坂野直子の美術批評ダイアリー

美術ジャーナリスト坂野直子(ばんのなおこ)が展覧会、個展を実際に見て批評していきます。

Lapis Lazuli-本瑠璃で描く

2012年03月07日 | 展覧会
ラピスラズリは、国や宗教を超えて高貴な色、神聖な色として尊ばれてきました。フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」の青いターバンの顔料も当時大変高価なものでした。
現代においても、ラピスラズリの色合いに魅了され、創作のインスピレーションにしている若い画家たちがいます。
本展は、有志38名によるラピスラズリを使った作品が展示されます。
掲載作品は、後藤温子さん(1982年~)の「優しい悪意」2012年 水彩。蝶が舞う妖しい魔力を秘めた夢想的な雰囲気が淡い青の色調により高まっていきます。

◆Lapis Lazuli-本瑠璃で描くー/3月14日~4月1日/藝大アートプラザ(東京藝術大学構内)無料