恵那山登山雑記

2014年01月04日 | 
 それにしても書店に並ぶ登山ガイドのなんたる大雑把さでありましょうか。

 MHは決して若くありませんし、登山用に特別鍛えてもおりません。ふつうの、中高年です。そういう人々が手に取る、カラフルな装いで登山への夢を誘う、さまざまな入門誌専門誌は眺めているだけで心楽しくさせてくれ、人生に潤いを与えてくれるもののひとつです。日常から一歩二歩離れた所にある雲上の絶景に、優しく手招いてくれる山岳誌はたとえ一生そこへ行くことのないような人々へもそこの存在をアピールして止まず、「いつの日かきっと」「近いうちにできれば」という思いを抱かせるものです。

 その時期に行くとブヨだらけでとても不快だよ、もしも途中で足一つくじいて動けなくなってもそれは自己責任だからね。たかが近くの山といっても、交通費とか宿泊費とか普通の旅行なんかより高額になることもざらですよ。装備にしてもピンキリで、凝った登山用品に金かけて登る人とスニーカーで軽々と登る人と、どちらがいいかなんてそれこそ自己判断の領域です。勝手に自分の思いで登り、自分なりの満足感を得て下山できればそれでよし。たとえ天候不順でひどい目に遭って命からがら下りてきたとしても、そこへ行ってみようと決めたのは登山者のあんたなんだから。

 まるで美しい花に誘われる昆虫みたいですね、中高年登山者は。MHも多分、これに懲りることなくまた同じ山、違う山にムラムラっとさせられて同じようなことを繰り返すと思います。

最後に、黒井沢ルートを下る際に見た恵那山西側の襞の様子です。この後激しい降りに襲われましたが、幸いゴアテックスの上下コートを持っていきましたので無事帰ることが出来ました。