日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

年の瀬の会津を行く - やまびこ60号

2015-12-20 22:19:47 | 東北
五時間あった持ち時間を余すことなく使い切り、最終の新幹線に乗り込みました。運用につくのは今や貴重となりつつあるE2系の0番台です。ならばグリーン車を奢るかという気にならなくはないものの、無闇に奮発していては金が持ちません。経験上空いているのが明らかな列車ということもあり、普通車自由席で済ませます。予想通り、車内は窓側にもところどころ空席がある適度な入りです。三列座席を独占して悠然と帰ります。

★仙台2147/やまびこ60(60B)/2344東京
コメント

年の瀬の会津を行く - 光のページェント再び

2015-12-20 20:59:37 | 東北
一泊二日の小旅行にも仕舞いの時が近付いてきました。わずかな残り時間でもう一度定禅寺通りを歩きます。やたら混んでいるように感じたのは時間帯のせいでもあったようで、適度な人出になってきました。
多少の余裕を見込むと、列車の時刻の30分前にはバス停に向かった方がよいでしょう。そうすると持ち時間は10分少々に過ぎません。ページェントを見物した時間は合わせて30分少々といったところでしょうか。撮影したのもわずか二駒です。何とも呆気なく終わったのは、毎年見物していて今更撮るものもないという事情によるところが大です。津波で電球を失った震災の年には、各地からかき集めた色違いの電球でどうにか開催に漕ぎ着けるという劇的な光景が広がり、一昨年は小雪が舞う中での幻想的なページェントでした。ところが今年は去年と全く同じ適温無風の条件で、目新しさが何もなかったという事情もあります。
とはいえ、撮る目的なしにゆっくり見物するのもよいものです。時間の許す限り鑑賞してから帰ります。
コメント

年の瀬の会津を行く - 居酒屋おのちゃん

2015-12-20 19:39:06 | 居酒屋
仙台駅で降りたのが一年ぶりなら、この店に立ち寄るのも一年ぶりです。ページェントをひとしきり見物したところで「おのちゃん」を訪ねます。
昨晩の「鳥玄」で柄にもなくコースを注文したのに続き、今夜は柄にもなく予約をしました。というのも、決して広い店ではなく、8席のカウンターが埋まれば事実上入る余地はなくなります。窓越しに光のページェントを鑑賞できる店だけに、この時期は満員御礼という事態もあろうと予想しました。二月に「独酌三四郎」を訪ねたときのように、いざ乗り込むと空いていたとなれば苦笑するしかないとはいえ、一年ぶりに巡ってきた再訪の機会だけに万全を期した次第です。しかして玄関をくぐると、カウンターの中央に一つだけ空席が。つまり、この席を押さえなければ満席で振られた可能性もあるわけです。今回に関する限りは予約が奏功したことになります。
席につくやいなや、店長からお久しぶりとの挨拶が。実は花見の帰りに短時間だけ仙台に寄ったとき、国分町通りで店長と鉢合わせ、挨拶だけしたのはよいものの、自走で帰らなければならない関係上店には寄れず、それが少々心残りになっていたのでした。結局丸々一年間が開いてしまったとはいえ、どうにか年内に再訪できたのは幸いです。
今回改めて思ったのは、光のページェントを鑑賞する上では2階の店舗が絶妙だということです。9階建てのホテルの7階、8階あたりまで届くような大木だけに、おそらく上の方でも明かりは見えるのでしょう。しかし、あまりに高いと今度は通りの様子が分かりません。逆に、1階からでは肝心の明かりがよく見えないわけです。華やかな明かりまたたく定禅寺通りを眺めつつ一献やれるという点で、ここのカウンターに勝るものはないような気がします。牛タンの後ゆえ今回も軽く飲み食いするのがせいぜいながら、眺めのよさについ長居してしまいました。
店長から聞いて今更ながらに知ったのは、無数にある電球の中に赤いものが一つだけあり、それが四つ葉のクローバーのごとく幸運の象徴になっているという話です。今年はメディアテークの先の結婚式場の前にあるとのことでした。先ほど通ったときには気付きもしませんでした。最後はそこに立ち寄って締めくくることにしましょう。

