日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

春まだ浅い駿河路へ 二日目(14)

2012-02-05 22:51:20 | MOS
三軒目は東大和市駅前店を訪ねます。駅前正面の商業ビルの1階という今時珍しい駅前型店舗は見た目も中身もごく標準的で、特に何がどうというものではありません。可もなく不可もなくといってしまえばそれまでのこととはいえ、時代を経ればその当時の特徴を色濃く残す良モスとして印象に残りそうな店舗の一つです。その日が来るまでこの店舗は生き延びることができるのでしょうか。
時刻は間もなく11時、この先立ち寄れそうなMOSで11時以降も開いている店はなく、本日はこれにて全行程終了となります。近年MOSの閉店時間で一番多いのが11時のような気がします。かつては0時閉店が基本で1時2時まで開いている店も少なくなかったというのに、今は日付をまたいで営業する店舗もほとんどなくなってしまいました。それだけ景気が悪いということなのでしょう。以前も同じことを申しましたが、それはまあそれとして…

モスバーガー東大和市駅前店
東京都東大和市南街5-97-9
042-590-1234
800AM-2300PM
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春まだ浅い駿河路へ 二日目(13)

2012-02-05 22:10:30 | MOS

拝島のMOSを訪ねます。数年前に流行った南欧風の店舗で、クリーム色の外壁をまとった背の高い箱形の建屋は奥手方向に長く、正面には初代緑モスの看板が、側面には床から天井まで届く大きな窓が並んで、その上に掲げられた"MOS BURGER"の切り抜き文字とともに当時のMOSの特徴をよく表しています。吹き抜けになった開放感あるレジカウンター、外観と同じ白壁を基調に腰板を回した客席の設え、アーチを効果的に使った天井回りなど、内装にも十分な手間が加えられており好感がもてます。個性的な設えのMOSに惹かれるのは当然の理とはいえ、その時代の特徴を色濃く表すMOSもまた秀逸です。

モスバーガー拝島店
東京都昭島市緑町2-30-24
042-541-6355
800AM-2400AM

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春まだ浅い駿河路へ 二日目(12)

2012-02-05 21:26:09 | MOS
高速を下りて最初に訪ねるのは八王子楢原店です。ファミレスと共用の広い駐車場を備えた箱形の店舗は、一見するとありふれた郊外型店舗ながら、店内に入って驚くのはその狭さです。よくよく見れば、メインの区画に四人掛のテーブル席がが6つほど、パーティションで区切られたより狭いスペースに禁煙席が五卓ほど並んで、席数だけを数えればそれほど狭いわけではないのです。しかし、天井が低かったり、レジカウンター周りの設計にゆとりがなかったり、客席のパーティションが高かったりで、実際の面積以上に狭苦しく感じるというのが的確な表現になるのでしょう。
ドライブスルーの構造も少し変わっています。普通なら注文口のインターホンでオーダーし、店舗の外周を通って受渡口で精算するところが、この店では注文口と受渡口が一つになっています。その結果、出来上がりを待つ間に次の車が入ると駐車スペースに移動して待たなければならず、「ドライブスルー」ではなくなってしまうのです。この店舗はローコスト型の実験店として製作されているという話を聞いたことがあるので、ドライブスルーの構造も簡易化しようという意図があったのでしょう。これほど広い駐車場がありながら、ドライブスルーが作れないとは、何とも不条理な話です。店内の狭苦しさといい、郊外型店舗の広いスペースを全く有効に活用できていないという点では、大井松田店などとは対極にある凡庸な店舗というのが率直な感想です。次世代のスタンダードを目指して開発されたであろうこの店舗も、当初の目論見ほど普及しなかったのはよいことでした。

モスバーガー八王子楢原店
東京都八王子市楢原町584
042-628-7887
800AM-2400AM
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春まだ浅い駿河路へ 二日目(11)

2012-02-05 19:44:59 | MOS
中央道の流れは順調そのもので、下手をすれば深夜に走る時より空いているのではないでしょうか。この時間に通ることも滅多にないため、藤野のMOSに立ち寄ります。以前は8時閉店だったこの店舗、今は休日なら深夜0時まで開いているようです。しかし、MOSが開いている時間帯に通ったのが前回いつだったのかが全く思い出せません。どうやらほぼ例外なく日付が変わってから通っているということになるようです(オイオイ)

モスバーガー藤野パーキングエリア店
神奈川県相模原市緑区小淵2256
042-687-2511
平日 800AM-2100PM
土曜 700AM-2200PM
日曜 700AM-2400AM
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春まだ浅い駿河路へ 二日目(10)

2012-02-05 19:17:57 | 甲信越
僥倖です。中央道が順調に流れているという情報が入ってきました。普段は日付が変わる頃まで渋滞している中央道が、まだ7時台だというのに順調に流れているとはにわかに信じがたいとはいえ、これなら河口湖から高速を一気に走ればよく、時間も距離も大幅に短縮できます。甲府に寄るというプランは中央道の渋滞をやり過ごすという目的があってのことだったので、今回はパスしてまたの機会に回します。
もちろん、時間が浮いたからといってまっすぐ帰るわけではありません。八王子や青梅に新モスがいくつかあるので、それらを拾って帰ります。都下のMOSは久しく訪ねていないため、八王子からの帰り道にざっと10軒近くの新モスがあります。全てを回るのは当然無理だとしても、時間の許す限り訪ね歩くことになるでしょう。
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春まだ浅い駿河路へ 二日目(9)

