オリヴィアを聴きながら

2男児の母、業歴XX年のシステムエンジニアが日々のもろもろを雑記します。
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子育てにおける共働きの恩恵

2007-05-23 00:11:15 | 最近思うこと
mixiのワーキングマザーフォーラムで共働き夫婦のあり方についてのトピックが立っていたのをきっかけに考察。

息子1号出産後は産休明けに職場復帰したため、搾乳して出勤、冷凍母乳を持って登園みたいな生活で、私が結構手一杯だったため、オットが赤ん坊を抱っこして出勤する係でした。
初めての母乳育児に産休前の仕事の名残でトラぶっていたこともあって、結構私がいっぱいいっぱいだったため、オットが家事・育児を担う機会が多かったですね。

年齢的にも30代前半で会社でのポジションもお互いに係長程度だったのと、そもそも私は子供が苦手であまり子供を持ちたくなかったのを子供好きのオットがムリ言って作った子だったってこともあって、オットの育児参加は積極的だったと思います。(もちろん、私にとっては至らぬ点だらけで不満でしたけど。)

息子2号の出産後は、ちょっと時間のかかる研修を受けたかったこともあったし、もう最後の機会だと思って育児休暇を1年間取得しました。
すると、オットは待ってましたとばかりに大学院に社会人入学してしまったため、仕事と通学で、家事・育児は殆ど私任せに。

あまり構わなかったのが原因だと思うのですが、息子2号はオットになついていません。(例えば、離婚するからどっちについてくる?と聞いたら、息子1号はとても悩むと思いますが、息子2号は迷わず私を選ぶと思います。)

復帰後、大学院に通いながら出張がちなオットがなつかない息子2号と過ごす時間をなんとなく避けて、子供たちの世話が私に偏りました。
すると露骨に会社は私を閑職に追いやってくれ昇給昇格ストップしましたが、子供たちと接する時間は確保できました。その間、オットは出張、残業三昧。

私が昇給昇格が留まっている事は本意ではないこと、オットが家事育児にかける時間が以前より減っていることについてはまったく納得していないことをオットにぶつけたのは2年後です。

それから、週に2日はオットが子供たちを迎えに行くようになりました。
私も、出張や休日出勤が多いセクションになったため、スケジュール調整は綱渡り状態でハラハラどきどきになりましたが、オットが子供たちと過ごす時間は格段に増えました。

私の繁忙期にはオットが殆ど毎日、迎えに行って子供たちの夕食、入浴、寝かしつけ、洗濯を済ませるし、泊まりがけの出張についてはちょっとびびりながらも父子3人で過ごすことができるようになりました。
(私はオットが泊りがけの出張で帰ってこない日はなんとなく、息子たちと3人で開放感に浸るのですが(別にいるから邪魔になるというようなオットではないんですが)、オットは私がいないと緊張するらしく、深夜帰宅でも帰ってきたほうが安心なようです。この差は何が原因なんでしょうね?)

弊社の男性諸氏を見る限り、わがオットと同程度に子供たちとの「生活」をともにしている父親はいないように思えます。
たいていのサラリーマンがそうではないでしょうか?
子供たちと一緒に遊びに行くことはあっても、一緒に「生活」している時間は確保できていなんではないでしょうか?

夫婦交代ではありますが、共働きのおかげで夫婦とも、子供たちとの生活時間を楽しめている(楽しいだけじゃないけどね。)と思います。

当たり前に、生活力のある父親の姿や母親の姿を、子供たちが日常的に目にすることは子供たちが生活力を身につけるうえでとても重要だと思えます。
特に、うちは男の子なので、同性のオットの生活する姿を見せることでモデルにしてもらえると嬉しい。

今、私の両親の力を借りながらではありますが父子3人で暮らして行けるのは、こうやって日々培った生活力があるからだと思っています。


そんなふうに、定時で帰ってきたら出世が遅れる・・・
という反論もあろうかと思いますが、オットの出世が同期に比べて特に遅れているわけではありません。
そして彼が特別に「優秀な」人材だというわけでもないことを考えると、むしろ順調に出世しているほうだと言えます。
(口の悪い妻に、常日頃からボロクソに批判されて「打たれ強さ」が人並みではないという噂もありますが・・・・)

クビになってもすぐに路頭に迷うわけじゃないという余裕が、お互いに勝負強さにつながっているという部分はあるかもしれません。


私の出世のほうですが、特に早いほうではありませんが、業績の結果程度の遅れですので、「いつでも、いくらでも残業できないから出世できない」ということではありません。

結論から言えば、まったく出張や時間外に対応できないのは通常の業務に支障が出るが、計画的に週に2回程度の対応が可能であれば、「ちょっと不自由ね」程度の支障にしかならない。

それであれば、生活者としての時間を確保しつつ共働き生活を送ることは人間としての成長にとても有益だと思います。
所詮、「子育て」を経験するから「親」として育って行くのですから、子供と一緒に過ごす時間がとれなければ「親」としての育ちが鈍ってくるのは当然なんです。
会社に長時間拘束されて、起きている子供に会えるのは月に何回?なんて生活をしている男親は、戸籍上は「親」でも「育つ」機会を失って、「お子ちゃま」のまま、いきなり年寄りになってしまうのかもしれないなあ・・・