長野周辺の山歩きと山野草

長野県北部を中心に山歩きと野草の開花状況を報告しています。植物の不思議な生態についてもレポートしています。

長野運動公園のケヤキ

2008年10月30日 | スナップ
10/28 長野運動公園に行ってみました。ここは、体育館、屋内プール、弓道場、野球場、陸上競技場、テニスコートなどが集まった総合運動公園です。


運動公園とアクアウイングを分ける道路の両側にケヤキ並木があって黄色やオレンジに色づいていました。まだ緑色の葉も残っていて様々な色が楽しめます。ケヤキ並木はきれいなのですが看板なども多く、写真に適した場所はなかなか見つかりませんでした。


同じ並木を反対側から見た様子です。光線の加減で雰囲気が違ってきます。太陽の位置も考慮に入れて工夫するとよいのでしょう。
補助競技場近くにもケヤキの大木がありますが、まだほとんどの葉が色づいていませんでした。


ベンチとケヤキ

この他、公園内にはイタヤカエデやトウカエデなど紅葉のきれいな樹木があります。

天池@栄村秋山郷~奥志賀公園栄線

2008年10月21日 | 風景
10/20 栄村「のよさの里」近くの天池に行ってきました。
津南町の国道405号から向かいました。この道は道幅が狭い上に観光バスや路線バスが通るので自動車の運転は大変です。スピードは出せません。待避箇所は多いので心配はいりません。
地図はこちら


天池
ようやく到着。長野市から3時間くらいかかりました。池の東側に3台程度の駐車スペースがあります。それより奥には停めるところがありません。池の手前側にいくつかスペースがあったと思います。

背景の山は鳥甲山(2037.6m)から屋敷山(1460m)にかけての稜線です。山は西に位置するので陰にならないように是非午前中に行きましょう。この写真は11時40分頃ですが、既に山が陰になり始めてしまいました。10時半より前が良いのかもしれません。


天池
広い池ではないので撮影ポイントは時間をかけずにチェックできます。


天池の南側にも湿地状になった小さな池があります。鳥甲山~屋敷山の山肌の紅葉はきれいです。空気が澄んでいる早朝ならもっときれいなのでしょう。

帰りは切明温泉~秋山林道~奥志賀公園栄線~志賀高原を通って帰ってきました。秋山林道から奥志賀公園栄線の紅葉も素晴らしかったです。残念ながら写真は撮りませんでした。一日かけて林道沿いの紅葉を撮影しても良いと思いました。

毛無山ー御飯岳ー土鍋山ー破風岳

2008年10月19日 | 山歩き
10/17 毛無山ー御飯岳ー土鍋山ー破風岳に登ってきました。須坂市・高山村・群馬県嬬恋村の境界の山歩きです。
地図はgoogleで作製


毛無峠に向かう県道から撮影しました。紅葉の見頃でした。破風岳の北に広がる高山村の紅葉です。


毛無峠から見た破風岳
毛無峠から破風岳までは30分くらいで登れます。手前の丘に立っている白い木には小串鉱山物故者追悼・・・と書かれていました。立ち入り禁止区域が設定されている所があります。また、植物採集は一切禁止です。


クロマメノキの紅葉
毛無山に登ります。なだらかで穏やかな山です。名の通り直立する木は生えていません。そのため風が強く吹き付けてきます。クロマメノキが美しく紅葉していました。

 写っている錆びて朽ちた鉄塔は、小串鉱山で使われていたものです。標高1650mにある小串鉱山は、昭和4年から北海道硫黄㈱により創業された日本有数の硫黄鉱山でした。最盛期には350戸、約2100人が住み、学校や商店などもあって一つの集落となっていました。高品位と恵まれた鉱床によって標準年間採掘量 15万トン、標準硫黄月産量2700トンでしたが、石油精製の副産物として硫黄が出来るようになると経営不振になり昭和48 年閉山となりました。昭和12年11月11日の午後3時半頃、大規模な土砂崩れが起き、住宅が埋まって245人が犠牲になりました。操業中だったため被害者の多くは子供や女性だったそうです。


クロマメノキの紅葉
雪が多く、強風がふきつけやすい毛無山付近は、ハイマツ、ガンコウラン、コケモモなど高山植物を代表する植生となっています。ガンコウランの群生の中にたいへん細い道ができています。植物を踏みつけて枯らさないように気を遣って歩きましょう。


御飯岳への登山道
毛無山を越えて御飯岳へ向かいます。登山道の笹がきれいに切り開かれていたので安全に登山できます。御飯岳は毛無山より標高が高いですが、こちらはシラビソ、オオシラビソ、トウヒの針葉樹林帯となっていました。


標高2160.2m・御飯岳の頂上
高山村方向の紅葉がきれいでしたが、木が茂っているので背伸びをしないとよく見えません。


御飯岳頂上付近から
笹で覆われている中、シラビソが所々に立っていました。


タカネスギカズラ(ヒゲノカズラ科ヒゲノカズラ属)
葉は線状被針形のためスギの仲間かと思いましたが、常緑性のシダということです。実のように見えるのは胞子嚢穂で長さ1.5cm~2cmほどあります。鱗のような胞子葉で覆われています。


土鍋山への登山道
午後より曇ってしまいました。東側の展望がよい登山道を登っていきます。テンくらいの小動物の足が落ちていました。キツネか何かに狩られたのかもしれません。


土鍋山(1999.4m)の頂上
破風岳~万座方向の若干の展望があります。頂上手前は短い距離ですが急登になり、木々の間をかいくぐって登ります。


破風岳(1999m)の頂上より毛無山
ここからの展望は最高です。写ってはいませんが写真の左方向は高山村で紅葉がみられます。登ったときは曇ってしまってさえない色でした。空気が澄んだ天気の良い朝に登ると良いかもしれません。

地附山公園@長野市

2008年10月13日 | 風景
10月10日 (防災メモリアル)地附山公園に行ってきました。
長野市街地の見晴らしが良いところです。開園時間は8時半から16時半まで。夜間閉鎖なので残念ながら夜景は見られません。この日は閉鎖時間近くに警察官が来ていました。

地図はこちら


ローラーすべり台が何カ所かありました。
地すべり対策について学べる掲示板なども設置されています。杭を打つ・排水をよくする・植樹をする


公園には簡単なアスレチックや丸太のベンチが設置されています。芝生広場もあってのんびりできます。店やゴミ箱はありません。ごみは持ち帰ります。


長野市の中心街
手前右手が城山公園~善光寺 中程遠くに白く見えるのが信州松代ロイヤルホテルです。
双眼鏡と地図を持参するとおもしろいかもしれません。


ケヤキの木が紅葉を始めていました。
広い公園ではありません。地附山の山歩きもできません。

山歩きレポートしました。

戸隠森林植物園の秋1

2008年10月04日 | 山歩き
10/3 戸隠森林植物園に行ってきました。


春はミズバショウでいっぱいの湿原です。晩夏にはタチアザミでいっぱいになりますが、すでにだいぶ枯れ込んでいました。


紅葉が始まっていました。


紅葉していたのはツタウルシ(ウルシ科ウルシ属)です。ウルシ属の中で葉が3出複葉なのはツタウルシだけです。紅葉は最も早い種類の一つです。
ウルシですのでかぶれに注意してください。目立つ紅葉だからと触れてしまって皮膚科のお世話になる人が秋に増えるそうです。


ツタウルシは背の高いハンノキの上の方まで絡みついていました。


夏には目立たないツタウルシ。秋の林では樹木の木肌を飾って美しいのです。他の木々が紅葉する頃には葉が落ちています。