日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

汽車旅in信越 2015初冬 - モスバーガー高田馬場一丁目店

2015-12-05 17:22:15 | MOS
前言を撤回して古いMOSを訪ねます。高田馬場一丁目店です。
池袋で一杯やるつもりがこうなったのは、直後に忘年会を控えた状況で、腹具合が半端になるのを承知で事前に一杯やる必然性が今一つ感じられなかったことによります。浮いた時間をどうするかと考えたとき、ふと思いついたのがMOSでした。
先週末訪ね歩いた千葉のMOSを始めとして、遠くは帯広駅前店、松山フライブルク通り店に至るまで、そこに立ち寄ることが年中行事となりつつあるMOSの店舗は各地に点在しています。それらの店舗に勝るとも劣らない古びた味わいと個性を持ちながら、「灯台下暗し」の諺通り、この店舗を訪ねた回数は決して多くはありません。しかし、今回改めて再訪すると、長らく無沙汰していたのがもったいなく思えてくる名店舗です。

まず書き留めておきたいのは外観です。玄関の自動ドアの両脇に二本の柱が立ち、その上には左右方向に細長く、中央を半円形に盛り上がらせた、曰く言い難い形の行灯があって、そこにMOS BURGERのサインが掲げられています。このファサードが、ともすれば平凡になりがちなマンションの一角の店舗に、唯一無二の個性を持たせているという仕掛けです。
そのファサードをくぐって店内に入ると、右がレジカウンター、左が客席という構成。焼き付けMマークのステンレス板と、冷蔵ケースをはめ込んだレジカウンターには、モス坊やの募金箱が鎮座して、内側の厨房には年代物のシェイクマシンと、天井から吊るす回転式の注文伝票受けが往年のまま残ります。店舗の中央を貫く太い柱を囲むように設えられた、10人は着席できるであろう正方形のカウンターに、手狭な敷地を巧みに生かす工夫が感じられ、通り沿いの窓際から側面の壁際にかけては、寄木のテーブル席がL字型に並びます。二十年来変わらない昔ながらの造りは秀逸というほかありません。
もう一つ特筆すべきは賑わいです。駅から離れた住宅街の店舗にもかかわらず、お客が引きも切らずに出入りして、一時はカウンターもテーブルもびっしり満席となったのには驚きました。この繁盛ぶりなら、店も当分安泰でしょうか。健在ぶりを確かめられたことを喜ばしく思います。

モスバーガー高田馬場一丁目店
東京都新宿区高田馬場1-3-1
03-3207-6663
730AM-2200PM
第422号
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汽車旅in信越 2015初冬 - 平屋室再び

2015-12-05 15:20:05 | 関東
高崎からは湘南新宿ラインに乗り継ぎます。時間帯がよいからなのか、グリーン車は始発からかなりの盛況です。しかし、発車間際に飛び乗ったにもかかわらず、往路と同様平屋室の一角を押さえることができました。このまま行けば忘年会の集合時刻まで一時間強が残るため、池袋で軽く一杯やってから向かえばちょうどよさそうです。

★高崎1514/4837Y/1653池袋
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汽車旅in信越 2015初冬 - D51復活記念号

2015-12-05 13:50:29 | 関東
水上に到着後、旧機関区に滞泊中のD51を撮って駅に戻ると、さほどの間も置かずに高崎行の列車が入線してきました。往路と全く同じ湘南色の3両編成です。
どれだけ混むかと身構えていたところが、蓋を開ければ何のことはない、実に適度な人出でした。しかも時間が経てば経つほど見物客が引けて行き、帰り際には数えるほどになっていました。さらに幸運だったのは、柵はありながらも近からず遠からず絶妙な間合いがとれ、なおかつ公式面が順光という完璧な条件だったことです。年に一度の「復活記念号」のヘッドマークを掲げた498号機と、静態保存の745号機を記録して、思いがけない収穫と相成りました。逡巡する場面はあったものの、水上に戻ってきたのは結果として正解だったようです。

★水上1405/742M/1510高崎
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汽車旅in信越 2015初冬 - 毒を食らわば皿までも

2015-12-05 11:19:08 | 甲信越
結局八色で降り、上りの普通列車に乗り込みました。観光客と同業者で混み合う水上は避けたく、長岡まで乗り通すにもやぶさかではなかったものの、明るいうちにループ線を通るという自身初の、なおかつ再び訪れるかどうか分からない機会を生かした次第です。上越線のSLがいかなるものかを、毒を食らわば皿までもの心境で見物するのも一興でしょう。水上で接続する列車がロングシートの107系なのは分かっているため、一時間少々滞在してから後続列車で高崎へ向かいます。

