去年観た映画の「ひとこと感想」を書き始めました。
ほんのちょっと長い「ひとこと感想」その1・・・です。
観た直後のメモには、映画と直接関係ないコトだけが残っている。そのまま引用すると・・・
「ソ連のスパイの顔から始まる映画だったけれど、それが先日家で観ていたBBCの歴史ドラマ”ウルフ・ホール”で、主人公のクロムウェルを演じた人(マーク・ライランスという名前を覚えてなかった)と気づいて、もうビックリ! 主役のトム・ハンクスもいつもながらの名演だけれど、それとはまた違う人間像の理解と表現の深さに、”クロムウェル”の時と同じくショックを受けた。何も言わないことが言葉以上の内容を伝える、不思議な、でも大変な俳優さんだと改めて思う」
映画自体は、とても面白かった。その道のプロたちが結集して作っているのがよくわかるというか、アメリカ映画の良さを改めて感じた。(実話でもあり、私のような年齢ー60代ー以上の日本人から見て「良きアメリカ人」というのは、この主人公のようなヒトを指すのかなあ・・・などとも考えた。)
それにしても・・・ラスト近く、子どもたちが庭の垣根を跳び越す風景と、東西ベルリンの壁で起きていたこととの対比が忘れられない。その両方を眼にする主人公の表情も。
でも、それとは別に東西冷戦時代のことがどれほど遠くなったのかも、逆に感じてしまった。「寒い国から帰ってきたスパイ」を初めて読んだときのことを、久々に思い出したくらい。
映画は、東ベルリンの冬の寒さがそのまましみてくるようだった。
でも・・・この時代の風景を、これほど遠く、「物語」として感じてしまう自分に、私は正直意表を突かれた。この時代を扱った色々なTVドラマ、映画、小説に、かつてあれほど囲まれていたのに。
今の私の目には(実話とはいえ)「よく出来たフィクション」「丁寧に作った映画」にしか見えない。それは当たり前のことなのに、驚いている自分がいる。これって、どういうことなんだろう・・・と。
スピルバーグの映画作りがうますぎるんじゃないでしょうか?「物語」として完成された作品ですよね。
もっと別の理由があるかもしれませんが・・・。実際、冷戦時代は「時代劇」といってもいいくらいに世の中が変わってしまいましたもん。
ムーマさんのひとこと感想、いつも楽しみなんです。
引き続きのんびりお待ちしておりますので(^_^)。
ほんと、スピルバーグの「名人芸」を感じた映画でした。
でも、それとは別にお茶屋さんの仰る「冷戦時代は”時代劇”」に
私はショックを受けたんだと、コメント頂いて初めて気づきました。
私には、冷戦時代は「ついこの間」みたいな気持ちが
今も残っているんでしょうね、良くも悪くも(^^;。
ともあれ、モゴモゴ感想を「楽しみにしてる」と言って下さって
なんとか1年分、終わりまで書こうって
またちょっと元気になってます。
いつも来て下さって、書き込んで下さって
本当にありがとう~(^^)。