都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

技術者の創造性は会社のエンジン

2009-01-31 18:46:17 | マクロ経済

 ソニーの収益が低迷している。ストリンガーCEOは「技術者はブルーカラーである」との認識らしい。ソニーはもともと技術力と自由な発想と意地から製品があった。それが、この発言ではやる気もでないだろう。しかも、それぞれの事業部を別のビルにしていたのに、なるだけ本社ビルにまとめようとした(きっと集約によるシナジーとか、本部意思の伝達を期待したのだろうが)全く裏目である。しかもこの「ブルーカラー」発言は、本部も生産者も一体であるという日本的生産システムを良く知っていない証である。(20年前、BIG BLUEの方に「日本では本社も現場もみんな同じ食堂で、同じような服で食べる、体操もするんだ」と言ったら目を丸くしていた:スカイブルーカラーをご参照ください http://pub.ne.jp/n7ohshima/?entry_id=1736434 )ソニーから技術者が流出しているというのもむべなるかなであるし、魅力的な製品がかつて程無いのも事実だろう。<o:p></o:p>

 企業には企業の「創造性」の伝承があり、それが採用や大学との関連など人的な資源につながってきた。今回のCEOはそれを上手に活用できなかったケースとして長く反面教師として語り継がれるべきだ。申し添えると、ソニーの「ソフト」というのもピンとこない。あるなら、Ipodをどうして許した。いまや音楽・映画のソフトこそ境界が曖昧ではないか。境界があるのは(エントリーバリア)はゲームソフトくらいではないのか。<o:p></o:p>

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