カラオケで、気持ちよく、
「死んだ男の残したものは」と歌ってたら、
聞いてた若い人が、「いい歌ですね」と言ってくれた。
「うまいですね」と言ったのではなく、歌を誉めてくれたのだが、
自分が誉められたような気になり気分が良かった。
お世辞ではなさそうだったから。
調子に乗って「この歌は作詞がね・・・」と言いかけてやめた。
この歌がヒットしたころは必ず、
「この歌はベトナム反戦の歌で・・・」と紹介され、その肩書が歌に箔をつけた。
処が、時移り、
ベトナム戦争が記憶のかなたに去り、
いまや、「これは反戦歌で」などと言えば、
むしろ、「なんだか時代遅れなことを言ってる」と、思われそうな世となった。
高名な作詞者や作曲家の作である、と言っても、
今の若い人にとっては「へ~そうなんですか」程度のことだろう。
それでも「いい歌」だと思ってくれたのだから、
肩書を知らずに「立派な人ですね」と言われたようなものであろう。
この歌にとって、
これ以上の名誉は無かろう、と思って要らぬ講釈はやめ黙ったのである。
男は別に、戦争でなくったって死ぬのだから。
♪♪
死んだ男の残したものは 一人の妻と一人の子供
他には何も残さなかった 墓石ひとつ残さなかった
「死んだ男の残したものは」と歌ってたら、
聞いてた若い人が、「いい歌ですね」と言ってくれた。
「うまいですね」と言ったのではなく、歌を誉めてくれたのだが、
自分が誉められたような気になり気分が良かった。
お世辞ではなさそうだったから。
調子に乗って「この歌は作詞がね・・・」と言いかけてやめた。
この歌がヒットしたころは必ず、
「この歌はベトナム反戦の歌で・・・」と紹介され、その肩書が歌に箔をつけた。
処が、時移り、
ベトナム戦争が記憶のかなたに去り、
いまや、「これは反戦歌で」などと言えば、
むしろ、「なんだか時代遅れなことを言ってる」と、思われそうな世となった。
高名な作詞者や作曲家の作である、と言っても、
今の若い人にとっては「へ~そうなんですか」程度のことだろう。
それでも「いい歌」だと思ってくれたのだから、
肩書を知らずに「立派な人ですね」と言われたようなものであろう。
この歌にとって、
これ以上の名誉は無かろう、と思って要らぬ講釈はやめ黙ったのである。
男は別に、戦争でなくったって死ぬのだから。
♪♪
死んだ男の残したものは 一人の妻と一人の子供
他には何も残さなかった 墓石ひとつ残さなかった