
『スピーカーケーブルによる音質の違いは本当にあるのか? vol.9』の続きです。
スピーカーケーブルの『相性』や『音色』を科学的に考えてみましょう。
前回までテストに使用してきたケーブルはカナレ4S6で
仕様は以下のようになります。
スピーカーケーブル・カナレ4S6
外径 6.4mm
実質導体断面積 1.0mm2
導体抵抗 3.7Ω/100m
線間容量 125pF/m
ところでこのケーブルには
同じ構造で太さが太くなっているカナレ4S11Gというケーブルがあります。
仕様は以下の通りです。
スピーカーケーブル・カナレ4S11G
外径 10.7mm
実質導体断面積 4.3mm2
導体抵抗 0.9Ω/100m
線間容量 146pF/m
この2種のケーブルの実質導体断面積は4.3平方ミリメートルと
1.0平方ミリメートルですので導体の太さの比は
4.3÷1.0=4.3 銅線部分の太さは4.3倍も違います。
導体抵抗は 3.7÷0.9=4.1 4.1倍です。
この2つの数値はいずれも
抵抗は断面積に反比例しますので
太さが約4倍になれば、抵抗は約1/4になるということを表しています。
ところでスピーカーにはインピーダンスという指標があり
8オームが標準だと言われていますが
実はインピーダンスは周波数によって変化し、
いわゆる『インピーダンス』は一番低い値または400Hzでの値がそう呼ばれています。
(多くのスピーカーは400Hzあたりが一番低くなります
たとえば、次のグラフは16cmのフルレンジスピーカーのカーブですが、

200Hz~900Hzあたりのインピーダンスが低くなっています。
このスピーカーにスピーカーケーブルを使用したときに
スピーカーのインピーダンスが低いほど
スピーカーケーブルのインピーダンスが高いほど
多くのロスが発生します。
つまり、スピーカーケーブル4S6と4S11Gを比較すると
4S6の200Hz~900Hzで最もロスが発生することになります。
私たちは経験的に『太いケーブルは低音が良く出る』とか『細いケーブルは低音が弱弱しい』ということを
感じていると思います。
これは仕様から読み取った『4S6の200Hz~900Hzで最もロスが発生する』と一致します。
このように仕様を読み解くことである程度のケーブルの音質を想像することが可能なのです。
また、高域に関しても・・・次回に続きます。
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6月
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