マロリーな日日(にちにち)

癒し系ソフト・ボトルメールの作者が、ガツガツ派では見えないゴロゴロ視点で、ビジネスの世界を観察していきます。

ヒトがつくりしもの

2005-07-06 16:14:20 | 閑話
北九州訪問の後、本当は家族旅行で四万十川に行く予定だったのですよ。
でも連日の豪雨で、土砂崩れの危険性や、せっかくの清流も台無しかなと思い、急遽キャンセル。

一路、山口県長門市へ。

ソウル出張の前に読んだ、「蟲師 6巻」のおまけページで、作者の漆原さんが棚田を見ると和む、なんて話をされていました。
そういえば、ホンモノの棚田を見たことがない私は、無性に見たくなり・・・という案配。

途中立ち寄った、金子みすゞ記念館香月泰男美術館もかなりレベルが高く満足。


で、棚田です。
たしか「ハウルの動く城」で、いい機械と醜悪な機械があるようなことをハウルがさくっと言っていたような記憶があります。その感覚、すごくよくわかるんですよねぇ。

昔から自分には美しい人工物と、そうじゃないものとの区別がすごく明確にあって、前者の代表として、翼とか、プロペラがありました。実際、そういうメンタリティから大学でも流体力学を専攻することになった次第。

棚田はもちろん機械じゃないわけですが、それはやはり天然の存在ではなく、明らかに人工物です。でも、(少なくても人間の私の目には)ちゃんと周囲の景色や自然ととけ込んでいて、それは人工であるということをまったく意識させない美しい風景そのものなのです。
水をたたえる新緑の時期も、稲穂が実る秋もきっと異なった調和を見せているのでしょうね。
定点観測を決意。

そうそう、棚田のあと、ふと山の頂きから風力発電のプロペラがつきだしている風景に出会いました。オタク永井としては、エヴァンゲリオンにも通じるこの組み合わせ風景にも感動。

こういう美しいインターフェースやハードウェア、サービスを目指して歩き続けたいものです。






蟲師 (6)
漆原 友紀
講談社 (2005/06/23)
おすすめ度の平均: 4.57
4 あんたらの光る酒を飲んでみたくなって…
5 感動っす!!
4 口の堅い人々