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『む・しの音通信』64号、発行しました/「ねてもさめてもKJ法」今大地はるみ

2007年11月30日 | 『む・しの音通信』
『む・しの音通信』64号(11月25日発行)、出来上がりました。



今月号の特集は、第3回「議員と市民の勉強会」の参加者による
《市民として議員として、直接民主主義の制度を使いたおす》。 

フォーラムに先駆けて、11日の「議員と市民の勉強会」の
オプション講座の「KJ法」ワークショップで、
テーマを整理したのですが、その様子をまとめてくださった、
今大地はるみさんの『む・しの音通信』記事を紹介します。

「ねてもさめてもKJ法」
福井県敦賀市・今大地はるみ


 11月11日、「議員と市民の勉強会」の「オプション講座A」は「KJ法をつかいこなす」。   
 12月2日の講演会フォーラムのプレ企画で、課題を整理する目的のテーマは「さまざまなマイノリティが生きやすい市民社会をどのようにつくるのか」。講師は寺町みどりさん。参加者は、初参加の新倉真理代さん、高瀬芳さん、小川まみさん、メール参加の後藤尚子さんと私の5人。11日の7時間では終わらず、16日、19日と続けて完成にこぎつけた。13時間にも及ぶ「KJ法」は、最終的に120枚のメタカード(表札)が図形化された。そこからみえてきた課題を、文章化までの軌跡をたどりつつ整理してみたい。
 1.「日本社会の現状」は、参加者が関わってきた運動の中から問題提起されたもの。日本の男性中心社会は、髪振り乱すけなげな女を好み、多様性を認めない。日本で働く外国人労働者の現実なども浮き彫りになった。
 2.「つくられるマイノリティ」~マイノリティの定義はテーマ決めの段階から議論になり、マイノリティって誰?は、この日もっとも盛り上がった。同じシングルマザーにも離別と死別で差別があるし、マイノリティになる可能性は誰にもある。見えてきたのは、マジョリティがマイノリティをつくっている。
 3.「わたしはわたし」~周りの状況で運命が変わるシンデレラはそのままでよかったんじゃない? という発想は、目からウロコ。かけがいのないわたしこそがマイノリティであり、わたしのニーズは、わたしがつくる。変えていくには「わたしはわたし」であることを大切にすることから始まるのだろう。
 4.「当事者になる」~DVの問題提起の中ででてきた「当事者」。当事者性の自覚と経験とスキルを伝え合うことで問題解決への道筋が見えてくる。「む・しネット」は、すでに女から女へ知恵と経験を手渡す活動で実証ずみ。
 5.「市民セクターの可能性」~高齢者が生きやすい社会は誰にとっても生きやすい。
 2回目の「カード作り」で生まれたキーワードが多く並ぶ。官でも民でもなく「協(市民)セクター」である「市民事業体」をつくるには、NPOでもただ働きをしない、行政のパシリになるな、市民ファンドをつくる、などなどが必要と、やっと先が見えてきた。
 6.「システムを変える」~ここでは信用できない行政の現状を指摘し、当事者のニーズに合わせた相談窓口のあり方を示している。
 7.「マイノリティが生きやすい市民社会」~「生き延びるために必要なもの」には、現状の議論から方向転換してきたセーフティネット関連のメタカードが並ぶ。さらに図形化するなかで「ジェンダーの視点」と「愛と友情」のカードが追加された。マイノリティが生きやすい市民社会をつくるためには、コミュニケーションとネットワーク、情報発信/情報公開などで社会の認識を変えること、人と人のつながりが大切だとわかる。地域や自治体、国を超えて人と人がつながる社会をつくり、変えていけるのは当事者自身だということ。 
わたしたちの願う社会は・・・最終章はやさしい言葉で締めくくられている。「バラ色よりはニジ色がいい」。さまざまな運動をつくりだし、当事者として、サポーターとしてすでに動き始めているわたしたち。わたしたち自身がマイノリティであり当事者だからこそ社会を変られることを、あらためて実感した。
わたしはニジ色のなかで輝きたい!
 

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