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マクロビオティックな歯医者さんの食と暮らし                   食養塾 無何有庵の日々

無(む)と空(くう)の癒しの時間の中で、心食動息の一つ一つを共に考えていきたいマクロビオティックなスペース。

お化けかぼちゃ

2005年10月17日 10時50分23秒 | 庵主の日記

 つぶつぶ雑穀料理の木村克美先生っ家(五名の畑)で穫れたお化けかぼちゃ、先生に頂きました。10キロ級の重さがあります。勿論食べられるのですが、しばらくは観賞用で我が家の玄関で君臨中。

どう見てもトドがのっそりお昼ね中に見えちゃいます。
手前に見えるのは結構大きな石榴の実です。大きさの感じわかりますか?抱きかかえると4、5歳の子どもを抱えているようなイメージです。もう少ししたら輪切りにして、頂きたいと思いますが、何人前の小豆かぼちゃができるかしら・・・。毎日かぼちゃの、そのときには、また、メニューをお知らせいたします。

<満願寺通信 VOL.1>始まりました。

2005年10月17日 09時56分50秒 | 庵主の日記
 今日から、九州阿蘇の南小国の温泉郷、満願寺の地から、自然農法で百姓を営む脇園正志さんの連載が始まりました!

 脇園さんとの出会いは、2004年春。正食クッキングスクール(マクロビオティックの拠点、正食協会主宰の料理教室)上級クラスで脇園さんの奥さんとご一緒したことがきっかけでした。彼女の自然体の姿に惹かれお話する機会に恵まれ、農業をされている事を知り、早速その夏、主人や息子と一緒に満願寺を訪ねました。

 満願寺は、有名になった黒川温泉郷にも近く、私たち家族が毎年遊びに訪れていた温泉キャンプ場「ファンタジーの森」とも目と鼻の先で、この時も「ファンタジーの森」をベースキャンプに脇園さんの畑に伺いました。

 ふかふかの畑!これが脇園農園の第一印象です。こじんまりした畑ですが、人間が植えた野菜と自生(野生)の野菜が渾然一体となり、そのときのもぎたてのトマトの美味しい事といったら筆舌に尽くしがたい、土と雨と太陽と空気の小宇宙でした。

 この時は、まだ農業3年生の脇園さんのご主人。今からが自給自足プラス命の仕事としてスタートし始めたばかりでした。私たちにできることは、十数年有機無農薬の土地で産まれたこの美味しいお野菜を少しでも多くの人に紹介することです。昨年一年は、毎週香川に野菜を送っていただき、診療室で販売しました。でも、私たちは販売のプロでもないので失敗ばかり。現在も試行錯誤のど真ん中です。そこで、今回、無何有庵のブログを何とか活用できないかと思い、脇園さんにご登場願うことになりました。

 満願寺通信はこれまでに新聞形式で不定期に脇園さんが農園の様子などを書いて送って下さっていたものです。記者のご経験もある多才な脇園さんの文面は、とても詩的で男のロマンを感じます。素敵な連載となると思いますので、是非、お楽しみになさってくださいね。

 脇園さんのお野菜食べてみたい人は、セット野菜3,500円(送料別途必要)で分けてくれます。セットの内容は、畑任せです。ご住所、お電話、お名前をコメントに書いてくださると脇園さんから直接お送りできると思います。お支払方法は、脇園さんとご相談くださいね。

九州阿蘇の地から、満願寺通信 VOL.1

2005年10月17日 09時01分32秒 | 友達 永久保存

満願寺農園からの通信をこれから送ります。

 長靴の中はまだ革靴、ネクタイ・スーツ姿の百姓日記プロローグを読んでください。
温暖な大阪の地で30年。金融機関を中途退職し自給自足の百姓になる大志をもって九州の雪国阿蘇郡小国郷・満願寺に2003年春来ました。

 毎日変えていたネクタイと一月二着サイクルほどのスーツも不要。髭も剃らない。散髪もしない。でも大阪と小国の違いにはこれが同じ日本の民とは?と思うところをたくさん発見しました。小学校の運動会、子供たち、挨拶、住まい、よそ者、言葉使いいろいろあるけど総じて緊張感なしで生活をもらえるスペースです。ストレスで身を減らしているたくさんの大好きな大阪の友よ、背伸びをしに来て下さい。百姓でも「稼ぐに追いつく貧乏なし」ですゾ。

 とにかく畑と住まいを探さなければなりません。半年かけ大阪、和歌山と阿蘇を行き来して探しました。或る日突然、自然農法の先達者にお会いして赤い糸に結ばれたように畑を借りることができ、住まいもその方の紹介で4畳二間障子張り(四畳半襖張りではありません)を紹介していただくことができました。しかし、やはり田舎。水洗完備なしのトイレが多く、自分のウンチの行方がわかるのにはドキドキです。(教訓その一:よそ者がこの地で何かをしようとする時はこの者と身近になる。つまり、仮住まいでもいいからそこで生活することで存在を肌で感じてもらえる)

