都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。論文や講演も。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

大阪のオフィスセンターⅡ研究は更に検討しています:不動産ファンドの要因が大きい

2010-11-28 06:43:17 | 都市計画

真面目な研究のお話し。 <o:p></o:p>

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書く書くというのに進まない研究(論文)。大阪の都心の変革は分析できるが、新しい要因として不動産ファンドの動向とそれらの中の大手キーテナント動向がある。商社を初めとする本社移転は、不動産ファンドによる本社の取得とリースバックにより移転したものがある。また、不動産ファンドに対して売却できなかった案件を抱えた事例もある。その結果、伊藤忠はJRノースゲートへ、丸紅は自社物件の梅田ゲートへ、双日はフォーキャスト堺筋本町へ、例外的にオリックスは西本町に建設した自社ビルに移転が決まっている。大阪の船場の表正面である本町通ではシンボル的企業の伊藤忠、丸紅が梅田に移転となり、オリックス(西本町)と双日(堺筋本町)という、御堂筋本町からみれば両端に企業が戻った。これでは、本町通は中抜けとなってしまう。<o:p></o:p>

 拙論( http://www15.plala.or.jp/n7ohshima/oosaka%20ofice%20centers.pdf )では、「本町」は大阪市のなかで利便性が高い(特に東西軸)評価があったが、いまでは梅田・新大阪のオフィスセンターに需要が集中している。これは大阪が支店経済になっていることもあるが、かつての大阪の都市構造の持っていた、大阪が誇りとしてきた「プレミア立地」が通用しなくなってきている証だ。<o:p></o:p>

 中ノ島、淀屋橋、本町は大阪の歴史がある。しかし、今や通勤で便利な梅田や出張に時間のかからない新大阪が選好されている。確かに、淀屋橋、本町は梅田から考えると、御堂筋線の乗換は手間だ。歩けない距離でもない。その割りに地下鉄定期代は梅田ー淀屋橋6ヶ月で43,420円だ。月に20日出社として、片道181円で運賃200円の90%強であり、回数券を買ってもあまり変わらない。(ちなみに東京―大手町だと84%:どこでも地下鉄の初乗りは高いのか)<o:p></o:p>

 大阪のオフィスセンターは北に偏りが激しい。なのに、大阪市も大阪府も何も対処していない。街づくりと歴史の灯が消える。取り急ぎ、大阪のオフィスセンター分散のためには地下鉄初乗り料金を今の半分にすると良いのではないだろうかと思う。<o:p></o:p>

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分析と評価軸を更に考えております<o:p></o:p>

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