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口は災いの"素"

音楽テクニカルライター布施雄一郎のポジティブなネガティブ語録/独り言編

クスシキ

2025-04-05 12:00:00 | 音楽/楽器

配信リリースされたMrs. GREEN APPLEの最新曲「クスシキ」を聴きました。

◆Mrs. GREEN APPLE「クスシキ」⇒https://lnk.to/MGA_kusushiki

とにもかくにも、第一印象として全編に渡ってベースがすごい。しかも、明らかにミックスバランスも大きい。どう考えても、このベースにキーポイントがあると思う。そのベースラインをどうやって組み立てたのかに興味津々。

基本的にMrs.GREEN APPLEの楽曲は、すべて大森元貴さんが作詞・作曲・編曲を手がけているので、彼のアイデアなのか。だとしたら(ベーシストではない大森さんがこのフレーズを編み出したのだとしたら)純粋に、それってすごいなと思うし、さらにバンドメンバーにはいないベースをバッキングの主役にもってくるあたりの発想(あるいは意図)をぜひ聞いてみたい。

一方で、サポート・ベーシスト(推測するに二家本さんかと思うが、現時点ではクレジットがないのであくまでも想像)に主導権を委ねてこのベースラインが出来たのだとしたら、それ自体はそこまで驚くものではないものの(特にセッション・ベーシストであればこのくらいのベースラインを作り出しても不思議ではない)、「大森さんが、サポートメンバーに主導権を与えた」という部分で、とても興味深く。

なぜかというと、繰り返しになるがMrs.GREEN APPLEの楽曲はすべて、細部に至るまで大森さんの意志が宿っているわけで、そこをメンバー以外のミュージシャンに委ねるということは、これまでMrs. GREEN APPLEを取材し続けてきた自分からすると驚くべき新発想だと感じる。それに、フレーズ(ベースライン)をサポートメンバーに委ねるということは、良くも悪くもそこにサポートメンバー個人の"色"が出てくるわけで(逆に言えば、個人の"色"が出てこないと面白くないし、委ねる意味が薄まってしまう)、それにGOサインを出した大森さんの思惑にも、とても興味が湧いてくる。

つまり、どういう作り方をしたにせよ、この楽曲が生まれた過程は、非常に興味津々だ。

それに、基本的にこの楽曲は、3人&Dr&Bsの音でアンサンブルが構成されている。和テイストの音色も散りばめられてはいるものの、例えば壮大なストリングスだったり、エレクトロ的なプログラミングのサウンドはほぼ皆無。あくまでも5人で再現しうるバンドサウンドで構築されている点も注目だ。

超絶ベースラインとバンドサウンドへのこだわり。きっとここに、Mrs. GREEN APPLEが「クスシキ」に込めた意志が宿ってるはず。さらに言えば、大森さんが主演をつとめた映画『#真相をお話しします』主題歌「天国」との対比も、とても面白い。

いまや日本でトップクラスの多忙さを極めるMrs. GREEN APPLE。彼らに取材できるチャンスが訪れるかどうかは神のみぞ知るだが、チャンスがあれば、ぜひとも直接話を聞いてみたい。


Just smile

2025-03-27 23:00:00 | 音楽/楽器

教授展をたっぷりと観た後は、上野へ移動。ライブスペース「Qui」へ。BUZZNEXT(東郷昌和さん、百田忠正さん)と、小林啓子さんのライブ≪Just smile 笑顔でいれば Vol.1≫へ。

大人な雰囲気で"歌"をたっぷりと。個人的にはライブで「出来るだけいつものように」が聴けて、沁みました。この曲の作詞は、若き日の幸宏さんです。

ライブ後は、美味しいお酒を、少々。


初怪獣

2025-02-26 23:00:00 | 音楽/楽器

とある怪獣級の原稿を書き終えなければ外出できない、諦めなきゃいけないと焦りつつ、14時に書き上げられて、ダッシュで電車に飛び乗り、≪834.194光≫以来の高崎へ。

≪SAKANAQUARIUM 2025 "怪獣"≫高崎DAY2。

そこで「怪獣」を初めて目撃。演奏を聴き、忘れかけていたいろんな感情が掻き立てられ、演出を目の当たりにし、脳内がバグりまくりました。やられた。

そんな「怪獣」に、またいつか会いたいです。

***

結局、高崎滞在5時間半。その内、ライブ会場の中で過ごした時間が4時間。電車に乗ってた時間がトータル5時間。

それでも何とか、高崎(群馬)名物は堪能しました!次回はスパゲッティを食べたいなぁ~

 


musicismusic Live Vol.3

2015-04-08 20:00:00 | 音楽/楽器
『musicismusic Live Vol.3』。会場が、10年ほど前、かなりの頻度でバンド練習に来ていたリハスタのすぐそばで、ちょっとナツカシインダ。




最初は『スカート』。小手先や口先ではない、心の芯から湧き出る音楽でした。サポート佐藤優介(カメラ=万年筆)のピアノとの溶け合い方が素晴らしく。ロータスラブのフィル、一緒に口ずさみたいです(笑)






続いて、寺尾紗穂さん。透明感と、浮遊感と、人の内面を揺さぶる力強さを併せ持った、素晴らしいシンガーソングライター。周囲の方が絶賛する理由が分かりました。大貫妙子さんトリビュート盤参加にも納得。ぜひご一聴を。






ラストは、スカート&寺尾紗穂さんのスペシャルセッション。2人の音楽が素晴らしいことは当然ながら、世の中の流行り廃りとは一切関わりなく、こんな素敵な音楽が確かに存在していることが、新鮮で、嬉しく、痛快でした。