moving(連想記)

雑文(連想するものを記述してみた)

ギャルサー#8を見て

2006-06-05 | エッセー(雑文)
ギャルサー8回目放送を見た。
まだ、数回しか見ていないが、あと3話で終了らしい。
ジェロニモⅢ世の妹?イモコが、エンゼルハート代表レミ(18歳)
というのも意表を突く展開だが、ジェロニモⅢ世の年齢設定ていくつ?
北島進之助(33歳)よりは上だろうが、モモ(8歳)の親父だから
40手前が上限か・・・しかし年齢差が大きい兄弟だ。
さらに、レミは早川晶子とは姉妹ではなく、ただの同居なのか?
細部設定がみょうに気になるが・・・。

最初見た時、「真夜中のカウボーイ」という映画を思い出したが、
内容的には、漫画「道士郎でござる」に近いものを感じた。
しかし、トリックスター(異邦人)によるドラマ進行という
多少古臭い手法をとりながら、教訓めいた内容を自然とみせる
構成は、配役の妙に負う所が大きいような気がする。
サキ役の戸田恵梨香は見た目に反し、行動が先にでる短絡志向型
のギャルを演じているが、藤木演じる進之介に真正面から向き合う
生真面目さは、その容貌に助けられ、好感がもてるように計算されている。
さらにギャルサーを撲滅する町内会の方針を、生瀬勝久らが笑いに
転化させたり、佐藤隆太が非力で頼り無い型にはまりすぎた警察官を
演じたり、古田新太によるジェロニモが毎回名言を述べて、進之助と
やり取りするネタは漫才のようなリズムに溢れている。
その結果、進之助の言動が抵抗無く受け入れられるという演出は
うまい。(トリックの堤演出に似ている印象をもった。)

なんとか高校という情報から、サキの高校(南都下みなみつげ)に
イモコがいたことをつきとめる進之介だが、そこには7代目候補の
リカも生徒会長として通学していた。
サキのフルネームが広瀬サキ子、リカは大村利香子ということが、
教頭(銀粉蝶のコメディエンヌぶりが笑える・・・)によって判明したが、
エンゼルハートには7名ほど、○○コがメンバー登録されているが
ギャルサーにとって、○○コという名称はダサイという
時代感覚があるのか?
イモコという名称からのコンプレックス(イジメなどの問題も含め)
からレミに変身していたらしいことが、次回予告から推測されるが、
ナギサが元オデブ⇒ダイエットという変身を、成功させているように
エンゼルハートには、日常性からの逸脱・逃避=変身という意味が
大きいようだ。
であるなら、この物語で、エンゼルハートの卒業とは、
コンプレックスの克服・解消という意味が隠されることに
なるのではないだろうか・・・と思ってみた。