長野周辺の山歩きと山野草

長野県北部を中心に山歩きと野草の開花状況を報告しています。植物の不思議な生態についてもレポートしています。

志賀高原 田ノ原湿原 渋池 四十八池

2010年06月28日 | 山歩き
2010年6月25日 志賀高原に行ってきました。

田ノ原湿原

湿原に揺れるワタスゲ
 高層湿原に生育しています。木道の周りにも多く見られました。しかし、2006年に行ったときには圧倒されるくらいもっとたくさんのワタスゲが見られました。今年は少なめか。自然に生きているのだから年によって豊作不作があるのはしかたがないことです。


ワタスゲの向こうにはレンゲツツジが満開
 湿原の周りにはシラカバとレンゲツツジも。こちらもきれいです。


ワタスゲ(カヤツリグサ科ワタスゲ属)
 花はくすんだ黄色であまり目立ちません。それよりも果穂につく白い綿毛が風に揺れる様子が印象的です。爽やかなそよ風の中しばらく木道に座ってぼーっと見ていました。


渋池
 硯川からゲレンデを登りました。登りたくない方は運行されているリフトを利用出来ると思います。リフト駅の北~東にも前山湿原がありこちらもワタスゲがたくさんあります。
 池の手前の小さな湿原や浮島にもワタスゲがありました。


湿原の溝
 渋池の湿原には溝があります。ここは木道が置かれていたところです。何年も前に撤去され立ち入り禁止になったのですが雪が多く冷涼な高層湿原ではなかなか修復されません。だから高層湿原は大切にしないといけないのです。


四十八池
 池の手前で公衆トイレが建設中でした。今年中に利用出来るようになると思います。湿原では、ミツバオウレン、イワカガミなどが咲き、ヒメシャクナゲが咲き始めていました。果穂はかなり小さく数も少なかったですがワタスゲもありました。