弓道・弓術の場合、矢を的に射るとき、一回に二本または四本を単位とすることが多く、二本を一手と呼ぶ。一手は原則、甲矢(はや)と乙矢(おとや)であり、羽の付け方がちょっと違う。下手な図は矢の根元(筈)の方から見た羽の付け方の模式図である。写真では、手前が乙矢である。三枚付いている羽の付け根が鳥の羽であった時の軸を割って矢の軸につけるときの方向が対になっているわけである。一手を持って的に向かい弓に番(つが)えるときは甲矢の方を先にする。甲矢は時計回りに回転し、乙矢は逆だとも言われるが、実際はほとんど回転はしないそうである(先日矢を買ったとき矢師の方に伺った)。実際の射では両矢の違いはほとんどない。すごく上手になるとほんの少しあるとのことだが、僕のレベルではまあない。