでくるので空がまぶしい。
 


マーカーを落とした後、佐久橋の向こうに飛んでいきます。

気球は風任せ。方向を変えるすべを持っていない。できるのは上下方向のコントロールだけ。不自由な乗り物です。その不自由な中、高度別の風を読むことで自由に飛べるのですね。「高度な」技術が必要です。