長野周辺の山歩きと山野草

長野県北部を中心に山歩きと野草の開花状況を報告しています。植物の不思議な生態についてもレポートしています。

布引観世音と懐古園(小諸市)

2010年11月18日 | 風景
2010年11月16日 小諸市・布引観世音と懐古園に行ってきました。

先ずは布引観音。以前の山歩きレポートにリンクしておきます。


 崖に鎮座の千手観音
 崖のオーバーハングや彫られた窪みなど色々な所に様々な仏像が置かれています。奉納されたものでしょう。


 岩のトンネル
 宮殿(くうでん)への道には岩のトンネルがあります。


六地蔵と二体の石像
 手前の石像は大きく口を開けて笑っているのでしょうか。すきっ歯で出っ歯という印象的な顔立ちをしています。


宮殿からの眺め
 紅葉はもう終盤です。参道にある美しいもみじもあらかた落葉していました。



紅葉の美しい小諸懐古園です。











ヤドリギ(ヤドリギ科ヤドリギ属)
 ケヤキの大木にたくさん着いていました。拡大してみると黄色の実が多数なっていました。


水の手展望台から千曲川


水の手展望台から西浦ダム
 西向きなので夕方は逆光です。きれいに撮るには晴天の午前中がいいようです。



懐古園の中に小諸動物園があります。

カンムリヅル
 頭に冠のように羽毛が伸びています。逆光で撮って冠の美しさを強調です。


「ねぇ、何食べてるの?」
 ヤクシカ。大人でも大きくならず可愛い鹿です。栗を食べていました。栗の皮は固く、食べるのに苦労していました。

この他、クマやライオン、亀、金鶏鳥、川上犬とかがいました。毛並みが黄色のホンドテンが可愛かったです。

常念岳登山口-笠原沢と霊松寺の紅葉

2010年11月03日 | 山歩き
11月2日 常念岳登山口-笠原沢の山歩きと霊松寺の紅葉を見に行ってきました。
まずは常念岳登山口-笠原沢。夏の常念岳なら頂上まで日帰りできそう。でも今日は冬型の気圧配置が予想されていたし、はじめから笠原沢までと決めていました。


一の沢林道から
 紅葉の林と奥には雪の常念岳。
 林道終点が登山口となっています。そこはタクシーなど送迎する車の回転所。一般車は駐車できません。それより手前の路肩に数台分、それよりもっと手前(歩いて20分位)に30台ほど停められる広い駐車場があります。


山の神
 登山の安全を祈って。


古池
 きれいな水です。水たまりのような池でしたが小魚が泳いでいました。


登山道
 こんな感じの登山道を登っていきます。先人たちが歩き固めた登山道。登りやすく危険なところはありませんでした。一の沢に沿って登っていきます。常に沢の音を聞きながらの登山。時に耳障りなほど激しい音をたてて流れていました。


王滝ベンチ? 大滝?
 黄色い標識には「王滝ベンチ」、新たに作られたしっかりした標識には「大滝」とありました。写真は、大滝?の水の流れ。大きな岩から水が流れ落ちているのであって大きな滝ではありませんでした。


笠原沢
 登山口から2時間で到着。雪がうっすら積もっていました。そしてあられが降り始めました。北アルプスは冬型の気圧配置で悪天候になります。ここでお昼ごはんを食べて下山です。



大町市の霊松寺に寄りました。
11月3日(文化の日)と7日(日曜日)の11時~13時に影武者コンサートと題してシンセサイザーのコンサートがあるそうです。


紅葉
 紅葉が美しいお寺として有名です。
 大町市街地の展望が良いところに鐘楼があります。その鐘に書かれていた文章を引用します。
当山は、峨山門下五哲 實峰良秀禅師を
開山とし、仁科盛忠公を開基として
應永十一年信濃国初開の道場として
開かれた。数度の天災・政治的災難を
乗り越え、法灯を灯し、常に宗門・
地域の先駆牽引の役を担ってきた。
平成十六年、開山六百年を迎えるに
当たり、三国歴代祖師、当山歴住大和尚の
法恩に報いる為、寺檀一丸となり後世に
歴史と法灯を伝えるべく鐘楼建立などの
記念事業を発願したものである。
開山六百年記念事業平成十四年春 発願



イチョウの黄葉
 今年は黄葉が遅れているそうです。例年ですと11月に入ればイチョウの木全体が真っ黄色になっているとのことでしたが、今年はまだ緑色の部分が多く占めていました。


オハツキイチョウ
 上記のイチョウになる銀杏の1割がオハツキイチョウといって葉と銀杏がくっついています。「一人2個まで」と拾うことを許されているようですが、午後も遅く訪れれば全て拾われてしまっています。風の吹いた翌朝早くなら確実でしょうか。そこで、まだ木に残っているオハツキイチョウを双眼鏡で見つけて写真を撮りました。白矢印のところがオハツキイチョウ。白丸の中も別なところになっていたオハツキイチョウです。形が一定していないところを見ると奇形ですね。
解説板引用
大町市指定天然記念物 第18号
霊松寺のオハツキイチョウ
昭和63年1月14日
オハツキイチョウとは「お葉付銀杏」の意味で、銀杏が葉上に結実するものです。秋期に落葉した銀杏を観察すると通常の銀杏より小型で葉を付けている個体を見つけることができます。これは10%程度の銀杏に見られるだけです。
このような銀杏が実るのは環境の影響、特に地下の水分量の影響によるものと考えられています。
平成18年3月
大町市教育委員会



十一面観音菩薩の石像と紅葉


山門と紅葉
 山門は平成5年8月に長野県宝にしていされています。解説板によると、この山門は、嘉永五年(1852年)に松川村にあった観松院の山門として建立されたということです。そこが明治四年(1871年)に廃寺になったため明治十一年(1878年)に霊松寺に移築されました。山門の方位は変わったものの、門の構造はそのままであり、建築当時の姿が保存されているといいます。

解説板一部を引用
 
入母屋造 楼門形式 正面三間側面二間の総ケヤキ造 和禄の重厚な形式を基本に、台輪や実肘木(さねひじき)の繰形 虹梁 木鼻 華頭窓など禅宗様を取り入れた折衷様式で、門扉のない豪放な八脚門である。
 装飾彫刻が大変多く、竜、唐獅子、獏、海馬、鳳凰、鶉(うずら)、鶴、鷹(?)、水鳥、牡丹、菊、紅葉、仙人、十二支など多彩な伝統的主題を用いているが、桃山風の彩彫刻とは異なる入念精緻な素木彫りは、江戸時代後期に盛行する建築彫刻の典型といってよい。

鹿の彫刻もありましたよ。