日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

本日の晩酌 - 玉川

2016-06-11 21:27:02 | 晩酌
旅先でその土地の酒を買うのを基本とする関係上、旅する頻度が低い西日本の酒には必然的になじみが薄くなります。それだけに、都内の酒販店で酒を買うなら、西日本の見慣れない酒を優先するのが理に適っています。かような観点から選んだのは丹後の地酒「玉川」です。
先日京都を訪ねたときに呑んでおり、ラベルも見慣れたものではあります。しかし、自ら買い求めて知ったのは、遠目には全く同じラベルでも、仕込みが多岐にわたるということが一つ。もう一つは、清酒としては破格といえる20度を超すアルコール分です。そのような知見もないまま手にとったのは、「54号」と称する五百万石の生原酒でした。
事前に聞かされなければ20度超と気付かないのは、山廃特有の酸味のなせる業でしょうか。冷酒ではわずかに発泡した舌触りと、生臭さの一歩手前で踏みとどまった若々しさ、そして何より山廃の骨太な味わいが際立ちます。もちろん燗ならなお良しです。

★玉川 山廃純米無濾過生原酒 26BY仕込み54号
木下酒造(京都府京丹後市)
原料米 五百万石
精米歩合 66%
アルコール分 20度以上21度未満
東京都新宿区 鈴傳にて購入
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