日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

返り討ち

2015-12-22 23:45:24 | 旅日記
覚悟していた事態が現実となってしまいました。明日からの活動は中止しますorz
時節柄公私ともに片付けるべき事どもが積み上がり、この先五日も活動に注ぎ込んでは破綻が必至となったため、苦渋の選択に至った次第です。見事なまでの返り討ちではありますが、覚悟していたということは、何の前触れもなく頓挫に追い込まれた去年よりましということでもあります。快晴の一日を棒に振ったそのときに対し、明日は雨天と予想され、喪失感も大きくはありません。
これまでの年末といえば、北海道九州沖縄などへの遠征を最後に残し、切羽詰まった状況に追い込まれるのが常でした。しかし今年は順調すぎるほどに休みを消化し、行くべき場所を先月までにおよそ回っていました。今月は長野奈良会津仙台など、十分な滞在時間をとれなかった場所を中心に、落ち穂拾いをしていたわけです。それほどまでに道楽三昧を極めた以上、最後の一回を見送ることにさほどの未練はありません。それよりも、他にやるべきことを片付けて、心置きなく新年を迎えたいという考えが勝ったとでも申しましょうか。今はむしろ安堵しているというのが本音です。

このような決断に至ったのは、価値観の変化とも関係しています。去年頓挫するまで十年にわたり、聖夜は必ず旅の空で過ごしました。これは前日が祝日で、土日と合わせた遠征の日程を組みやすいという事情に加え、聖夜の華やかさが平凡な日常にかき消されるのを嫌ったためです。しかし、聖夜を特別視する感覚が、自身の中で最近急速に薄れています。これは、ハロウィン、オクトーバーフェストを始めとする欧米文化を曲解した馬鹿騒ぎが、年々目に余るようになってきた現実と無関係ではありません。
もちろん、マスコミ、大手商業資本、大手広告代理店が結託して仕掛けたこれらの馬鹿騒ぎと、我が国にも長らく根付いてきた聖夜を祝うという文化では次元が違うともいえます。しかし、そのような祝い事は家族、あるいは親しい人同士でするのが本来の姿というものではないでしょうか。聖夜はむしろ自ら進んで働き、所帯持ちの方々に早く帰ってもらいたいという心境の変化もあり、今年はあえて見送りに至った次第です。

そのようなわけで、明日は完全休養日とし、身の回りを片付けて新春第一弾の遠征に備える予定です。もっとも、五日の予定がただの土日に後退するのもいささか淋しいものがあります。明後日までに一通り片付けられれば、金曜を休んで三日の日程を確保し、西日本へ遠征するという選択はあるかもしれません。
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