列車は北陸路を駆け抜け新潟との県境に近づいてきました。夏場のキャンプでおなじみの「北陸本線キャンプ場」を通り過ぎれば富山平野は尽きて、行く手には親不知の天険が立ちはだかり、北陸路は名実ともに終わりを迎えます。
仲間内で十年来続いてきた恒例行事である北陸キャンプには、明確な流れというものがあります。まだ日の高い5時過ぎに、「トワイライトエクスプレス」の通過とともに乾杯し、辺りが次第に暗くなる中、行き交う列車を横目に見つつ延々酒盛りに興じるというのがいつもの展開です。そして「日本海」「能登」「きたぐに」と深夜に三本続く夜行列車の通過を見届けた後、片付けもそこそこに三々五々眠りにつき、明け方の貨物列車の通過音で目覚めて、機材の撤収と簡単な朝食を済ませて散会するのです。しかし時は流れて、三本あった夜行列車は全て臨時列車に格下げとなってしまいます。北陸本線の末端区間に辛うじて残った急行型電車が姿を消せば、めぼしい列車は貨物列車と新潟からの「北越」がせいぜいとなるのでしょう。長編成を連ねた百花繚乱の列車が行き交い大幹線の風格に充ち満ちていた北陸本線も、これで随分と淋しくなってしまいそうです。
仲間内で十年来続いてきた恒例行事である北陸キャンプには、明確な流れというものがあります。まだ日の高い5時過ぎに、「トワイライトエクスプレス」の通過とともに乾杯し、辺りが次第に暗くなる中、行き交う列車を横目に見つつ延々酒盛りに興じるというのがいつもの展開です。そして「日本海」「能登」「きたぐに」と深夜に三本続く夜行列車の通過を見届けた後、片付けもそこそこに三々五々眠りにつき、明け方の貨物列車の通過音で目覚めて、機材の撤収と簡単な朝食を済ませて散会するのです。しかし時は流れて、三本あった夜行列車は全て臨時列車に格下げとなってしまいます。北陸本線の末端区間に辛うじて残った急行型電車が姿を消せば、めぼしい列車は貨物列車と新潟からの「北越」がせいぜいとなるのでしょう。長編成を連ねた百花繚乱の列車が行き交い大幹線の風格に充ち満ちていた北陸本線も、これで随分と淋しくなってしまいそうです。