りん日記

ラーとか本とか映画とか。最近はJ-ROCKも。北海道の夏フェスふたつ、参加を絶賛迷い中。

第22章

2007-09-26 17:35:42 | the Deathly Hallows
ハリー・ポッターシリーズ最終巻『HARRY POTTER and the Deathly Hallows』の
ネタバレ読書メモです。

未読の方はご注意下さい。

記事タイトルよりあとの章についてのネタバレコメントはご遠慮下さい

ここ、読み間違ってるぞ!というところがありましたら、ご教示いただけると助かります。

第22章です。記事を反転させてお読み下さい。






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あ~あ、また始まったよ、ハリーの……なんていうの?
第22章文中の言葉で言えばobsession。
日本語で言えば妄執?
自分の妄想にすぎないかもしれないことを事実だと思いこみ、頑固にそれにしがみつくこと……

これまでの例でいうと、
5巻『不死鳥の騎士団』
ダンブルドアに言われたとおり閉心術をマスターするよう努力すべきだという
ハーマイオニーの忠告を聞かなかったハリー。
ヴォルデモートに見せられた、シリウスが捕らえられたという幻を事実だと思いこみ、
事実じゃないと思うというハーマイオニーを押し切って魔法省に乗り込み、
結果、シリウスを失う。

6巻『謎のプリンス』
プリンスには何か普通じゃないところがある、プリンスの書き込みばかり頼っていたら
ろくなことにならないというハーマイオニーの忠告を無視し続けたハリー。
意図してではなかったとはいえ、ドラコ・マルフォイに深手を負わせ、トラブルになる。

一方、ドラコにこだわるのはやめろというロンとハーマイオニーに従わずに、
彼のことを探り続けたハリー。
結局間に合わなかったが、ハリーの推測どおり、ドラコはとんでもないことを企み、成功させていた。


このほか、3巻『アズカバンの囚人』で、シリウスから匿名で送られたファイアーボルト、
ハーマイオニーは呪いがかけられてるかもしれないと主張して、ハリーにすぐに使わせなかったけど、
結果的にはハリーのいうとおり、何ともなかった、ということもありました。


うーーーん、どうなのかなー。
ハーマイオニーのいうとおりにしてれば困ったことにはならなかったのに!
っていう事例ばっかりかと思ってたけど、
結果的にハリーの妄想が正しかったってこともないわけではないんだよね。

今回はどうなのか。


とりあえず、ハリーが推測(妄想)したことを整理しておくと、

1.The Elder Wand
グレゴロビッチを探すなどしてヴォルデモートが求めているのは、たぶんこの「最強の杖」である。
ハリーが幻の中で見た、金髪の若い男(つまりグリンデルバルド)がグレゴロビッチから盗んだものが、
このThe Elder Wandなんだろう。
では、ヴォルデモートはこのThe Deathly Hallowsの物語を知っているのか? いや、知るまい。
なぜなら、知っているとしたら、Horcruxをつくろうとは思わないはずだからだ。


2.Resurrection Stone
ゴドリックの谷の墓地で、墓石にThe Deathly Hallowsのマークが刻まれていたのは、Peverell家の墓である。
去年、ダンブルドアと一緒にペンシーヴの中で見た、ヴォルデモートの祖父、Marvolo Gauntは、
自分はPeverell家の子孫で、指輪にPeverell家の紋章が刻まれているといっていた。
その指輪はのちにヴォルデモートがHorcruxにしたもので、去年ダンブルドアが
Gauntの元屋敷から見つけ出し、破壊し、自分の部屋に保管していた。
おそらくその指輪についていた石こそが二番目のThe Deathly Hallows、Resurrection Stoneだ。
ダンブルドアがハリーに遺した開かないスニッチ。
スニッチの中に石を隠して、ダンブルドアはハリーに遺したのに違いない。

3.Invisible Cloak
ハリーの両親が亡くなった頃、ハリーの父親の透明マントをダンブルドアが預かっていた。
ダンブルドアはおそらく、そのマントが3番目のThe Deathly Hallowsだとわかって、
よく調べるために持っていったに違いない。
また、透明マントはハリーの家に代々伝わるものだというし、
Peverell家の墓はゴドリックの谷にある。
このことから、Peverell家はハリーの先祖に違いない。


と、これだけのことを、数分の間にハリーは次々と思いついちゃうわけです。
そりゃ、興奮するわな。

だけど、これが全部本当だとすると、
Peverell家はハリーとヴォルデモート両方につながる家だということになり、
ハリーとヴォルデモートはお互い血縁関係がある、ということになっちゃいますよ。
ハリー、あんた、それでもいいわけ?
読者としては、別にそれでもいいけど。
(それどころか、可能性は大いにあり、と思います。物語の展開として。)

自分でそんなこと言っちゃってるよ~、気づいてるのかな


ハーマイオニーは例によって、ハリーのこの推測を、頭から否定します。

The Deathly Hallowsなんて、そもそも存在しない!するわけがない!
ってのが彼女の主張ですから、議論にも何もなりゃしません

まぁ、ハリーも突っ走っちゃってるところはあると思うけど、
ハーマイオニーのこの態度もどうかと思うわ、私。

だって、人を不死にする「命の水」や「賢者の石」が存在することは
すでに一巻ではっきりしてるのよ。

そしてThe Deathly Hallowsの一つである「透明マント」は、実在するのを知ってるどころか、
彼女自身、数え切れないくらいそれを使ってるのよ。

なのに、どうして死者をよみがえらせる石の存在は頭から否定するわけ?

Lovegood親子にpainfully limitedとかnarrowdとかclose-mindedなんて酷評されちゃうのも
ある意味仕方ないかも、なんて思っちゃいます。


さー、これからどうするんでしょうね。

HorcruxかThe Deathly Hallowsか……三人はどっちに進むのか??



さて、この章の後半ではなつかしい人たちの名前が次々出てきて、嬉しかったです。

リー・ジョ~ダ~ン!
やーん、何年ぶり?! どうしてたのよ~。
そしてキングスレイ、ルーピン先生(お元気でいらしたのね)、
それにフレッド
相変わらずだわね~ 
ジョージも出てきて、二人の掛け合いやってくれたら良かったのに。

でもトンクスパパ、それにDirk CresswellとGornuk、捕まって殺されちゃったんだ……
ディーンとグリップフックは逃げたって……
てことはもう一度ストーリーに絡んでくるのかな?

そして、ああ、やっぱりダメですか、バチルダ・バグショットさん
遺体が発見された、とありますね~、
「実は殺されてなくて、あとで出てきて、
ハリーたちにダンブルドアのことをいろいろ話してくれるだろう」
という私の予想は外れたか

そしてルーナパパはアズカバンへ、か……
ルーナもアズカバンなんでしょうか、どうなんでしょうか、
ああ、心配……


そして、ああっっ、アホハリー、タブーのあの言葉を言っちゃったよ!!

そうか、それで次の章タイトル、Malfoy Manorなのね。
ぼっちゃま、いるのかしら
いるといいな
ハリーたちと直接対決かしら、うーん、でもたぶん、絶対気迫で負けてる……

などと思う余裕は、もちろんありませんでした
ひーっっっ、どーなるの




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