都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。論文や講演も。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

空き店舗が目立つ、個人消費低迷でGDPが下る

2021-05-27 02:49:40 | マクロ経済

 心斎橋から難波では、インバウンド・ツーリズムの来客がほぼ無くなり、爆買いなど売上低下、店舗閉鎖で、地価下落とシャッターが目立つ。

 

 昔の栄華今いずこ。民泊、ゲスト・ハウス、宿泊特化ビジネス・ホテルも供給過剰で休館か赤字経営だ。かつての堺筋に並んだ観光バスがいまはない。

 

 京都でも空き店舗が目立つ。また、閉鎖した店舗の跡が埋まらない。祇園、清水寺周辺、嵐山も観光客の姿がなく写真を撮るには最適だ。

 

 施設の低稼働・未稼働は売上の低下であり、GDPの生産、従業員の給与の減少・リストラなどにつながる。

 5年前からの日銀のマイナス金利と、円安がインバウンド・ツーリーズムを演出した。そして、ホテルのオーヴァー・ルームとオフィスの供給減少(賃料高騰)を起こした。そして今、コロナ・ショックで需要(個人消費)が低迷しており、「売れない」時代になった。売れているのは株高の資産効果のある富裕層で、時計、宝飾、名車などが世界的に高騰しているが、マネー・ゲームだ。

 そのため、路面店はもっとも「売れにくい」場所になっている。街に賑わいが戻るのを待つしかない。しかし、以前の錦市場のように、観光客が串ものを持って食べながら混雑するのも避けたい。

 地元の特産と名品を高く、ゆったり楽しめる店が欲しい。今からゆっくり準備すれば良い。洛中のお店の賃料が安くなれば、起業家や郊外の名店の移転などもあろう。

 空室はこれからの街を活性化させる原資だ。


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