本日の晩酌 - 月桂冠

去年に続き、月桂冠の限定品の呑み切りボトルをもらい受けました。同じ品かと思いきや、吟醸から大吟醸に模様替えされており、価格も一升瓶換算で実に七千円以上という、自腹ではまず手の出ない域に達しています。ただし無駄に高くなったわけではなく、ほのかな琥珀色を帯びているところからして違いは一目瞭然。去年の吟醸が、アルコール分の高さからくる痺れるような舌触りを特徴としていたのに対し、華美に過ぎない吟醸香と切れのよさを保ちつつ、旨味が前面に押し出されているという印象です。
この味わいから連想したのは、富山の「あら川」が特注した満寿泉の呑み切りボトルです。あちらが飲食店の店頭価格でほぼ同じ値段であることを考えると、この酒にいわゆる「観光地価格」がついているという印象は拭えません。土産物・贈答品にするのが前提の品であり、日頃買う酒とは異質なものというのが率直なところではあります。しかし上記の通り味わいは明確に向上しており、いただきものとしては上々での一品した。

★月桂冠 酒香房限定 大吟醸しぼりたて生原酒
月桂冠(京都府京都市)
精米歩合 50%
アルコール分 18度以上19度未満