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セットの功罪 vol.2

2017-06-29 | スピーカー
『セットの功罪 vol.1』の続きです。

当社で販売していますスピーカー&CDプレーヤーセットですが



小型スピーカーから生意気な低音を出すセットです。

セットのスピーカーであるモニターオーディオ・ブロンズ1の

周波数特性は55Hz~30KHz。

低音を出したいのであればトーンコントロールで

低音を持ち上げれば良いと思われるかもしれませんが

そう単純にはいきません。

3つの条件に合致した場合のみ低音を増強することができます。

第1の条件は

ウーハーユニットに十分な低域再生能力があることです。

このウーハーユニットは

上級モデルのブロンズ5にも使用されています。

このモデルの周波数特性は37Hz~30KHzとなっていますので

ユニットの本来の低域限界は55Hzではなく37Hzと考えられます。。

第2の条件は最大再生可能音量が大きいということです。

10畳程度のお部屋で90dBの音量で聴く場合

スピーカーからは100dB程度の音量で再生する必要があります。

そこからさらに低域を増強するわけですから

106dB以上はほしいところです。

ブロンズ1の最大再生可能音量は109dBでと十分な最大再生可能音量があります。

第3の条件は

ユニットのコーン紙が丈夫で、エッジの柔軟性が十分確保できているという点です。

ブロンズ1にはポートを塞ぐスポンジが付属しています。

ポートを塞ぐとバスレフではなく密閉に近い動作になるのですが、

小型のエンクロージャーによる密閉型スピーカーは

内部の気圧の変化が大きく、ユニットに大きな負担がかかります。

このウーハーユニットは大きな負担にも耐えられるユニットだと考えられます。

バスレフ専用に設計されたウーハーと

密閉にも使えるようなウーハーとではコーン紙やエッジの強度に大きな差があるのです。

このようにモニターオーディオ・ブロンズ1は

低音を持ち上げることができる3つの条件をクリアした珍しいスピーカーです。

しかし、これはメーカーが意図したものかどうかはわかりません。

意地悪く考えれば、

メーカーが上級モデルとユニットを共用することによってコストダウンを実現するために

設計したユニットでエントリーモデルを作ってしまった結果・・・なのかもしれません。

ともあれ、モニターオーディオ・ブロンズ1は

低域を増強することができる稀な小型スピーカーであることは間違いなさそうです。

もちろん他のスピーカーであっても3つの条件がクリアできれば

低域を増強させて再生周波数を広げることができます。

次回に続きます。


ところで、

ソニーミュージックさんが新規にアナログレコードのプレス機を導入するそうです。

ヤフーニュース『ソニー、レコード国内生産を29年ぶり再開 人気再燃受け』

2016年のレコード生産数は2009年の8倍に上昇したそうです。

とはいっても、レコードの生産量はCDの1/200万なので

一般の方にまでレコードが広がっているというわけではありませんが、

今後ソニーミュージック所属のミュージシャンのレコードは増えると思います。

とても楽しみです。




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