 自給自足ですから、大阪時代のように近くの北大阪生協までちょっととはいきません。標高700メートルの畑には当然収穫物はなし。自生している春の七草、セリ、ナズナ(ぺんぺん草)やゴギョウ(ハハコグサ)ホトケノザ(たびらこ)などを食べました。またこれが美味。田舎暮らしの気持ちがそうさせるのか美味しいのです。しかし、数日後背中がカイカイ。ネオンきらきら都会の毒素が出たのでしょうか、これはたまらんので車で信号無しのハイウェーをぶっ飛ばし40分、皮膚科へ行きました。今でも時々当時の名残でしょうかカイカイです。おかげ様で体重も64から54キロへ減りダイエットが簡単にできてしまいました。
 
 借りた畑は2反ぐらい(2反は600坪、2、000平方メートルらしい)。ほかに梅、竹、ウドの木などがあり、申し分無しの上に土が肥えていました。10年以上化学肥料、農薬を一切使っていないので土がフカフカになりミミズも多く、微生物もたくさんいるようです。有機農業の本や生命農法、波動農法、自然農法の本を読んで身土不二の野菜作りをしようと思っていてもズブズブの素人である私には、この畑が無かったら苦労だらけだったかもしれません。山林を切り開いたら一平方メートル当り30キログラムの牛糞、1キログラムの鶏糞、200ccの苦土石灰?を一年目は投入と聞いていたため、こんな畑を借りることができて幸せでした(教訓その二:出版物、インターネットなどから積極的に農に関する情報・知識を事前収集。特に官公庁の担当部署への働きかけが農地探しには重要)。

 ああでもないこうでもないと心配することなく、四季を通じて40種類ほどの野菜を作ることができました。形不揃い、虫食いのため出荷はできませんが(でも農協の直売所に置いてもらうことができ半年で、ん万円程売れました)土の中で微生物のエネルギーが充満しているのか初心者には満足できる出来栄えでした。嫌気性のEM菌や好気性の土着菌を利用しての堆肥作りや、ミネラルを含まない科学塩より人間の元素組成とよく似ている自然塩を畑にまきました。野菜のクロロフィルムと人間の血液の化学式が類似しているという驚きに一層の愛情を抱きながら苗を育てていきました。苗の時には虫君に食べられ、レ-ス状の葉になりながらも成人すると輝く大きな葉をつけるチンゲンサイ。9月21日に定植したけど11月に入ってもほとんど葉が巻けなかったのに12月4日には収穫できるようになった白菜。いつまでもいつまでも実をつけてくれるインゲン。大地と太陽に心から感謝しました。

 収穫物は加工もしました。出生地中国・生産地南小国の唐辛子と白菜でキムチ漬け。キャベツで大阪風お好み焼き。大根はお日様の恵みを得るため切干大根に。大根は干すことでリグニンなどの不溶性植物繊維が生大根の21倍に増え、LDLという悪玉コレステロールを減らす働きがあると言います。大根など根菜類は食物の陰陽表でいうと中庸ですが、お日様の宇宙エネルギーを吸収して生命力が大幅アップしたようです。こうして春から冬まで35種類の野菜君達と共に喜びを得ることができました(教訓その三:野菜作りは80%が土作りで決まるようです)。

 金融機関に勤めている時も新聞記者の時代にもなかった心のすべての部分が満天下に解き放たれている現在です。勿論、明日も豊穣な時間を得ることが出来るでしょう。
モグラ君や仲良し夫婦カラス、夫婦鳩などの畑におけるいきものの話と、初の12・20大雪でシンクが持ち上がった話や定住のための土地探しがすでに40ヶ所に及ぶ話は、次の機会に(教訓その四:第二の人生スタートインの不可欠要因は一緒に駕籠を担ぐ人がいること。男のロマン実現にはそれを支える人あり)。

今も泰然とした土地を探しています。どなたか紹介してください。
2003.12.31記

ギニアの村祭り

2005年10月17日 01時34分14秒 | 庵主の日記
 今夜は、観音寺の川鶴酒造の酒倉、鶴鳴館(かくめいかん)で開かれた<サイオン・カマラ&カニン・Kan>のライブに行ってきました。

  

 アフリカのギニアの音楽で色々な種類の太鼓を叩きながら歌って踊るという原始的なものではあるのですが、その太鼓の響きがソウルフルでパワフルで、リズミカル!身体の奥底をたたき起こしてくれるような、そんな音楽です。民謡ですね。丁度、この時期あちこちで祭りがありますけれど、本当にギニアの村祭りです。

 サイモン・カマラさんは、ギニア人ですが、後のメンバーは全て日本人。日本の若者達がこの太鼓の響きに魅せられて、わざわざアフリカまで行ってで習ってきたんだそうです。でも、その気持ちわかる気がしました。

 カマラさん曰く、「人生は食べる事だ」「食べるために働く」「食べるために家を建てる」「食べるために耕す」・・・。命は食なのですね。だから彼の仕事は農業なのです。

 最後はライブに来た人みんなで踊りまくり!ああぁ~たのしかった!

 ♪ちなみに、8月初めから始まった今回の日本ツアーはあと東京などの数箇所でライブを行って修了だそうです。すっごくノリノリでイケテます。是非追っかけを!