夕べの「人生歌がある」、
番組の最後は五木ひろしさんと中村美津子さんの「浪花物語」。
この歌、なんでも、
五木さんが大阪局の深夜番組「乾杯!トークそんぐ」に出演した時、
そこで司会もしていた中村さんの
「瞼の母」の歌いぶりに惚れ込んで五木さん自ら企画した曲だそうです。
中村さんは歌手で売れる前、
関西浪曲界の最高峰、春野百合子さんに付いて本格的に修業した人。
歌は勿論、せりふに濃厚な味わいと高い説得力があります、
夕べの歌でも、
その歌間のセリフ回しで大阪女の心意気を見事に表現してました。
落ち目になるかも知れんと、
弱気になった男から「別れてもええで」と持ち掛けられた女が返す啖呵。
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「どこぞに好え男おったら一緒になってくれ ?
阿保臭さ、
そんな男はんが居はったら 疾うにそっちへ行ってます。
遭うたが因果のうちとあんた、
行くとこまで行かな しゃあないやないの
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惚れた女の啖呵に気押されながらも嬉しく、
照れた調子で男が笑いにまぎらしながら返す五木さんのセリフ。
「そうかぁ、そらぁ気が楽や
覚悟して付いて来てくれるか・・おぉきに 」
「おおきに」は、
「大きにありがとう御座います」の大阪弁的省略。
作詞作曲が、
もず昌平さんと岡千秋さんと云う大阪色の濃いコンビ。
大阪弁の好さを堪能しました。
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【啖呵】たんか
1 喧嘩などをする際の、勢いよく飛び出す歯切れのよい言葉。
2 香具師 (やし) が品物を売るときの口上。
3 せきと一緒に激しく出る痰。