都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

京博に「雪舟伝説」を楽しむ、谷口の建築も

2024-05-11 02:46:36 | 趣味

 谷口吉生の端正な平成知新館( https://www.kyohaku.go.jp/jp/about/facilities/#Contents02 )にて「雪舟伝説」を楽しむ。新聞の抽選であたり夫婦で自転車。松原通から川端、七条を通る。

 9:30から1時間程。前庭の躑躅が咲き誇り、京都タワーや東山を遠望する庭園でほっこり。

 雪舟( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%AA%E8%88%9F )の秋冬山水図と慧可断臂図が圧巻だった。禅宗の雪舟を感じた。

 また、八景のような長い巻物は、瀟湘八景( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%80%9F%E6%B9%98%E5%85%AB%E6%99%AF )などの解説があった方が分かりやすいと思った。

 解説にある「雪舟独自のギザギザの視点」は良く分からないが、「象徴」的な冬山図の中央の断崖の垂直線と両側の山並みの「多視点」的把握(セザンヌやキュビズム)のことだろうか。ちょっと分かりにくい。

 あたかも弟子のような解説の表現も雲谷等益:雪舟四代( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%B2%E8%B0%B7%E7%AD%89%E7%9B%8A )、長谷川等伯:雪舟五代(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%95%B7%E8%B0%B7%E5%B7%9D%E7%AD%89%E4%BC%AF )については違うと思う。四代と五代と名乗ったのは史実として。

 面白いのは画則として雪舟スタイルが江戸時代に5冊の本(桜井雪館編)になっているのは面白い。一種の粉本だ。

 雪舟と関係ないが富士三保図においてだんだん富士山が「マンガ化」し、ロケットのように見えるのには笑った。これが、大屏風とは大風呂敷だ。

 雪舟の力強さや奔放さが良く分かった。慧可断臂図の達磨の外枠線の単純さに驚いた。一種の象徴主義だ。

 ゆったり帰りは、自転車で薫風と陽射しを楽しんだ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする