マロリーな日日(にちにち)

癒し系ソフト・ボトルメールの作者が、ガツガツ派では見えないゴロゴロ視点で、ビジネスの世界を観察していきます。

やっぱりソニーは音楽プレイヤー周回遅れ

2005-09-10 01:48:33 | ソニーとリクルート
9/8、アップルとソニーが新しい音楽プレイヤー、iPod nanoとウォークマンAをそれぞれ発表した。
しかし、ナンバーワンプレイヤーの余裕と遺産に、大きく離された2番手の地道なカイゼンが痛々しく感じたのはボクだけではないと思う。

まず痛々しいのは、時間感覚だ。
アップルではかねてよりこの日のアナウンスを告知していたので、ソニーは意欲的に同日のアナウンスをぶつけてきたのは明らかだろう。
しかし、プレスの発表と同時に「発売」し、多くのファンが店頭やオンラインストアに即、殺到できたのに対し、ソニーの発売日は11/19、2ヶ月以上も先の話だ。この先行アナウンスはソニーの常套手段かもしれないが、いまは情報の獲得と同時に行動を起こす時代だ。しかも数万円という衝動買い商品。
2ヶ月も先に、ウォークマンAがのこのこ出てきても、誰も新鮮みも驚きも期待も何も感じない。
ソニーとしては「このタイミングで、ウォークマンAをアピールしておかないと、ユーザはiPod nanoに流れてしまう」という判断だろうが、このすでに負け犬感がまた痛々しいのである。

次は、価格とラインアップ。
フラッシュメモリのnanoが2GB/21,800円、4GB/27,800円。
対してソニーの・・・なんと呼べばいいのだ!・・・スティック型ウォークマン2GBモデルが最上位で32,000円。
ついにフラッシュも4Gで3万円以下の時代かぁ、なんてアップルのアナウンスに感慨にふけっていると、
一方のソニーは、既存のマーケット通り、相変わらず、512MB、1G、2Gとちまちま刻んでくる。
しかも値段は1.5倍もするのかよ、おい!
このあたりもなんだか現状に振り落とされないように必死でしがみついている会社と、軽々と時代の風を切っていく会社の違いが哀しいまでも明らかで切ないです。

そしてお次は連携ソフトウェア。
ソニーは従来のSonicStageから、CONNECTプレイヤーに進化し、気の利いたシャッフル機能がついたとのこと。
これはこれで日本的に芸の細かい興味深い機能ではあるおのの、いかんせん地味すぎ・・・。最悪なのはこのソフトのデザイン。かっこはいいのですが、このメタル感、どう見てもiTunes(^ ^;
東芝やNECや松下なら、こういうことはなんとも思わないのですが、ソニーはねぇ。寂しいです。
で、iTunesの方も、バージョンが5.0にアップしています。個人的な注目は、ポッドキャスティングの購読機能などiPodが生んだこれまた新しい潮流をiTunesがサポートしてきているわけです。
この分野でまた、ソニーはアップルに大きく突き放される予感がしますでしょ?


てなわけで、私はこれを買わせていただきました。

Apple iPod nano 4GB ホワイト [MA005J/A]

アップルコンピュータ

このアイテムの詳細を見る


PS
 9/9午後一で秋葉と有楽町ビックにnanoを求めて伺ったのですが、あいにく4Gはどこも売り切れ、2Gはずいぶん残っている印象をうけました。

最新の画像もっと見る