居酒屋おのちゃん
仙台市青葉区国分町2-14-25 仙台リッチホテル2F
022-267-1909
平日 1800PM-300AM
金土祝前日 1800PM-500AM
日祝日 1800PM-2400PM

水鳥記・田酒・信濃鶴
お通し(手羽大根)
天然ひらめ刺
湯葉入り竹とうふ
コメント

年の瀬の会津を行く - 光のページェント

2015-12-20 18:53:20 | 東北
腹ごなしをしてから定禅寺通りに出ると、先ほどの目を疑うような混雑は一段落していました。しかし、それでもなお相当数の人が出ています。東から西へ行くほど空き、特に晩翠通りを横切ると目に見えて空くという傾向は例年と同様ながら、その晩翠通りの西側にもそれなりの見物客がおり、例年のざっと三割から五割増しといったところでしょうか。今年の暖かさにつられた人々が多いのかもしれません。
今や町中の至る所にLEDの照明が蔓延し、その冷たい明かりに辟易することが多くなりました。実は、この欅並木を彩る無数の明かりもLEDです。しかし、この明かりに関する限りは不思議と違和感がなく、それどころか電球と同様の暖かみを感じるのは気のせいでしょうか。ごく小さい明かりなら、LEDでも電球に遜色ないのかもしれません。
ちなみに現在の気温は6度、しかし風がないこともあり、4度だった昨日の会津と比べてもさほどの寒さは感じず、今日は終日長袖シャツ一枚と雨合羽の組み合わせです。適温無風の穏やかなページェントは、これで二年連続となりました。
コメント

年の瀬の会津を行く - 旨味太助

2015-12-20 18:21:49 | B級グルメ
年の瀬の華やかな空気が流れる商店街を歩いて定禅寺通りに向かうと、既に欅並木の明かりはついていました。それはよいのですが人出が尋常ではなく、両側の歩道にも中央の遊歩道にも黒山の人だかりができていて、これでは歩くこともままなりません。十年来通った恒例行事だけに、例年の状況は分かっています。それだけに、何故今日に限ってこうも混むかが不可解です。ともかく、この状況ではしばらく取りつく島がないでしょう。予定通り牛タンを先にいただくことにします。平日と土曜なら選択肢が多々あるところ、日曜に行くならここしかありません。毎度おなじみ「旨味太助」の暖簾をくぐりました。
夕飯時ということもあり、時折待ち客も出る盛況の中、幸いなことにいつも着席するカウンターの角が空いていました。今日は普段テールスープの鍋を守っている職人が店主と二人がかりで牛タンを焼き、女将が鍋の前に立っています。しかし、焼き手が変わっても牛タンの出来は完璧です。
本日の牛タンは真打の北米産、しかも普段は硬い部分が一枚混じるところ、今日は四枚とも芯の部分です。角を挟んで隣に座ったおばちゃんの好意により、麦飯を分けてもらうという思いがけない展開もあり、丼を一杯半平らげてすっかり満腹と相成りました。ページェントの募金箱に心ばかりの小銭を投じて立ち去ります。

旨味太助
仙台市青葉区国分町2-11-11 千松島ビル1F
022-262-2539
平日 1130AM-2130PM(LO)
日曜 1130AM-2030PM(LO)
月曜定休
定食1300円
コメント