★水上947/1733M/1104八色1112/1734M/1243水上
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汽車旅in信越 2015初冬 - 拍子抜け

2015-12-05 10:10:18 | 甲信越
新清水トンネルを抜けて新潟県内に入りました。トンネルを抜けると雪国かと思いきや、青空が広がっていたのには拍子抜けしました。全国屈指の豪雪地帯といえども、冬本番にはまだ早いということでしょうか。しかし、さほど高くはない山も雪化粧をしており、あの雪が麓まで降りてくるまでそれほどの時間はかからないと予想されます。実際、去年12月の二週目に訪ねたときは、新潟地区のダイヤが麻痺状態になるほどの大雪でした。数日後にはこの車窓が銀世界に変わっているかもしれません。
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汽車旅in信越 2015初冬 - 新潟色

2015-12-05 09:41:34 | 関東
水上で新潟色の115系に乗り継ぎます。全く同じ3両編成にもかかわらず、支社の境界という理由で乗り換えをさせられるのが引っかかるところではありすが、それはひとまず置いておきましょう。引き続き115系で移動できるところに価値があります。
この列車で下ると、八色と小出の間で水上行の普通列車と離合するため、その手前で下車するつもりでした。「でした」というのは、ここへ来て若干の迷いが出ているからです。というのも、今日がSLの運転日で、水上に戻る頃にはよりによって下り列車の到着に重なるのです。観光客と乗車目当ての同業者で混み合うとすれば、復路は新幹線で素通りするのも一案のような気がしてきました。
この場合、下り列車に長岡まで乗り通し、一時間後に出る上り列車に浦佐まで乗ると、ほどよい間合いで上りの新幹線がやってきます。しかし、この場合帰りが早くなりすぎて物足りないのが難点です。上りのループ線を明るいうちに乗車するのが本日の目的の一つでもあっただけに、混むのを承知で予定通りに進めるという考えも捨ててはいません。直前まで熟考してから判断します。

★水上947/1733M/1146長岡
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汽車旅in信越 2015初冬 - 湘南色

2015-12-05 08:08:45 | 関東
二時間弱の乗車を終えて高崎に着きました。高架を行く新幹線に比べて車窓では譲るものの、平屋室は全区間貸切でした。ひどい揺れは軌道のせいでもあったのか、高崎線内では大分改善したのも幸いでした。
ここからは上越線を北上します。乗車するのは水上行の普通列車です。実は、この列車に乗るなら一本後の高崎線でも間に合いました。そこをあえて先行したのは、席の確保に万全を期するためです。果たして、発車まで20分以上の間合いをとったこともあり、狙った車両の狙った位置に首尾よく着席。後続列車が着いた時点で、車内には立ち客が出始めています。やはり先行したのは正解でした。
新潟新潟と長らく騒ぎ続けてきましたが、高崎から乗車するのも湘南色の115系です。高崎の115系が、首都圏はもとより東日本管内でも最後まで残るとは意外でした。こちらもおそらくあと数年の命とはいえ、乗れるうちにできるだけ乗っておきたいものだと思います。

★高崎824/727M/931水上
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汽車旅in信越 2015初冬 - 平屋室

2015-12-05 06:18:41 | 関東
小旅行は上野駅から始まります。まずは普通列車で高崎へ向かいます。早朝だけにボックス席も確保できそうな情勢のところ、ささやかな贅沢をしてグリーン車を奢りました。ボックス席といっても、常時直角に近い姿勢での着席を強いられる代物で、長時間乗っていると疲れてくるのが経験上分かっているからです。二時間近くの乗車で780円なら、出費に見合った価値はあると考えました。車端の平屋室を借り切れる状況ならばなおさらです。
それはよいのですが、これほどお粗末だったかと思うほどの乗り心地です。左右方向に時折強く揺さぶられるところなどは、およそ現代の鉄道車両と思えません。車体だけグリーン車の体裁を繕っても、車両の構造そのものが安普請ではどうにもならないということでしょう。分かり切った事実を再認識させられました。
まあ、料金を払ってしまった以上は高崎まで乗り通すしかありません。東の空は次第に明るくなってきており、北上すれば筑波山、次いで赤城山が見えてくるでしょう。冬の関東らしい車窓だけは楽しめそうです。

★上野615/825M/801高崎
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