2012-02-05 18:22:04 | MOS
河口湖の新モスに立ち寄ります。マックスバリュを核にした「フォレストモール」なる郊外型商業施設の集積地に建つ、うどん屋と並んだ長屋の店舗には風情のかけらもなく、凡庸なMOSがまた一つ増えたかと嘆かわしく思えるのが第一印象です。しかし、その考えは店内にひとたび足を踏み入れた瞬間に覆されます。ベージュ基調でまとめられた店内でまず目を引くのが壁面で、床から立ち上がる板塀の上部が炎のようにかたどられ、その内側には上向きの間接照明が配されて、あたかも炎が燃え上がっているかのように見えるという斬新な演出がなされています。次いで目を引くのが、入り口左手に鎮座する大きなテーブルです。上面を白一色、側面を木目調で仕上げた長方形のテーブルの両側に、赤、緑、水色、橙、黄色にピンクというカラフルな樹脂製の小洒落た椅子が並べられ、三本の四角く太い柱がこの席と他の席とを隔てています。壁際にはベンチシートと特注の木製椅子を向かい合わせにしたテーブル席がL字型に並んで、こちらも他店にはない独特の設えです。キッチンの脇に置かれた枡目の書棚、天井から吊るされた木目調の円筒形の照明など、あらゆるものに創意工夫が凝らされているのは、見事というほかありません。MOSの善し悪しは外見だけでは分からないものです。

モスバーガー富士河口湖店
山梨県南都留郡富士河口湖町小立4318-1 フォレストモール富士河口湖内
0555-72-6610
900AM-2300PM
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春まだ浅い駿河路へ 二日目(8)

2012-02-05 17:32:20 | 甲信越
富士川沿いに北上し、峠を越えて精進湖のほとりに着きました。昨日なら湖の向こうに富士山を一望する見事な眺めになったはずが、今日の富士山麓は雲に覆われ、長い裾野が辛うじて確認できるに過ぎません。気温は大きく下がって1度、再び凍えるような寒さになってきました。
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春まだ浅い駿河路へ 二日目(7)

2012-02-05 13:42:56 | 東海
舌の根も乾かぬうちに予定変更です。これ以上先へは進まず引き返します。天候が思ったほどには回復せず、結局元に戻ってしまったというのが理由です。ただし、この時間からまっすぐ帰るのも芸がないため、復路は甲府に立ち寄ります。随分と回り道に思えるものの、甲府までは100km弱と思いの外近く、少なくとも地図の上ではさほどの遠回りにはなりません。静岡から甲府にかけては十年近く前に一度走っただけなので、趣向を変えるという点でも好適です。適度に寄り道しながら走って夕方に着き、ほうとうをいただいてから一風呂浴びて帰りたいと思います。
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春まだ浅い駿河路へ 二日目(6)

2012-02-05 12:39:08 | B級グルメ
150号線で西へ向かいます。冬から早春にかけて沿道の風物詩となるのが苺です。ご当地名産の「章姫」と「紅ほっぺ」を土産に買います。
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春まだ浅い駿河路へ 二日目(5)

2012-02-05 12:20:19 | 東海
まったりしているうちに空が晴れてきました。昨日ほどではないにしても、これならまずまずの好天です。早々に清水の街を離れて、午後は当初の予定通りに川根方面へ向かうことにします。
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春まだ浅い駿河路へ 二日目(4)

2012-02-05 11:36:27 | B級グルメ
食事の後は土産を買います。本日の戦利品は干物二種、あごの煮干し、生わかめと釜揚げしらすです。決して広くはないスペースでこれだけの品が揃うのですから、清水の市場は秀逸です。

清水魚市場 河岸の市
静岡県静岡市清水区島崎町149番地
054-355-3575
1000AM-1800PM(水曜定休)
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春まだ浅い駿河路へ 二日目(3)

2012-02-05 11:04:44 | B級グルメ
市場で遅い朝食兼昼食をいただきます。何軒か店を構える食堂は品数豊富で価格設定も良心的。大きな切り身を惜しげもなく乗せた700円の鉄火丼はかなりのお値打ち品です。駅にも近く、仮に列車で来たならここで昼酒をあおるのもよさそうです。

まぐろややす兵衛
静岡県静岡市清水区島崎町149
054-355-5152
1100AM-1730PM(水曜定休)
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春まだ浅い駿河路へ 二日目(2)

2012-02-05 10:19:19 | 東海
活動を再開します。少し遅めのスタートとなったのは、出発前夜までの疲労と初日の深酒がたたって寝坊したというおきまりの理由に加えて、本日の空模様が今一つ芳しくないという理由によります。予報の上では晴天でも、目の前の空には雲が広がり、その切れ間から時折日差しがのぞくといった程度の天候になっています。これでは意欲も昨日ほどには湧かないため、二日目はまったりした進行となりそうです。とりあえず、清水の市場で土産を買い、その後は時節柄いちごロードを静岡方面へ走ります。その後の行動は天候次第で考えたいと思います。
現在の気温は6度、昨日の今頃よりも高いとはいえ、日差しがない分肌には冷たく感じます。しかし身を切るような寒さではなく、月並みな表現を使えば肌寒い早春の一日という表現が似合います。昨日を境に季節は名実とも変わり目を迎えたようです。
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春まだ浅い駿河路へ 二日目

2012-02-05 00:09:09 | 東海
終電で清水に戻って本日の全行程終了です。わざわざ清水に泊まっておきながら静岡だけで完結という、ある意味本末転倒な結果に終わったとはいえ、通いたくなる名店にも出会えたのでよしとします。次の機会は清水の街で腰を据えて呑みたいものです。
こんなことなら静岡に泊まっておけばよかったかというとさにあらず。殺風景で何の面白味もない静岡の街と違って、清水の街には港町特有の風情というものがあります。最後の最後は静まりかえった清水の街をしばし歩いて宿に戻ります。おやすみなさい…
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