口は災いの"素"

音楽テクニカルライター布施雄一郎のポジティブなネガティブ語録/独り言編

新発見

2007-08-24 06:11:46 | YMO &more

2時就寝、9時30分起床。

今日はひたすら朝から仕事。
昼過ぎ、猛烈な眠気に襲われて、しばしお昼寝。

その後も仕事を続けて、
結局晩ご飯も食べずに、23時過ぎに原稿完成。
ふぅ~。ってことで、ちょいとビールをいただきながら、晩ご飯。

食後に、先日買ったHASYMO大特集の『SWITCH』をしばし読み耽る。


   *****


最近の3人の発言は興味深い。

3人が『YMO』だった当時は、独特のユーモアとジョークで、
何かと人を煙に巻くような発言をしていた彼らが、

ここに来て、当時のこと、そして今のことを
非常に率直に、素直に発言していることが多い。

あれだけコアに3人を追いかけてきた僕ですら、知らなかったことや、
知ってはいたが、まさか本人の口から聞くとは思わなかったことが、
新しい真実として、ここ数年、ボンボン飛び出してくる。

その真実を持って過去に作り出された作品、
そして新しく生み出された作品を聴き直すと、その音風景が一変する。


そんな精神面的な話しとはまったく別な側面でも、
最近、新しい発見が多い。

例えば、『SWITCH』に掲載されていた1979~80年の写真。
YMOファンならば、お馴染みの写真だ。
僕も30年近く見続けてきた。

んが、今日、改めてマジマジと見ていると、新しい発見が。


   教授と幸宏って、この頃から白髪が生えてたんだ

   この写真、yMoシャツの下にYMOのツアーTシャツ着てたんだ


いやはや、これこそドーでもいい話である。
しかし、僕にとっては、驚くような発見であった。

そうか。そうだったのか。
だからどうした、と言われると困るが、とにかくビックリしたのだ。


SWITCH Vol.25 SEP.2007 NO.9


それと同じように、これもYMOファンの中では超有名な2枚の写真。

『TECHNOPOLIS 2000-20 TOUR』のNHKホールの楽屋の写真と、
『WORLD TOUR'80 from TOKIO to TOKYO』の武道館の写真だ。

これらが赤外線フィルムを使って撮影されたものだったということは、
先日発売された写真集『日本ロック写真史 ANGLE OF ROCK』が出版されるまで、
まったく知らなかった事実だ。

もちろん、中学生の頃にこれらの写真を見て


   カッチョいい~!


と思ったのは、具体的な撮影手法なんか関係なく、
色合いや質感を直感的に『カッチョいい』と感じたからに違いないのだが、

これらの作品の裏にカメラマンの明確な意図や、
それを実現する具体的な創意工夫を知ることは非常に刺激的だ。
しかも、30年も経った今初めて聞いたタネ明かしなのだから、なおさらだ。


   へぇ~!そうだったのか。


こういうことを知ると、『OMIYAGE』や『SEALED』に収録されている写真が、
また別の色合いを帯びて見え始める。


日本ロック写真史 ANGLE OF ROCK


   *****


実は最近、同じようなことをプライベートでも体験している。

昔からの知人が、当時僕が彼らに対していだいていた印象と
まったく違う側面を持っているということを、今、改めて知ることが多い。


   あれ?こんな人だったんだ。

   へぇ~。そんなことに興味を持っていたんだ。


これは、まったく新しい未知の人と出会うよりも、かなり面白い。
まるでナスカ文明を解明するかのような考古学的な興味に、ちょっと近い。

まあ僕自身、ほとんど本音を語らないタイプだから
周りの人が僕をどういう人だと捕らえているかも興味深いけど、
まあ、それは知らない方が幸せかもね( ̄w ̄)ぷ

そんなこんなで、
このブログにも何度か書いていることだとは思うが、


   知らないことを知ること


というのは、非常に面白く、刺激的なことであり、
若い頃に感じなかった、新しい喜び。

僕的に、歳を取ってよかったと思えることのひとつかもしれない。