年の瀬の会津を行く - 仙台駅

2015-12-20 16:49:18 | 東北
近年仙台に立ち寄るたびに申しているのが、かつてに比べて訪ねる頻度が激減したということです。今年も例外ではなく、花見の途中北海道からの帰りに短時間滞在したに過ぎません。そのときは駅に寄らなかったため、仙台駅で降りるのは実に一年ぶりということになります。
長らく無沙汰する間、目に見えた変化が仙台駅にありました。吹き抜けになったコンコースが、大分駅のような格子天井に変わっていたのです。その他の箇所でも天井が覆われていることからして、現在の駅になって以来の大改修がなされるのでしょう。
偏見のせいか、大分駅に比べて若干安普請に見えなくもないものの、この会社にしては上出来の部類には違いありません。東日本といえども、東北一の大都市の玄関口で、半端なものは作れなかったいうことでしょうか。この先どう変わるのかは未知数ながら、駅の象徴でもあるステンドグラスなどの美点を残しつつ、よりよい方向に変わってもらいたいものだと思います。
コメント

年の瀬の会津を行く - 仙台到着

2015-12-20 16:41:48 | 東北
対向列車の遅れが波及し、小幅の遅れで仙台に着きました。空はいつしか冬晴れの青空に変わり、それが暮れるにつれて上空に半月が浮かんできました。太平洋側に出てきたことを実感する一幕です。
暗くなるのを待つ間に牛タンをいただけば、店を出る頃には欅並木に明かりが灯っているでしょう。それをひとしきり見物してから酒場で一献傾け、最後にもう一周してから新幹線で帰ります。
コメント

年の瀬の会津を行く - 仙山線

2015-12-20 16:08:33 | 東北
再びバスに揺られてMOSから駅に戻りました。重荷を担いでいては動き回れず、だからといってロッカーに荷物を預けてまで行きたい場所もなく、甚だ簡単ではありますが山形滞在はこれにて終了です。仙山線の列車に乗り継ぎ仙台へ向かいます。
乗車するのはE721系、相変わらずの安普請ではありますが、座席の配置だけは国鉄近郊型と同様です。腰壁に使われている艶消しの木目調の化粧板も、不思議と安っぽさを感じません。乗っていて楽しくなるような車両ではないにしても、お粗末な車両ばかりの東日本にしては大分まともな部類ではあります。
それにしても、寒さに震えた昨日とは打って変わった陽気です。重荷を担いで歩くうちに軽く汗ばんできました。日が落ちれば多少は冷えると予想されるものの、場合によっては上着要らずの夜になるかもしれません。

★山形1456/832M/1625仙台
コメント

年の瀬の会津を行く - モスバーガー山形桜田店

2015-12-20 13:47:47 | MOS
山形に着きました。これまでの流れからおよそ想像できた通り、板谷峠の県境でもうっすら雪化粧をしているに過ぎませんでした。もちろん市街に雪は一切ありません。しかも昨日に比べて暖かく、今日は長袖シャツ一枚に雨合羽の組み合わせです。

山形でお決まりの立ち寄り場所といえば桜田のMOSです。新幹線の到着と同時刻に出るはずだったバスが遅れ、駅前に出ると同時にバスが来たため、そのまま乗り込みMOSにやってきました。
二十年来ほぼ変わることなく残っていた先日の高田馬場一丁目店に対し、こちらでは近年テーブルが安物の張りぼてに交換されるという残念な変化がありました。加えてお客が出た後のテーブルが拭かれていなかったり、注文したホットドッグのソーセージが十分に焼かれていなかったりといった不十分な点が散見され、手放しで絶賛するにはいささかの迷いがあります。
とはいえ、このような些細な不備が店の価値を帳消しにするものではありません。背の高い切妻屋根の建物の妻面を玄関にして、屋根の上に横長の大きな看板を掲げ、明かり取りのある妻面の内側にはMOS BURGERの大きなロゴを照明で浮かび上がらせるといった周到な設計が心憎く、開店後の改造により設置されたドライブスルーの構造も独特で、玄関の脇には移動式の赤看板が残ります。
そして今回、当店だけの特徴がもう一つあることに気付きました、玄関と勝手口にある足拭きマットです。MOSを訪ねて二十余年、赤地に青いMマークをあしらったマットを、他の店舗で見た記憶がありません。玄関と勝手口の幅に合わせ、大小異なるものが使われていることからしても、この店のために特注されたものではないでしょうか。ただ古いだけではなく、唯一無二の個性を持った当店を象徴するかのような品々です。いつ行っても地元客で賑わう店内の雰囲気も上々。流れてくるクリスマスソングを聴きつつ、小一時間滞在して席を立ちました。

