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三度目の正直、錫杖岳

二度あることは三度ある、まさか・・

夏の2回の失敗で間違ったルートは登り尽くした感がある
成功者からのアドバイスもある
頭ん中でのシュミレーションは大成功
もうあえて登る必要などないくらいである
もし失敗するとしたら
落っこちて怪我をしたり
クマが仁王立ちになって通してくんなかったり
突然嵐が吹き荒れたり
・・・・・・・・
どれもありそうで怖い。

10月6日、夜のうちに新穂高登山者用無料駐車場に入る
いつものヘリポート脇の駐車場は空きがなかった
雨が降っている
 
10月7日(日)
5時起床
夜中の雨もあがってくれた
5時28分、駐車場を出発
6時、槍見温泉脇のポストに登山届けを投函
アキレス腱をのばして、登山道へ


 

6時37分 、クリヤ谷の徒渉個所に到着
アドバイスのとおり、秋になって水が少なくなっている 




7時20分、錫杖沢出合 
クライマーのテント




初回はここを馬鹿正直に登ったけれど
右側にクライマーがつけた巻き道がある
もちろん右へ




クライマーの道ゆえ
そのまま行くと断崖の下に突き当たって口をパクパクすることになる
もったいない気がするが左へ下りて沢に出る




沢登り開始
この先すぐに沢が左右に分かれる
左へ行ったらさようなら
右の沢に入るとまたすぐに二本に分かれる
右へ行ったらご苦労さん




左を進むとすぐに岩小屋と呼ばれるところにたどり着く、8時2分
前には水が流れているし雨は避けられるしビバークするならここがいいと思う
水を汲んでさらに沢を遡る 


 

いい天気になった
昨夜の雨で濡れた石も乾いてくれる




ふりかえれば
3,000メートル級の山々が雪化粧している


 

この崖に挑んでる人たちがいる
がんばれ
おれもがんばるで




8時44分
岩小屋から最初の分岐
右のほうがキビシイ、結局最後は左のルートにトラバースすることになる




左へ進む、これや!
崖の切れ間へ向かっていく感じ




藁をもつかみたいところに新しそうなザイルがたらり
しかしこれをつかんでしまったら他人の助けを借りたことになるではないか
意地で登る
そんなこといったら登山道歩けないのだけど・・




コルはまだかいな




9時12分
沢の分岐にAと書かれた石、アドバイスどおりだ
これを右に行け




9時19分、いい感じだ
ここまでは完璧 




9時27分
なかなか・・


 

 9時47分、コルに到着
コルからもなかなか・・アドバイスどおり
思った以上に踏み跡がしっかりある




10時4分
壁を左に左にと巻いていく 




登って降りて登る
ザックが邪魔になる 




10時15分
このうえが頂上だよね、だよね




あやしいザイルがたらりん
コケると10メートルくらいズルズル落ちるかもしれない
注意すれば大丈夫


 

10時43分
あ、頂上




なんだろう
3度目の挑戦でようやくたどり着いたのだ
もっと感激していいはずだ
はしゃいでいいはずだ




 おお、これが・・あのピッケル
Y.Uさんの墓標なのだろうか 


 

あちらの尖りのほうがこちらより少し高い
錫杖岳頂上はほんとはあちらなのかも・・・




下からクライマーの掛け声が響く


 

女ごころと山の空
このあとまさかの雨に 


 

連休である
駐車場は満車である
なのに誰もいないなんて

11時47分
ピッケルに別れを告げて下山開始


 

ルートをはずれて薮漕ぎを少し
12時42分、コルのシンボル的枯れ木に着く
登ってきた踏み跡が見つからずうろうろ
枯れ木の脇をすり抜ければよかった



 
あー、岩が濡れてしまった
下りるの怖いわ


 

雨も治まってきたけど、怖いわ


 

14時11分
岩小屋まで帰った
ここまでくればあとはなんとかなるさ


 

14時41分
錫杖沢出合到着
 

 

15時56分
下山届けを出して一件落着

駐車場まで約30分

ひがくの湯で汗を流して

高山で飛びこんだ中華そば屋
期待を裏切る美味さかな


 

あー、地図では向かいの尖りこそが頂上だったーっ
どうする・・・

 

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