日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

活動回顧録 2017 - 西の旅

2018-03-13 23:45:14 | 旅日記
能登では寒さに震えたものの、都内は順調に暖かくなり、桜の蕾が緑色を帯びてきました。今週末には早くも開花し、来週末には満開というのが最新の予想です。それまでにはこの回顧録を完結させておきましょう。今夜は西日本への遠征を繰り返した10月から11月にかけての旅を振り返ります。

・秋霖の越後を行く(10/14-15 2日間)
天候不順により活動の停滞を伴う時期が、年に一度か二度は出てしまいます。去年は10月中旬からの一月がまさにそうです。しかし、悪天候でも汽車旅ならばと思い立ち、新潟に残る115系の惜別乗車に出かけました。
惜別乗車と称して何度も足を運んできましたが、新車の増備によってますます運用の範囲が狭まり、様々な編成を一日中乗り継ぐという芸当がほぼ不可能になってきました。その結果、数少ない運用の一つを捕まえ、同じ編成で行ったり来たりする行程にならざるを得ませんでした。
初日は新潟から乗った編成でまず内野まで、次に長岡まで往復し、新潟に戻ってから新井快速に乗り継いで、終点から長岡まで下りました。翌日はまず「おはよう信越」で新潟へ下り、そこから前日と同じ経路をたどって新井まで乗り、あとは長野と上田を経由して帰りました。「おはよう信越」に乗ったのは、115系の運用が10時台まで全くないからに他なりません。いよいよ潮時だろうと悟り、冬に再訪して幕を引こうと決めました。

・九州沖縄縦断ツアー 2017(10/21-26 6日間)
沖縄にもう一度船で行こうと構想しながら、なかなか実現できません。前年は野暮用に重なったのが原因でしたが、去年は「2017年問題」が壁となりました。片道だけ船で行くという前提でも、最低五日を要するところ、沖縄だけのためにそれだけの日数を注ぎ込むことが、年内の暦を考えるとどうしてもできなかったのです。その結果、佐賀、長崎、福岡と掛け持ちする例年通りの行程に落ち着きました。
五日の日程を組むためには、飛び石の連休に休みを加えるのが定跡のところ、去年は該当する曜日の配列が11月下旬の一度しかありませんでした。そちらを九州の残りに回さざるを得なかったため、沖縄については土日の後に休みを三日加える形となりました。そしてこれが結果としては吉と出ました。
野暮用の関係で六日の日程となった前年の場合、曜日の調整まではどうにもならず、福岡に泊まるのが日曜と重なってしまい、呑み屋も屋台もこととごく閉まっていて、負けに等しい結果に終わりました。しかし、今回は土曜の長崎を振り出しに、那覇に二泊、福岡に一泊の順で渡り歩いたため、日曜の影響を最小限にとどめるとともに、往復とも余裕を持って移動でき、なおかつ平日の福岡に泊まれたという点において申し分ありませんでした。しかも、列島が台風の直撃を受ける中、上空を飛ぶ間にすれ違うという僥倖もあって、現地では台風一過の好天に恵まれるというおまけつきでした。
福岡に泊まった翌日も晴れたため、急遽レンタカーを手配して日中いっぱい活動し、屋台で一杯やってから新幹線で岡山へ向かい、「サンライズ」で帰路につきました。それも、博多から岡山まで直行したわけではなく、広島から500系の「こだま」に乗り継いでのことです。「サンライズ」の効用は九州から帰る上でも絶大であることが改めて実証され、翌月の活動でも利用することになります。

・小春日和の瀬戸内へ(11/3-6 4日間)
沖縄では奇跡の好天に恵まれたものの、戻ってからはまたしても悪天候が続き、10月の最終週は近場の日帰り活動で終わりました。中一週で向かったのが中国四国です。
「2017年問題」の影響により正月の四国行きを見送らざるを得ず、三度に分けて訪ねたことについては既に述べました。まず高知、次に高松、徳島を訪ねて、最後に残ったのが松山です。広島と組み合わせての活動でした。
混雑必至の三連休の影響を少しでも回避すべく、前か後ろに休みをとる方針が定着しつつあって、去年でいうなら三月と十月の連休はそうしました。しかし、このときだけは三連休にそのまま重なる日程にならざるを得ませんでした。「サンライズ」を発売早々押さえた復路と違い、新幹線で下った往路は難儀しました。しかし、それを除いてさしたる影響もなく乗り切れたのは幸いでした。
尾道に寄ってから山陽本線を下って広島に一泊し、翌日のフェリーで松山に渡るという行程でした。そこまでは焼き直しでしたが、「サンライズ」のおかげで松山に終日滞在できたのがこれまでと違うところです。好天の一日をどう活かすかと思案の末に行き着いたのは、三津浜からフェリーで忽那諸島を周遊するというものでした。主な離島をあらかた訪ね、次にどこへ行くかの方針を見出すことができず、六月に訪ねた佐渡が年内唯一となるはずが、中島に一瞬とはいえ上陸でき、未知なる島をまた一つ訪ねることができました。瀬戸内の小島という盲点に気付き、今後開拓していこうと密かに企てているところです。
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