モスバーガー山形桜田店
山形市桜田西2-1-7
023-631-2974
24時間営業
第446号
コメント

年の瀬の会津を行く - つばさ133号

2015-12-20 11:21:53 | 東北
一時間あまりの移動を終えて郡山に到着。東北の要衝にふさわしい立派な構内を持つ駅ではありますが、三月に時間をかけて滞在したこともあり今回は素通りです。10分の間合いで「つばさ」に乗り継ぎます。
仙台へ行くと見せかけて山形へ行こうとしているのは、同じく三月に訪ねたときが何とも中途半端だったからです。新幹線で着き、ラーメンをいただいてから引き返すという結果で、ラーメン自体悪くはなかったものの、さりとてそのために山形まで往復する必然性まではありませんでした。要は、山形へ行ったという既成事実を作るがために立ち寄ったといっても過言ではなく、あれで山形へ行ったと称するにはおこがましいものがありました。そこで年内に再訪する機会を密かに狙っていたわけです。
本日の目的地はあくまで仙台であり、山形に行くとはいっても腰を据えて滞在するつもりはありません。前回と同様ラーメンをいただくか、桜田のMOSに寄るなどして、仙山線に乗り継ぐのがせいぜいでしょう。よって今回もお粗末な内容とはなりますが、せめてもの埋め合わせにはなりそうです。

★郡山1119/つばさ133(133B→133M)/1244山形
コメント

年の瀬の会津を行く - 磐越西線

2015-12-20 09:54:36 | 東北
磐越西線の普通列車で郡山へ向かいます。特段面白くもない719系4連による運用ではありますが、十分な余裕をもって乗り込んだこともあり、向かい合わせのボックス席を確保しました。カーブを切る線路に合わせ磐梯山が車窓の前後左右を行き来する、磐越西線ならではの車窓を今回も楽しむことができそうです。

★会津若松953/1228M/1109郡山
コメント

年の瀬の会津を行く - 駅前フジグランドホテル

2015-12-20 09:24:12 | 東北
出発します。昨晩世話になったのは駅前フジグランドホテルでした。前回は彼岸に重なり駅前、中町ともに満室だったため、フジグランドホテルの世話になるのはこれが今年初ということになります。
久々に泊まって思ったのは、やはり眺望に関しては中町よりもこちらに俄然利があるという当たり前の事実です。5階の部屋でも十分に眺めはよく、窓の大きい3階のレストランからの眺めも上々でした。高層階ではないにもかかわらず眺めがよいのは、正面が駅前広場で視界が開けている上に、駅の彼方に飯豊山、右を向けば磐梯山が鎮座しているという位置関係が絶妙だからでしょう。眺望は高さ以前に場所の良し悪しで決まるという好例であり、高みにあることを競うかのごとき都会の高級ホテルでは、決して味わうことのできない贅沢です。
前回泊まったときは、駅前の踏切が六時頃から頻繁に鳴り、それで目が覚めてしまうという経験をしました。しかし、宿泊客から苦情が出たのかどうか、踏切の警報音は鳴っているのかどうかも分からないほどささやかな音量になりました。これだけ音量を下げてしまうと、むしろ安全面でどうなのかという気がしなくはないものの、ともかく宿泊客にとっては朗報です。
コメント

年の瀬の会津を行く - 二日目

2015-12-20 08:28:26 | 東北
おはようございます。その後千鳥足で宿に戻り、少し遅めに目覚めました。先週末の京都並みに深酒し、最後は精根尽き果てましたが、昼からの長丁場だったのが幸いしたか、体調は京都のときより良好です。急げば九時前の列車に乗れる状況ではありますが、そもそも先を急ぐ旅ではありません。朝食をいただいて10時前の列車に乗ります。
コメント