海人の深深たる海底に向いてー深海の不思議ー

地球上の7割を占める海。海の大半は深海。深海生物、潜水調査船など素晴らしい深海の秘蔵画像を紹介。奇抜・奇妙な姿に驚愕!!

原子炉へ潜るダイバー

2011年03月23日 | 日記
      原子炉へ潜るダイバー
 現在各国の電力会社は世界で442基の原子炉を稼働させているが、原子炉の運用にあたって1970年代から原子炉の中へ潜水するダイバーを必要としている。 ダイバー企業の中には原子力発電所のダイバー潜水を専門に行っている企業があり、ある企業では250人のダイバーのうち、5人の女性ダイバーが所属している。 ダイバーの養成はシアトルにあるDivers Institute of Technology が行っている。
 通常のダイビング企業では石油・天然ガス採掘フィールドで活動しているがこれらフィールドでの作業では何カ月もの長い期間の乗船を伴うが原子炉での潜水(nuclear reactor diving )は拘束期間が短い、給与が高い、さらに任務が特殊でやりがいがあることも魅力なようだ。 これまでの作業実績として欧米、台湾、韓国、
ダイバーの作業現場となる原子炉は深さ10~25m、幅3.5~6m、透明な水中。
ダイバーチーム:例として12名のダイバーチームで任務により約1ヶ月間
        基本はダイバー1名、テンダー(水面上でホースさばきなど)1名、
ダイバーの任務:水中のステンレス配管など部品の交換、落下物の回収など(場合によ        り5分以内の制限時間での作業もあった。)
ダイバーの装備:ヘルメット潜水器、冷水ウエットスーツ(しばしば50℃を超える高        温もある)、グローブ、ウエイトシューズ、給気・通信・監視TVホ        ース、1ダースもの線量計(膝、腕、背中、胸、足、手の甲など)を着        用。
ダイバーの被爆制限:ダイバーは年間年間2,000ミリレム未満を基本とする。
        やむをえずの最大上限5,000ミリレムまで
        (アーカンソー原子炉では1回の潜水で450ミリレムの被爆を経         験。)
         原子炉内で作業しているダイバーの線量計は常時モニターされ、場        合により安全管理チームからの退出指示もある。
 原子炉内で潜水を行っているダイバーは「原子炉プールの中で浮いているとまるで宇宙飛行士になった気分だ」と言い、任務にやりがいを感じている。