長生き日記

長生きを強く目指すのでなく良い加減に楽しむ日記

345  馬毛島

2016-11-07 23:38:56 | 日記
 ごく最近、馬毛島関連の動きが激しいようだ。現在個人所有となっている同島を政府が買い取りそうになっているという。米軍の艦載機の離発着訓練場にしようとするらしい(詳しくは、島の立地・自然・歴史、開発問題、上記の動きなどで検索されたい)。うずら日記でも少し書いたような気がするが、馬毛島には近くまで、種子島の漁師さんの舟で行ったことがあり関心がある。写真はその時もらったほら貝。

 馬毛島(まげしま)なる美しき島に鹿駆ける 種子島沖黒潮の中
 人住まぬ馬毛島、業者が私有して土木工事す森海危うし
 島を守る会の女性は港にてわれの持ちゆく観測具を待つ
 飛び魚は波にきらめきとこぶしは磯根に群れる楽しきこの島
 馬毛島の平(たいら)かなれば穏やかならず 空母訓練場にと狙う日米
 艦載機のタッチアンドゴーに馬毛鹿の仔の存(ながら)える術あらざらん
 砂浜に巻貝(みな)を拾いてその人は故郷の島を守ると言いぬ
 鹿育つ緑の馬毛島守るべし 海越え届け短歌(うた)の力よ  渡辺泰徳『浮遊生物』2011

ああ、時が流れた。この間(というか問題はずっとあったのだが)沖縄の基地負担問題と関係して、馬毛島を沖縄基地の代替にしてはどうかと池澤夏樹がいい(新聞に書いたのかな)、僕は彼のまあファンだし同い年だし(296)・・馬毛島をそうするのは一応反対だけど貴兄のご意見はわかる、と手紙を出した(彼の住所は非公表なので出版社に問いあわせたら、中間経由方を教えてくれたのでたぶん届いているとは思う)。

僕は普天間基地がすごく危ない(軍用機が事故ったらどうするのだ!)ので、辺野古移設は仕方ないかと思っている。それは沖縄問題の根本的な解決に反するので反対すべきだとの意見は承知しているが、拙速的であろうとも普天間基地を閉鎖・返還するのが先決だろう。民主党政権時のもたもたと現政権、および現基地反対派のごたごたで普天間閉鎖が遅れているのが気がかり。 そこでもし、馬毛島が空母ナントカだけでなく、普天間代替の拙速案になるのなら、出来る限りの対策(およびそういう妥協に乗ずるイケなそうな動きの拒否)をしたうえで仕方ないかな、という気がするこの頃である。まったく、馬毛島周辺および関係の人たち、馬毛鹿および地域の自然全体、に申し訳ないのだが・・・もちろん辺野古のあたりの関係にも・・。